「fault milestone one」の紹介と感想


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この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。


©ALICE IN DISSONANCE

 
 今回はPCゲームを取り上げます。
 PCゲームと言ってもノベルゲーなので、高スペックのパソコンとかは必要ないので安心してください。

 遊んだゲームは「fault milestone one」。faultシリーズの1作目で、この感想を書く時点で2作目と、今年配信予定の外伝のデモ版をプレイしています。
面白い作品に出会えた……!」と思ったので、ブログ常連の方のために、まずはシリーズの紹介から始めさせてもらいます。

faultシリーズとは


 
 faultシリーズは2013年から、これまでは大体2年周期で新作が出続けてきたノベルゲーシリーズ作品です。
 主人公はセルフィーネ姫と、そのガーディアンであるリトナの二人。全体的にはリトナが語り部かつ第一主人公ポジションとなっています。(2では後半めっきり出番がなかったけど……)
 物語の内容は、城が攻め込まれワープで脱出することになったセルフィーネ姫と護衛のリトナが予想よりも遙かに遠い、世界の裏側にたどり着いてしまったため、元の国へ帰ろうとする……という目的を元に動いていきます。その道中で様々な問題に立ち向かう、二人の冒険譚ですね。
 


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 作品の特徴としては1作3~4時間で読み終わる少なめのボリュームと、その中に詰め込まれた表現の豊かさです。

 1作のプレイ時間が短めとはいえ、小説を一冊読もうとしたら大体これくらいの時間がかかると思うので、本一冊分の内容が詰まっていると考えればボリューム不足ということはないです。シナリオは一本道で、アドベンチャーゲームというよりは読み物と考えた方が良いですね。(今年発売の外伝はゲーム性が増している)

 ここで輝くのが、もう一つの特徴である表現の豊かさ、密度の濃さです。
 まずCGの数が24枚。これは4時間プレイしたとすると10分に1枚は書き下ろされた1枚絵が挟まれるということです。ライトノベルの挿絵が1冊4,5枚くらいが普通なのを考えると非常に多いのが分かります。
 そして、その1枚絵を動かす表現の多彩さも特筆すべき所です。カメラワークが良い仕事をしているんですよね。差分(1枚絵の表情だけ変化させたものなど)の数も多く、常にプレイヤーを飽きさせない工夫がなされているのをプレイしていて感じました。

 そんな毎回丁寧な作品作りから、個人的に連想させられるのが劇場版映画です。
 faultシリーズはその密度の濃さや完成度の高さから、毎作品、劇場版映画を見ている時のようなワクワクドキドキが味わえるんですよね。

 
 お話の好みは人それぞれあるでしょうから一概に良し悪しを付けられませんが、演出の密度の濃さ、作り込みという点ではフルプライスのアドベンチャーゲームと比較してもなお魅力的な作品だったと自信を持って言えます。
 お話の方も基本は王道なストーリーだし、キャラクターが親しみやすくて読みやすいし、十分満足できる可能性は高いと思います。特に2以降はハードさが増して来ている気がするので、ここから先の展開にも期待が持てます。
 
 シリーズ通して完成度が高く、オススメの作品です。
 ホームページのリンクを張っておくので、あとはsteamやらパッケージ版やらを買ってプレイしてみてください。
 

 ……とまあ、全体的な紹介はこの辺りにして、oneについてもう少し触れていこうと思います。

fault milestone oneの感想

よかった点

 女性メンバーで送る王道冒険譚というコンセプトらしい、純粋にワクワクするような世界観や設定がまず魅力的でした。
 特にoneの段階ではマナについて、魔法みたいなことができるとは説明されつつも、状況が状況によりほとんど実際には使われないというのもアクセントが効いていて良いですね。
 特にoneの段階ではアウターポールの人々にとっての有害物質であったり、リトナにタイムリミットを与える点だったり、マナの悪い面も多く掘り下げられているのが面白かったです。あんまりにも何でもありだと、たぶんつまらないですから。

 キャラクターは全員個性がハッキリしていて、親しみやすかったです。
 最も大事になる主人公のリトナとセルフィーネ姫ですが、二人は特にいい組み合わせでしたね。
 口調こそ多少固いものの優しく、時にぶっちゃけな地の文で笑わせてくるリトナ。
 そして明るく、それでいて過去8代もの王の経験を継いでいるなど、重いものを抱えたセルフィーネ。
 二人がお互いを支え合い、信じ合っている様子は見ていてとても安心感があります。応援したくなる二人組ですね。
 特にリトナがセルフィーネ姫の護衛たるガーディアンでありながらも、そこまで恭しく接していないのがなんとも心地良い。というか、公式設定でセルフィーネがリトナを姉のように慕っていると言っているのと鏡合わせで、リトナもセルフィーネのことを姫として大切にしながらも手のかかる妹を見るような接し方をしている様が素敵でした。 
 
 ルーンも底抜けに明るくて、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれる良いキャラクターです。
 ただしoneの物語の中核に存在しているため、中盤以降はかなり彼女を見る目が変わりましたね。ただ、記憶こそ引き継いでいると言っても、生まれ変わる以前とその後ではやはり考え方が全く異なるため、ルーンであってルーンでない、新たなルドの妹……みたいなポジションなのかなぁと個人的には判断しています。
 今後、ルーンが過去の行いに対してどう向き合っていくのかに注目です。
 
 
 設定、キャラクターと良かったですが、もちろん前述の通り演出面の豪華さが満足度を非常に高めてくれています。
 さっきはCGのみについて触れましたが、OPムービーもかなり良い出来です。歌もこれから始まる物語への期待を高まらせる、硬派かつ盛り上がる曲となっていて改めて見返すと感心させられました。
 
 演出はone以降も更に進化していくので、楽しみにしたいですね。

微妙な点

 
「うーん」と思わされた点についても少し。
 
 私は3,4日でone,two,silence demoまで遊んでしまったくらいfaultを熱中して追いかけられたので十分楽しんでいるのですが、一部気になるところもありました。
 というか、oneだけですけどね。ちょっと微妙に感じたのは。

 気になったのはストーリーのまとめ方、というか終盤の展開です。
 ルドが態度を変えるシーンですが、ちょっと早急過ぎる感じがしました。なんかいきなり感あるなぁ、と。
 
 もちろん回想シーンや、元々ルドが家族思いだったことを考えれば納得はいく展開と言えるんですが(たった一人の家族であるルーンを憎めるわけないだろ!)、それでも物語としては後もう一クッションくらい欲しいなぁというのが本音でした。
 
 
 いや、ホントにそこくらいですね。気になったのは。
 最序盤からOPまでが状況を掴みづらくて……っていうのはあるにしても、最序盤から面白い作品の方が稀ですし。
 

おわりに

 
 今年配信のSILENCE THE PEDANTが楽しみだあ!

 いやホントに。
 
 faultシリーズはリトナを中心とした掛け合いが特に楽しい部分だと思っているので、リトナ完全主人公+過去編のちょっと砕けた感じの雰囲気で行われる掛け合いが楽しみです。
 また、リトナの過去が明かされる「始まりの物語」ということもあってfaultシリーズ最高の期待感、ワクワク感にたまらない想いを抱いています。
 
 
 milestone oneからドハマリしましたが、ぜひ遊んだことのない人にはoneからプレイしてほしいものですね。
 oneで光るものがあると感じたら、twoもsilenceも続けて遊んでみて欲しいです。個人的にはone以上に楽しめましたから。
 オススメです。

 それでは、今回はこの辺で。


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