マリオカート8デラックスは、8と全然違う!

 さて、4月末に発売されるマリオカート8デラックスですが、検索エンジンでの検索結果では「ただの移植」とか「8を持っていない人にはオススメだよ」みたいな記事があふれています。
 
 ……果たしてそうでしょうか?

 確かにこのゲームはWiiUで発売されたマリオカート8の完全版としての性質は持っています。
 
 しかしそれ以上に重要な要素、8が持っていない要素を持っている、8とはまったく別物のゲームだと私は考えています。

 
 簡単に言えば、

 マリオカート8はレースゲー
 マリオカート8デラックスはお祭りゲー

 だと私は思っています。


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目次

スイッチ✕バトルモード=通信プレイ特化型

 見出しの通りですが、8と8デラックスの違いはそこにあります。

 まず発売ハードの違い。
 そして大幅パワーアップされたバトルモードです。

 
 知っての通り、ニンテンドースイッチというハードはどこにでも持ち歩くことができローカル通信にもきちんと対応している、従来の携帯ゲーム機に近いハードです。
 
 また、ハード1つさえあれば2人まで同時にプレイできるため、非常に人と一緒に遊びやすいゲーム機になっています。

 
 そしてバトルモード。
 これは5つのルールと、専用コースで遊ぶことができるモードです。

 ルールの中にはボム兵を投げ合う直感的なものや、ケイドロ(ドロケーなどなど)を想起させるものなど、馴染みやすい遊びが盛りだくさんです。
 
 
 マリオカートシリーズはいかにカジュアル向けと言っても、レースゲームはレースゲームです。
 どんなにセンスのある初心者が相手でも、基本的にはコースを知っているソフト保有者が1番になってしまいます。

 と言うかサンドリとかできる相手に何も知らない相手が勝てるわけないでしょうよ……。
「サンドリ? なんだそれ、ブラックサンダーみたいなものか?」という方は、まあそんな感じの理解で良いです。

 まあそんな感じで1位の人は(マリオカートで1番つまらないと言われる)独走状態ばかりに陥ったり、それ以外の人は絶対勝てなかったり、でも上級者が手を抜くのもそれはまるでつまらなかったり……。
 レースゲームである以上初心者との対戦では必ずしも楽しめない場面もあると思います。

 
 しかしバトルモードはルールと操作を覚えてしまえば、あとは初心者でもすぐに上級者と並ぶことができるでしょう。
 
 勝負慣れというものはあれど、毎回コースが決まっているレースゲームに比べれば、相手がどんな動きをしてくるかの方が重要であるバトルモードは一試合一試合がまったく違う展開を見せます。
 そこでは結構、混戦が起こりやすかったりして上級者と初心者の差が生まれにくいです。

 つまりソフトを持っていない人との対戦を気軽に楽しみやすい、ってことですね。
 

8デラックスはどちらかと言えば学生、家族向け

 上で説明したように、8デラックスは目の前の人との対戦がしやすいゲームになっています。

 8はWiiUで発売され、誰かを家に呼んだ時にしか友達とは遊べません。
「外で」とか、「WiiUを持っていない友達の家で」とか、そういう状況も多いことでしょう。スイッチならそんな時にもマリオカートを楽しむことができる点で、そもそも8とはまったく違う遊びの機会を生むゲームになっていると言えます。

 8のバトルモードについては、色々とバランスがぐちゃぐちゃだったので語りません……。
 が、8デラックスでは専用コースで遊びやすくなっていることに間違いないですね。

 
 そういう訳で、これはレースゲームよりもお祭りゲーとしての性質を強く持ったゲームソフトだと思っています。
 おそらく開発者も、

スイッチで発売される
⇒ソフトを持っていない人とも対戦しやすい
⇒バトルモードを充実させよう!

 と考えていたんじゃないでしょうか。

 ただまあ、誰しもが友人や家族とゲームを遊べるわけではないため、8デラックスはどちらかと言えば一人で遊ぶことの多い社会人ゲーマーよりも学生や家族向けのソフトと言えるでしょう。
 ……いや、社会人ゲーマーでも「俺は友達たくさんいるぞ!」って人は良いんですけど。

 
 とは言え、とは言えです。
 もちろん8デラックスが8の完全版であることには間違いないので、レースゲームが好きな方とか、8を買ってないけどマリカー好きだよって方にもオススメできることは間違いありません。
 
 ただ、8を持っているかどうかよりも「友達や家族と遊ぶ機会が多いかどうか」の方が購入の決め手にはなるんではないでしょうか。
 私はそう考えています。

 ちなみにマリカー8デラックスでは、8では実現できなかったフルHD画質でのレースを楽しめるため、「8をやりこんだぜ! 友達もいないぜ! バトル興味ないぜぇ? ワイルドだろぉ?」(最後スギちゃんっぽくなった)みたいな方にもぜひ手にとってもらいたいものではあります。

 それでは、この辺で。


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