BF2042ベータ版の感想

 バトルフィールド2042、ベータ版の期間も終わってしまいましたね。
 私は友人と一緒に先攻アクセス期間から毎日プレイして、最終的に15時間くらい遊べたので、やり足りないという感情は持たずにベータを終えることができました。
 まあこれから1ヶ月もあるので、その間に「早く2042プレイしたいなー」と10回くらい呟いてそうですが……。

 とりあえずベータを遊んだ範囲での感想をば。


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目次

ベータの内容紹介

 私が遊んだのはPS5版です。
 PS5版では2042の目玉である128人対戦を遊ぶことができます。

 今回のベータで遊べたのはオービットというマップのコンクエストだけ。
 オービットは宇宙センターをモチーフにしており、マップの至る所から巨大なロケットを見上げることができました。A~Fまである拠点では現代戦らしい硬質な建物を中心にした戦闘が楽しめます。
 一方でマップの南北は緑生い茂る丘によって分断される形になっていて、移動に時間がかかったり、木で視界が悪くなる中での戦闘を行う形になります。

 ベータ版で選べるスペシャリストは4人。武器はSMGとアサルトライフルのみ2種類選べ、残りは武器種ごとに1種類の武器を体験できました。共有ガジェットは必要なものは一通り揃っているようにも感じましたが、製品版で更に増えるかもしれません。
 スペシャリストはこれまでの兵科に相当するシステムで、スペシャリストごとに固有のガジェットとパッシブ能力を持ちます。今作ではどのスペシャリストも自由に武器と共有ガジェットを選べるシステムです。
 ビークルに関しては詳しくないのですが、戦車、対空戦車、戦闘機が1種類ずつと、ヘリが3種類選べるようでした。

これまでのBFシリーズとの比較

128人対戦

 
 今作ではPS4時代の64人対戦から128人対戦へと進化を遂げました。
 それに伴い起こった変化として「AI兵士の導入」、「マップの全体的な拡大化」があります。
 
 
 AI兵士はプレイヤーの人数がサーバーいっぱいまで埋まっていないときに登場する兵士です。倒すと名前に堂々と「AI」と表示されるので、区別はすぐに付きます。
 というか、動きがたどたどし過ぎるので名前を見なくても分かるときも多いでしょう。昨今のゲームに登場するAIは動きが寄り人間味を増してきているようですが(Haloとかがそうらしい)、BFのはそうでもない感じでした。あと戦車に乗ることもあるのですが、BFシリーズの禁忌とも言える乗り捨てを行うように作られているのはどうかと思いました(鹵獲される)。
 
 現在の最新作であるBFVも、人気マップが終わった後のマップでは64人埋まらないことが多いです。これは128人対戦ならより顕著に表れる問題だと思われます。
 そのためAI兵士の導入自体は歓迎すべきことだと考えています。
 ただ実際にそのAIの動きを見てみると、今のレベルではAI兵士がたくさんいる試合を遊んでいてもそんなに楽しくないだろうということが想像に難くありませんでした。
 まあ戦場にそもそも人数が少ないよりは雰囲気が出ますが、人数不足に対する回答としてはまだまだ物足りない出来だったと思います。

 
 そしてマップの拡大ですが、やはり相当広いです。
 2042は現代戦と言うことで、1やVのような時代の戦場と比べて相当高い建物が登場するようになりました。
 そのような縦の広さに関しては目新しさもあって歓迎しますが、平面にも広くなっているため移動に時間がかかります。スレなどではこの辺りの点が結構問題視されているように見えました。
 ただ私の考えとしては、移動に時間がかかることが問題の本質ではないような気がします。ビークルを用意できればスムーズに移動できるほか、B拠点とD拠点のような比較的移動が楽な拠点も存在します。実際BやDでは比較的激しい戦いが楽しめるようになっていました。
 
 しかし上の方でオービットは南北を丘で遮られていると言いましたが、北側の「BからD、DからE」あるいは南側の「AからC、CからF」は割かし歩兵でもスムーズに移動できる反面、北と南での拠点は山登りを挟まなくてはいけない分、移動が困難です。
 要は北側64人、南側64人で並行してコンクエストをやっているのと変わらないように感じました。

 PS4版は64人でしか遊べない一方、マップは北側半分だけが舞台となります。
 正直、それと128人対戦のコンクエストに大した違いがあるようには思えません。友達の家に遊びにいって、1人1人マンガを読んで過ごしている……。それ、別に一緒にいなくてもよくない? というヤツです。
 まあ北にいたプレイヤーがたまに南に、南のプレイヤーがたまに北に遊びにいったりというちょこちょこした相互作用が楽しいというプレイヤーもいるでしょうが、わざわざPS5の性能を無理に使ってまで128人対戦にしたメリットとしては弱いかな、と感じました。

