アニメ天鏡のアルデラミンについて思うこと

 天鏡のアルデラミンはライトノベル原作のアニメ作品です。
 アニメの勢いを見る指標の一つにニコニコ動画での再生回数というものがありますが、こちらでは今季ではかなり人気のない方に入っています。まあ、ニコニコ動画の再生回数がそのままアニメの人気になるかと言えばまるでそうでもないのですが……。
 他に人気を推し量る方法を探したかったのですが、Amazonのアニメランキングなんかを見るとNEW GAME以外は過去の作品に埋もれてたので探すの面倒くさそうだなーと。
 まあ、要するにそこまで人気のないアニメだということです。


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 しかし人気があるなし関係なく、このアニメは結構面白いです。
 私は原作を読んでいるのでだいたいのストーリーは覚えていますが、それをアニメとして見たときもまたある種の面白さを感じることができました。アクションシーンが映像になっているのを見るだけでも原作既読派としてはまあまあ面白いのですが、それ以外の部分も楽しめたのは全体的な構成の良さが要因なんじゃないかと思います。
 けど、一番の面白さはやっぱり二度目でもストーリーの部分なんですが。
 主人公のイクタの戦術面の強さが非常に見ていて楽しいです。

 逆に面白くない……というか、人を引きつけない要素としてはキャラクターデザインだと思います。
 なんか皆もっさいきがする。動いているところを見るとそうでもないのですが、「こういうアニメ始まります!」っていう宣伝の時点で人が集まりにくいんじゃないかと。
 実際原作のあるアニメの見所って絵や声が大きな部分を占めていると思いますし。放送時間が限られているなどの制約から、ストーリー展開やキャラクターの掘り下げはだいたいの作品では原作小説の方が勝っています。
 だからアニメはアニメで、独特の魅力がないと難しいんじゃないかな、と。
 ……しかしアルデラミンのイラストレーターは、現在は竜徹さんで統一してあるので(昔はさんば挿さん)、そのままのデザインをアニメっぽくしても良かったのではないかと思ってしまいますけどね。
 あ、でもイクタのデザインは竜徹さんよりアニメの方が好きかも。

 ちなみにアニメのシナリオはこのままいけば原作第三巻までの内容です。
 放送前からまとめるなら三巻までが現実的だとは予想していました。原作の区切り方だと、三巻以上やるなら七巻までまとまった終わり方が存在しないため、そして物語の密度から言って七巻までやるのは明らかに無理があるため、まあ三巻までしかないよな、と。
 ……ほんと、脚本家泣かせの物語だと思いますよ、天鏡のアルデラミンっていう作品は。

 
 で、私はつい一昨日ほどにアルデラミンの三巻を読んでしまいました。ははは。
 いや、何というか、待ちきれなかったというか……。
 本当はアニメを全部見てから四巻以降を読み直そうと思っていたんです、そろそろ最新刊も発売されますし。
 でも頭の中で「でも絶対アニメ見るより小説読んだ方が面白いんだよなー」という本心が抑えきれなくなってしまったのです! はい! 面白かったですよ、はい! イエスサー!
 そして現在は六巻を読み始めたところです。この六、七巻の内容がとても衝撃的でラノベ読み(広くライトノベルを読み、ネットで一定以上の規模の書評サイトを運営している人たち)にも評価が高かったことからこのライトノベルがすごい!の上位に食い込んだんですよね。それが理由かは知りませんが、けっこう認知度が広まった印象があります。
 だから正直、アニメ製作者さんも第二期をやりたかったのではないかなと思ってしまいます。まあ、今の状況だと無理な話だと思いますが。

 アルデラミンはアニメで描かれた以降のお話も大変盛り上がっていくので、アニメを視聴して引き込まれた人は四巻以降からでも購読することをおすすめしておきます。
 それでは。


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