「僕の知らないラブコメ」の感想


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この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

 先日発売された「僕の知らないラブコメ」を読みました。
 この作品は第十三回MF文庫J新人賞で最優秀賞を取った作品もので、MF文庫Jらしいラブコメとなっています。
 

感想

気になる序盤の展開

 
 この作品の特徴は主人公が「嫌な時間をスキップする」という力を手に入れてしまうところです。
 試し読みできる範囲なのでネタバレしますが、あらすじからは1日とか数時間とかをスキップする力なのかと思いきや、実は2カ月もの時間を知らずにスキップしてしまうというぶっ飛びっぷりに興味を惹かれました。
 
 2カ月もの期間の記憶がないまま生活することになった主人公は、いつの間にかクラスで不良と恐れられているヒロインの柳戸希美と交際を始めていて……。
 えっ? この先どうなるの!? とドキドキと不安が半々(ドキドキにも不安成分あり)な導入が面白かったですね。

穴抜けが多すぎる展開

 
 とまあ、導入部分は非常に気になったのですが、中盤、終盤の展開についてはそこまで乗れませんでした。
 一応そこには理由があって、主人公とヒロインの大事な馴れ初めとか絆を深めるシーンがスキップされ過ぎていて、主人公がヒロインを好きになる理由が希薄に感じられてしまったからなんですよね。
 
 スキップ中のヒロインのために行動してくれた主人公が、中盤までの主人公とまるで関係がないというか、結び付かないのに加えて、スキップ能力のことについても全く明かさないからヒロインを騙しているように見えて、なんだかなぁ……って感じです。
 物語としては1冊分でまとまっているので良いのですが、それにしても所々感情面で置いてけぼりを食らってしまったので、物語の構造自体があまり私には合わなかったのかもしれません。

 序盤や端々の展開自体は楽しく読めていただけにもったいない気持ちになりましたね。

続編について

 この物語は一応1冊分で完結していると思ったのですが、あとがきにて「出る続編たぶん」的なことを言っていたので驚かされました。
 これ以上どんな物語を展開するのかという点については非常に気になるのですが、終盤、あまり楽しめなかった状態で続編を読むというのも悩みどころですね……。
 

終わりに

 
 主人公がヒロインと付き合うきっかけを覚えていないという記憶喪失系の亜種的物語ということで気になって購入してみましたが、その物語の性質上あまり感情面で乗れないという結果になってしまいました。
 端々の展開においてヒロインは可愛らしく描かれていたので、終盤で乗れるかどうかでしょうね。

 特殊なストーリー構造を楽しみにできる人は読んでみるといいんじゃないかと思います。
 半面、主人公の感情面の起伏を追いかけていきたい人にはあまりおススメできないかと。

 それでは。


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