くまみこ十一話感想、アニメはもっぱら心をえぐる仕様


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 くまみこ十一話を見ての感想です。

 くまみことは、田舎で巫女として暮らすまちが都会に行きたいと言いながらも、喋るくまであるナツと一緒に田舎でぬくぬくと過ごす物語です。
 漫画では。

 なお、第十一話はというと……


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 まちは今回、都会に行きます。
 原作では都会に行くと決まってから、ナツが神様に「本当は村の中でしか生きられなくなったらいいとそう思っているんです」と本心を晒したために、それが作用したのかしていないのか、まちが仙台の人から石を投げられる夢を見て都会行きを断念しました。
 更にナツもそれを聞いて(スマホに録音までして)大いに喜びます。
 原作のあのシーンはよかった。停滞の中でとても幸せそうにしている二人が見ていて微笑ましかったです。どちらかと言えばナツ視点で描かれていたのも一因でしょう。客観的に見ると、心の隅にはなんだか暗いものが蓄積していきますけどね。

 でもアニメではまちはアイドルとして仙台に旅立ちます。
 そしてナツは、まちが旅立ってから「本当は行って欲しくなかった」と本心を晒します。
 ここからはアニメオリジナルの展開となっていて、アニメでたびたび見られたトラウマ刺激映像が満載となっています。
 もう、見ていられないくらいに。

 さて、ここで私が原作を買ったときの感想を一つ。
 それはアニメ第8話の内容(スーパーで試食作りのバイトをするけど、人前で声を出すのが苦手なまちは大苦戦)がそこまで面白く感じられなかったということ。まあ、一度アニメで見ているからかなぁとも思いましたが、それはちょっと違ったようです。
 くまみこのアニメは感情の描き方が詳細というか、まちの感情を前面に出した描き方をしています。あの場面は、漫画では結構あっさりしたものでしたし。
 ヴィレッジヴァンガードに行くときはまちの恐怖、パニックを、バイトの時はまちの苦しみと追い詰められた状況を、どちらも長々と尺を使って描いていました。
 これが上手いことはまって、大きな笑いを生み出すことに成功していたと思います。
 それはアニメの面白さであり、ただ同時に怖いところでもあると思いました。

 第十一話では、まちは他のアイドルに話しかけられるたびに「田舎娘がっ」と馬鹿にされているような幻聴を聞き、常にパニック状態に陥っています。
 その状態で自己紹介をするのは無謀もいいところ。
 失敗して、そして最後には逃げ出してしまいます。さらにそこで次回に続く、と。

 なんだこの展開……

 あまりにもまちを可哀想な子として扱いすぎている節があり、一部ではかなりの反感を買っている模様です。ニコニコ動画も荒れていたなぁ。
 これまでのまちの田舎っこコンプレックスはいとこのよしおに騙されたり、ヴィレッジヴァンガードを知らなかったり、まちが原因じゃない+失敗してもそこまで問題はない状態だったからこそ笑い話で済みました。
 でも今回は一度痛い目に遭ったアイドルという仕事であり、まちが自分で決めたことだという、どうしようもない自業自得感が漂います。そしてアイドルコンテストというそこそこ大事なイベントで騒ぎを起こしたという責任の重さ。

 まあ、評判は悪いにしてもアニメでやってきた流れには沿った内容だと思います。
 前述の通り、まちの受難物としての性質がアニメには強く表れていました。
 11話にその性質が強く表れていたとしても、ある意味順当な進化であって、でもそれについて行ける視聴者が少し少なかっただけという話。
 私は楽しんだというより「もだえ苦しみながら最後まで見た」ぐらいの表現の方が正しい有様になっていました。笑いどころはわからなかったという……。
 でも漫画を買ってしまうくらいには楽しくアニメを見続けてきたので、最終話ももちろん拝見させていただきます。

 もっとゆったりまちの変人っぷりを楽しみたい方はコミックスがお薦めです。3巻の内容はほとんどアニメに収録されているけれど、11話の改変前などは3巻に載っているため、3~6巻まで買うのがお薦めだと思います。
 それでは。


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