 
 以上が128人対戦の感想です。
 ただ、これはオービットというマップでの話であり、他のマップでは違う印象を受ける可能性もあります。特に小さめのマップでは128人という大人数を実感できるんじゃないかという期待を強く持っています。大きさがオービットくらいでも、拠点の間隔がもう少し均等ならまた印象も変わりそうです。
 
 とはいえ、オービットもBF1ならEMPIRE’S EDGE、BFVならnarvikくらいのやや広めのマップらしい楽しみ方はできました。こういうマップならビークルをもっと積極的に使った方が楽しめたかもしれません。
 ただ戦闘機会はそこまででしたが歩兵戦自体はとても楽しく遊べたので、ベータ期間中は歩兵ばかり使っていましたね……。

歩兵戦・撃ち合い

 
 正直、個人的にBFに求めているのはこの部分です。最低限撃ち合いが楽しければ、他のFPSじゃなくBFを遊ぶ理由となり得ます。マッチング時間や準備時間が短く、試合中の戦闘頻度が高く、撃ち合いを阻害する要素が少ないゲームというのは。
 シージやAPEXは戦闘頻度が低く、CODは戦闘頻度こそ高いですが、スコアストリークでゲームが壊れやすく試合時間が短めのためマッチング時間がかさみやすい。
 BFは一度マッチングしてしまえば長時間遊び続けられますし、戦闘頻度も高いです。まあ、歩兵とビークルの格差はありますけどね。それでもスコアストリークほど理不尽ではないので……。

 そんなわけで、少数派かもしれませんが私がBFに一番求めているのは歩兵戦の楽しさです。
 そういう視点で2042を見てみると、かなり楽しいと言えるでしょう。
 スライディングや乗り越えのモーションこそVと感覚が違うものの、BF1やVのようなリッチな操作感に加えて短めのスプリントアウトタイムやのぞき込みモーションから、動き回って敵を倒すというBFの歩兵戦の特徴は踏襲しているようでした。
 

 そこに加えてグラップリングフックなどの特殊アクションが増えたことで、フィールドを駆け回る楽しさもより高まっているように思えます。
 製品版には間違いなくビークルの少ない歩兵戦マップが登場するでしょうしカスタムサーバーも存在するため、気ままに歩兵戦を楽しめるゲームとしてのBFは2042でも輝きを失っていないようです。

 細かいところを言うと、製品版ではVに引き続きBF1のキル音を実装してくれるようなのが嬉しいですね。
 SEだけでここまで評価されるゲームも珍しいってずっと言ってますが、BF1のキル音は敵を倒したときの爽快感が段違いなので楽しみなところです。

ビークル相性

 
 私はビークルにあまり乗らなかった上、ヘリに関しては操作もおぼつかなかったので歩兵視点の感想が主ですが、ビークルは3すくみに近い関係を示しているような気がしました。

 まず現代戦の目玉であるヘリですが、歩兵からしたらかなりの脅威でした。
 というのも歩兵の持つ対空ランチャーはロックオンに時間がかかる上、ロックオンして発射しても正直ほとんど命中しません。
 一方でヘリ側からの火力もこれまでのシリーズのビークルに比べて抑えめなのですが、B拠点やD拠点はリスポーンポイントが無防備すぎるので流石に歩兵の足では逃げられません。上手い人が乗ると、正直歩兵としてはかなり辛いですね……。
 
 ただ、ヘリと戦車になると話は変わってきます。
 というのも、ヘリの対戦車火力はかなり低いからです。戦車からヘリへのダメージもそこまで高い訳ではなさそうですが、正面切ってヘリが戦車を倒しきるのは難しいでしょう。移動速度も両者速くなっているため、倒しきる前に戦車もトンネルの中などに隠れてしまいます。
 戦車がヘリを撃墜するのも難しいとは思いますが牽制だけでもしてくれれば、制空権を相手に取られていたとしても、地上の被害は1やVに比べて抑えられそうでした。
 
 じゃあ戦車が無敵かというとそんなことはなく、今度は歩兵からのダメージが痛いです。
 歩兵の対戦車ランチャーはリロードに時間こそかかるもののダメージは非常に大きいです。加えて今作はグレネードの対戦車ダメージが高いようで、合わせると歩兵一人でも一瞬で戦車の体力を半分近く削れます
 
