アルドノア・ゼロを全話視聴完了。どうして……こんなに感動してしまうんだろう


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 アルドノアゼロを全話視聴しました。全24話、約12時間の長編でした。
 かつてリアルタイムで見ていたときには迫力のあるロボットバトルの方に目が行っていて、あまり2期目のストーリーに感動した覚えはなかったのですが、今回2回目に視聴したところ、最終回になると体の内側から少しずつこみ上げてくるものを感じました。
 
 
 それはきっと、イナホだけではなくスレインの気持ちが分かったから。
 一度落ち着いて考えると、そんな気がします。


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スレイン・トロイヤードのしたこと

 アルドノアゼロにおいてスレインの立場は、1期では二人目の主人公かつイナホのライバルといったものでした。

 イナホと同じくアルドノアの力を持たず、それでもアセイラム姫を助けるためにヴァース帝国と地球を駆け回っていました。

 
 そして2期では、イナホのライバルかつ、まさに悪役という立場にいたように思えます。

 1期と違って完全にアルドノアの力を手中に収め、さらには伯爵としての地位を使って地球侵略の舵を取る立場から、色々な暗躍をしていました。
 それはもう、アセイラム姫を前にしても一歩も引かないだけの覚悟を決めて。

 
 スレインがアセイラム姫の「地球と火星が争わずにいてほしい」という願いをないがしろにしているような行動を取り始めたのは2期が始まってからです。
 1期では、スレインは命をかけて皇帝に地球との和平を進言していました。
 これは姫の意思を尊重する行動です。ですが何よりもスレインが考えていたことは、アセイラム姫の身の安全のことだったに違いありません。

 
 だから2期では、アセイラム姫の意思とは反対に地球との戦いを指揮する立場に立った。
 それにはきっと「火星騎士をくすぶらせておけば再び姫が狙われる」という考えを中心に、姫を思った数々の理由があったのでしょう。

 そして何よりスレインは優しすぎた。

 だからザーツバルム伯爵が地球を憎む理由を知って、彼が姫暗殺の首謀者だったにもかかわらず憎みきることができなかった。彼を手にかける瞬間さえ、それを悔やまずにはいられなかった。

 スレインを慕うハークライトの気持ちもないがしろにはできなかったでしょう。
 自分のことを思ってくれるレムリナ姫に対しても、色々な後悔をしていたはずです。

 でもスレインは戦い続けた。
 戦い続けるしかなかった。

 
 最後に彼は、すでに勝機がなくなった段階でイナホに勝負を仕掛けます。

 スレインにとって、最初の邂逅の後、イナホは敵でしかありませんでした。姫を利用する敵、そう考えていたことでしょう。
 でもそれだけじゃなかった。
 敵ではあるけれど、アセイラム姫の敵ではないことを知った。
 それをきっと、ライバルと呼ぶのでしょう。

 だからスレインはイナホとの一騎打ちに出たのだと思います。
 この一局面で勝ったところですでに状況は動かないというのに、それでも戦いをやめることはありませんでした。
 アセイラム姫を思っての行動のすべてが無に帰ったとき、スレインに残された最後の行動は、アセイラム姫をかけて戦ってきた戦いの中での最大のライバルとの決着をつけること、それだけだったのだと思います。

 
 こうしてスレインの行動を振り返って見ると、とても悲しいです。
 たった一つ追い求める中で、彼は多くのものに縛られ、そして多くのものを捨て去ってきました。
 そしてその結果は、何も残ることなく終わってしまった。

 それをアセイラム姫は「不幸の連鎖」と言いました。

 エピローグ。
 けれど何もかもを失ったスレインを救ったのは、またもアセイラム姫の言葉でした。
 スレインにとっては、最後の最後まで、アセイラム姫だけがたった一つの救いだったのです。

 彼を愛したレムリナ姫の思いには応えず、慕ってくれた仲間が戦死し、何もかも失ってしまったようなスレインですが、アセイラム姫は決してスレインのことを見捨てはしなかった
 それだけで、これが悲しい物語ではなかったと思えるのは、おかしなことなんでしょうかね?

全体の感想

 2期の内容をスレインの視点から眺めていくと、はかない夢の物語のようでした。

 しかしまあ、イナホとスレイン両方の視点。そして1期、2期すべてを加味すると、この物語はとても面白く見ることができました。
 何と言っても全話通して冷静に相手を撃墜していくイナホとか、ロボットバトルのキレッキレな動きとか、そういうのがとてもかっこよかったです。
 さすがに、レンタルして2回も見たくなっただけのことはあると思いましたね。

 ただ一つだけ気になるのは、なんでアセイラム姫がクルーテオ郷と結婚することになってしまったのか……ということですかね。
 いや、分かりますよ。
 物語上、イナホともスレインともくっつくことはあり得ませんし、地球と和製を結ぶ際に政略上必要だったのも確かです。でも、なんかこう、なんかこう! ってな感じに思わない訳でもないんです。

 
 しかし本当に、アルドノア・ゼロはきれいに完結したストーリーだと思います。
 もう、続きが出ることなんかあり得ないくらいにはきれいな終わり方です。
 人気的にはどうだったんでしょう。円盤に関しては爆発的に売れたって訳ではないようですが、そこそこの人気は出たようです。
 制作費はかなり高そうですし、完結から1年半くらい。もう続編はないかもしれません。2期のマンガ化がまだ終わっていなかったはずなので、それが終わったらアルドノア・ゼロ関連の展開も終わりなのでしょうかね。

 まあ、続きが出なくてもアルドノア・ゼロが面白かったことに違いはありません。
 こういう風な2クール使って綺麗に完結させてある作品は面白いものも多いので、こういう作品が増えてくれればな。と思っています。

 それでは。
 
 


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