ダンガンロンパの感想

 PSPを買ってまず最初にプレイしたのがダンガンロンパでした。現在3のアニメが放送されていますが、第一作目の方です。
 プレイしたときの状況は、3年ほど前にアニメを視聴したことがある状態でした。
 トリックなんかはもう忘れているかな、なんて思っていたのですが、自分の記憶力を甘く見ていました。かなり覚えていました。

 しかしそれを抜きにしても謎解きの難易度自体はそこまで高いとは思わず、物語をサクサク読み進められたのはよい点とも言えるでしょう。
 推理は学級裁判パートで行うのですが、データインストールをする前と後では主に学級裁判のロードが短くなったように感じました。というか、ほとんど読み込んでいる気がしませんでした。ゲームのメインとなる部分なので、これは嬉しいです。

 
 アニメを見ているとダンガンロンパはただのアドベンチャーゲームだと思ってしまいますが、実は学級裁判パートでは飛んでいる相手の発言を撃ち抜くシューティング要素だったり、テンポよく相手の反論を打ち砕くリズムゲーム要素が入っていたりします。
 これも難易度普通に設定しておけばまるで手こずることはないでしょう。Rボタンを押すことで集中モードに入ることが出来、ほぼすべての的が止まった状態になるため、落ち着いてプレイすることができます。

 ストーリーはアニメと同じ内容で、色物ではありますがかなり過激で面白いものとなっています。
 学園に閉じ込められ、絶望の殺し合いを行う生徒達。絶望を与える、それだけが目的の黒幕に対して主人公はどう立ち向かっていくのか。
 ダンガンロンパが生まれる前からもけっこうありふれてきた生き残りゲームではありますが、黒幕の圧倒的存在感だったりマスコットキャラ的なモノクマの声が大山のぶ代(ドラえもん)だったりと、ダンガンロンパにしかない魅力がたくさんなのでプレイしてみる価値は十分あると思います。

 
 特に学級裁判パートは面白いですね。相手の発言の矛盾を撃ち抜いていく、いわゆる逆転裁判っぽいシステムなのですが、用意されている言霊(証拠)の他に、相手の発言を他の発言にぶつけて矛盾を暴くなど、すこし自由度の高い謎解きができて楽しいです。
 まあ、逆転裁判も外伝では他の人の反応を見て問い詰めたりできるんですけどね……。
 相手の発言を撃ち抜く、というゲーム性が相手の発言の矛盾を暴く、という好意と合わさり、けっこう爽快感のあるシステムにはなっていると思いました。
 
 しかし謎解きの難易度がそこまで高くないとはいえ、相手の発言の矛盾を撃ち抜くパートではどの発言にどの言霊をぶつければ良いのかわかりづらい部分も多かったですね。
 推理はできてるんです。でも進めないんです。
 逆転裁判でも似たような場面はありましたが、こういう詰まり方をする部分は、推理ゲームではなるべく減らしてもらいたいものです。
 とりあえず困ったときは、一番反論したい相手(自信満々な十神くんの推理や、アホ丸出しの葉隠くんの発言)に目星を付けて、その発言に対して一番効果がありそうなセリフをぶつけることで進むことができました。
 ……なんというか、制作者の心を読んでプレイしているような気分でしたね、分かりづらい部分に関しては。

 
 全体的に見て、やっぱりアニメを見ない方が楽しめるよなぁ。という感想を抱きはしましたが、それでもノリノリな会話の応酬だったりゲームをやってみて初めて分かるゲーム性だったりする部分は楽しく遊べた作品でした。
 ただ、やっぱりアニメを見た人は買わなくて良いよなぁ。なんてことを思ってしまうのは、アニメに原因があるのかゲームに原因があるのか、それともメディアミックスという仕組みそのものの性なのかはわかりませんが……。
 だから2を遊ぶのは結構楽しみにしていたりします。
 そしていつかは3も遊んでみたいものです。


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