「fault SILENCE THE PEDANT」DEMO版の感想


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©ALICE IN DISSONANCE
 
 前回シリーズ全体の長所などを紹介と第一作目の感想を書きましたが、次はシリーズ3作目のSILENCE THE PEDANT(以下STP)のDEMO版の感想を書いていこうと思います。

fault STPとは

 STPはこれまで2年おきに新作が出てきたfaultシリーズの前日譚です。
 本編であるmilestoneはリトナとセルフィーネ姫のダブル主人公的な側面がありますが(一応リトナ主軸だとは思う)、STPは完全にリトナが単独主人公ポジションかつ、彼女の変化を主軸に置いたストーリーが繰り広げられます。
 milestone2では後半リトナが登場しない間にセルフィーネ姫とルーンが一皮むけてしまったため、リトナが株を巻き返せるかどうかがかかった作品と言えるかもしれません。
 ……いや、別にリトナの株が下がったわけではないんですけどね。私はfautシリーズの中では、リトナが一番好きですし。
 
 これまでの2作品は8月に発売開始なのに対して、今回は夏頃にDEMO版が公開され、発売は冬頃という予定になっています。
 


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 制作期間が長引いた理由は、STPでの大きな進化が理由だと思います。

 というのもこのyoutube動画で紹介されていますが、STPではクリックしてお話を読み進めるだけだったfaultシリーズが、操作してお話を進めるアドベンチャーゲームになっているのです。
 これは本編からの完全なる改善……というわけでもないんですが、制作者側から「あまりにも手軽さを損ねるほど操作要素を要求することはない」的なことを言われている通りちょっとしたゲーム要素にとどまっているため、まあ良い変化だと私は感じました。
 ちょっと「次にどうしたら良いのか」というのが分かりにくくなっている場面もあったので、そこは改善するか、アドベンチャー要素を多くしないという対策が必要でしょうね。現状くらいの頻度なら、大した問題でもないですけどね。
 

感想

高まる期待感

 先ほどの紹介動画にOPムービーも収録されていましたが、あの劇場版感!
 
 リトナの過去が明かされる、という興味をそそられる予告とともに、最高にワクワクさせられますね。
 プレイ前に「過去編。リトナが荒れている頃の話」という情報を知った時点でとても興味をそそられたというのに……。いやもう、STPはずるい、こんなの楽しみすぎるじゃないですか。

 2を遊ぶ前にSTPのDEMO版をクリアしてしまったくらいには、強く興味を引きつけられ、期待させてくる作品でしたね。

アドベンチャーモードの面白さと面倒さ

 
 今作の大きな特徴である一部アドベンチャーゲーム化ですが、面白いと思いました。ただ、一方で微妙な点もありました。

 ノベルからアドベンチャー化に伴い、お話の寄り道要素が増えたのは楽しい点です。
 私はfaultシリーズの大きな魅力としてキャラクターのセリフや掛け合いを楽しみにしているため、物語を進めるのとは別に、くだらないメッセージのやり取りやリトナの思考が覗けるのは嬉しかったですね。
 
 本編のようなノベルゲームだと話の本筋と関係ない、背景に置かれたベッドについてキャラクターが会話するようなシーンはほとんどないと思います。
 しかしアドベンチャーゲームの場合はプレイヤーがベッドを調べたら、そこに「ベッドについて雑談する必然性」が生まれるため色々な方面の会話が聞けて楽しいんですよね。

 こういう点でアドベンチャー化は非常に面白く、これまでのシリーズ以上の楽しみがあることは間違いないです。
 一度お話に入ってしまえばノベル要素もこれまでの作品と同じように楽しめるため、今後もアドベンチャーゲームでfaultが出て欲しいとまで感じたのは確かです。
 
 
 しかし、微妙にアドベンチャーモードでやるべきことが分かりにくいという欠点もあります。
 だいたいは分かるんですが、たまに何をすればストーリーが進みそうなのか分かりづらい所もありました。
 リトナが卵をゆで卵にする場面とか、卵を取った後にどういう操作をすれば良いのかわかりづらかったり、あとはセルフィーネ姫の部屋で調べる対象を探すのに苦労したりしましたね……。
 私はすぐに分かったけど、風鈴を調べるシーンも多少時間かかる人はいるんじゃないでしょうかね。
 
 
 まあ、そうは言ってもアドベンチャー操作が入る場面はそう多くもないため、大きな問題ではないのですがね。
 ただ一応、今後もアドベンチャーゲームとして出すなら考えて欲しいとは思いました。

過去のリトナ

 
「祖父の死以降、素行が荒れるようになった」というキャラクター紹介をプレイ前に目にしてから、「一体どれくらい雰囲気が違うのだろう」と気になっていました。
 現在のリトナはガーディアンとして真面目に働いていますからね。
 現実で言うと、金髪不良娘が大人になって普通のおとなしい振る舞いをするようになった……とかそんなレベルなのかとか、色んな想像ができます。

 個人的な印象を言わせてもらえば、今とそこまで雰囲気は変わりませんでした
 なんでだろう……。やっぱり口調が昔から中性的というか、ジジ臭いからでしょうかね。

 素行が荒れるというのも、態度が不良みたいに荒々しいわけではなく、やる気のない大学生みたいな感じ。
 ある程度やるべきことはやるけど、大事なことは後回しだし、生活も自堕落。確かに、現在のリトナならこういう行動はしないなってくらいには荒れていました。
 
 ただ、そうは言っても物事に対する反応だとかのリトナっぽさは変わらずで……。
 だからでしょうかね、違和感はそんなにありませんでした。
 
 
 セルフィーネ姫が幼いのもそうですが、リトナも今と比べて幼いっていう印象の方が強いくらいですね。
 例えば蒸し卵に良い名前を付けようと頭を回していたり、フローラという対等な友達とくだらない会話をしていたり、まさに過去編って感じです。本編と異なりルゼンハイトでのお話のため、全体的に平和な雰囲気があるのもその原因なのかもしれません。
 本編のような緊急事態にないリトナを見る機会も多くないため、そういう意味でも外伝のリトナは見ていて面白いです。

 ストーリーに関係ない雑談の中でですが、セルフィーネ姫に対して「聞けよ」とか荒々しい口を利いているのも笑っちゃう。まあ、本編でも口に出してないだけでそんなことを頭の中だけで言っていたりはしましたけどね。
 
 
 ただ一方で、STPでのリトナは本編のような困難な状況に陥るのとは別の意味で苦しんでいるのが分かります。
 目標、支えを失ってしまい進むべき道が分からなくなってしまっていたり、周りからの不理解だったり、そして何より祖父を失ってしまった悲しみだったり。
 
 ここから先、リトナはセルフィーネ姫のガーディアンとして無事着任することになる……という結論こそ分かっていますが、そこに至るまでにリトナが何を考え、どう迷いを解消していくのかという過程を見守っていきたいですね。
 体験版では穏やかなパートとリトナの心に迫るパートが7:3くらいだったように感じたので、製品版ではリトナの抱える問題について、もっと深く掘り下げて描かれるのを楽しみに待っています。
 

終わりに

 
 STPは2017年4Qに発売ということで、そのうち発売日の情報も明らかになってくるものと思われます。
 体験版では連絡先の空白もまだ多いので、製品版でもっと多くの会話ができるだろうことも楽しみの一つですね。
 
 あとそういえば、リトナが蒸し卵作ってたのって、マンガ第4回から考えると、バレたら怒られるレベルの行為なんじゃないかとか考えると改めてリトナって大物だなぁと思わされますよね。
 
 
 では、製品版発売を楽しみにしつつ、この辺で。
 


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