最後のフェスが始まる……「スプラトゥーン」


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 長かった昼が暮れ、今再び、最後のフェスが始まろうとしています。


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 始まりは2015年、5月28日。
 ゴールデンウィーク辺りの試射会を終え、発売を今か今かと待たれていたスプラトゥーンの製品版がついに発売した日だ。この日を境にダイオウイカやスーパーショットという強力なスペシャルウェポンや、玄人好みのポイズンボール、数々の戦法を生み出したスプラッシュシールドが戦いの場に現れるようになり、未熟だったイカたちの戦いは一新された。
 ランクが10になったときに手に入れたプライムシューターの射程の長さに惹かれたり、ガロン96の破壊力に魅了されたり、スプラチャージャーの必殺の一撃に心振るわせたりと、楽しい毎日が続き、ホッケふ頭が解放それた頃、ついにガチマッチの準備が整った。

 初めてのガチマッチはみんなCマイナスから始まる。もちろん私もCマイナスだった。デカライン高架下も今よりもっと小さいフィールドだった。
 切磋琢磨のうちにボムの使い方を覚え、エイム力という刃を研ぎ澄まし、私は相棒のチャージャーとCランクを突破していった。けれどC+からBマイナスに上がるには壁があったし、B+からAマイナスに上がるにはもっと高い壁があった。
 その壁にぶち当たる中で、私はチャージャーを手放し、ガロン96を手にしたりした。
 
 
 初めてのフェスは6月の13日に開かれた。
 初めてのフェスは、初めての夜の世界だ。
 YouTubeのPVは私の心をわくわく躍らせるには十分だった。


 
 ライトアップされるハコフグ倉庫に、チャージャーの軌跡が浮かんでいた。
 ボムがはじけ、飛沫が舞い、お祭りはご飯陣営の勝利で幕を閉じた。

 やがてガチヤグラが追加され、夏の終わりにはガチホコやスピナー、スロッシャーという新要素が追加された。腕前もこの頃にはAプラスだったが、その上のS帯が新たに追加された。
 スプラトゥーンの世界は広まる一方で、この世界に終わりがあるだなんて、誰も思っていなかった。

 昼があれば夜が、正があれば負が、必ずどこかで邂逅する。宇宙が広まっていく一方で、失われていくエネルギーがある。
 どこかで必ず、つじつまを合わせる時が来るんだ。
 それを私たちは、本当は始まりのころから知っていた。

 ついに最後のフェスが開かれる。
 もちろん、いつかまたスプラトゥーンの新作が発売されたときにはパワーアップしたこのインクリングの世界と、そしてフェスとに再開できるだろう。きっとそんな日が来るだろう。
 私たちの胸にはそんな予感が、希望がある。

 でも同時に、この一つの終わりに、確かなさみしさも感じている。
 未来に向けた建設的な考えを無視した、ただ単に終わってほしくないという駄々っ子みたいな感情が胸の内にある。

 ただきっと、その感情を抱けることがどんなに喜ばしいことなのかに私たちは気が付いている。それが私が何かを好きになった、愛着を持ってきたことの証明となるような気がして、少しだけ誇らしくなる。
 バカみたいだ。

 でもその感情を胸に、私たちは最後の花火を、あのライトに照らされて薄らぼんやり明るくなった空に打ち上げるんだ。

 というわけで最後のフェスのステージは「ハコフグ倉庫」「モズク農園」「タチウオパーキング」の3つです。
 思う存分インクを散らしあいましょう!
 
 


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