 これらの要素から戦車同士の戦い、ヘリ同士の戦いで片方のチームが一方的に有利を取っていたとしても、歩兵が一方的に蹂躙されるような展開にはなりにくそうに思います。
 まあもちろん、ビークルの耐久力や移動速度的に歩兵よりは確実に強力な兵器であるんですけどね。
 あと、この予想は製品版でぶっ壊れビークルが登場しないことを前提としてのものであるため、超火力の爆撃機みたいなのが登場したらビークルマップでの歩兵は相当苦しめられるでしょう。そうならないことを祈るばかりです。

UI関連

 2042ベータ終了後にBFVを遊びましたが、UIは間違いなくVの方が見やすいと感じました。
 大きな違いとしては「色味が薄い」、「死亡後の状況が分かりにくい」点の2つです。

 まず色味ですが、これは特に兵士のIDに関して言えるでしょう。
 味方兵士の上には青色のアイコンが表示される訳ですが、2042だと色が薄くて敵かどうか分かりにくいです。とっさに現れた兵士に対して発砲したところ味方だった……ということが何度もありました。今作は発砲したら赤点表示されることも合わせて、あまり嬉しくはない点です。

 加えて死亡後の状況がまるで分かりません
 特に知りたいのは自分を蘇生してくれる味方がいるかどうかです。
 これまでのシリーズではきちんと距離まで含めて表示していたはずなのに、なぜかそこら辺が退化しています。今作では蘇生があまり見られませんでしたが、そもそもこのUIのせいで蘇生待ちをしてくれる人が少ないのも蘇生が少ない要因になっているでしょう。

 あとはUIの位置が変わったこと自体は慣れの問題なのでじきに慣れるでしょうが、セクターが分かれた拠点についての取得状況が一目で分からないのもやや困る点ですね。

その他

 私はBFのベータ版でプレイしたことがあるのがVのベータだけなのですが、その当時のバグというと分隊沸き関連で上手く沸けないみたいなのがあった気がするのと、あとはFG42の対空サイトが壊れていたことが印象に残っています。
 そうして2042のベータを見ると、ちょっとバグが多いです。
 
 まず最悪なのが画面が点滅するバグ。PS5版だけかもしれませんが、時折ポリゴンショックを彷彿とさせる画面の点滅が発生します。
 これに関しては撃ち合いの最中に発生して大変なことになるだけでなく単純に目に悪いため、これを残したまま製品版発売に至るのはダメだと思います。
 直って無くても発売されたら遊びますけど、返金騒動が起こりそうなレベルなので発売日までにパッチを当てないと不味いんじゃないでしょうか……。

 そして全体マップが見られないバグ
 製品版では直っているらしいですが、今作のセクターシステムと全体マップの欠損が合わさると、競合しているセクターのうちどちらが自分たちの確保したセクターでどちらが相手のセクターなのか遠くからだと把握できません。
 
 それ以外にもフレームレートが時折下がってカクカクになったりと、2042のベータではバグが目立ちました。
 バグがあるかどうかよりもコンテンツが面白いかどうかの方が大事だとは思いますが、一部コンテンツの面白さを邪魔するようなバグが目立ったので製品版も少し不安ですね……。

終わりに

 
 最後に個人的に良かったと思う点、気になった点をまとめていきます。
 
 良かった点は、

  • 歩兵戦が楽しい
  • 現代戦というテーマにおける高低差のあるマップ

 辺りです。
 歩兵戦が楽しかった時点で個人的には十分及第点でした。このまま製品版が出たら遊び続けたいと思う程度には楽しめそうな好感触でベータ版を終えることができたのは良かったと思います。
 加えて、マップ全体の出来に関してはともかく、現代戦らしい高低差を生かした地形やプレイが可能になっているのはBF1、BFVと比べて目新しい点となっています。特にBFのゲーム性でこういう戦いが出来るのは4以来ですからね。

 一方気になったのは、

  • 128人対戦感が薄い
  • UIが使いにくい
  • バグの多さが不安

 といった感じです。
 128人対戦に関しては、人数が多いのをマップの広さでカバーしていると言うより、マップが広いのを128人という数でカバーしている感じになってしまっていましたね。
 結局EやF拠点みたいな端っこの拠点は、これまでのシリーズと同じように1,2人で取り合うショボい戦闘しか起こりませんでしたし。

 あとはUIやバグがBFの楽しい部分の足を引っ張ってしまっている感じもあったので、徐々に改善していって欲しいです。
 深刻なバグについては製品版までにどうにかして欲しいですが、UI関連などはBFVでの視認性改善などのように、1年くらいの時間がかかっても良いので分かりやすくなってくれると嬉しいですね。

 
 製品版発売まであと一ヶ月ですが、ベータ版以上に面白い部分も体験できるようになっているでしょうし、このまま無事発売日を迎えたいものです。
 それでは。


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