青春ブタ野郎シリーズの第4巻です。
表紙のキャラは麻衣さんの妹の豊浜のどか、今回の思春期症候群は彼女が発症し、麻衣さんとのどかの体が入れ替わってしまいます。
……なんか2巻で恋人になってからというもの、咲太と麻衣さんの二人の時間がほとんどないような。
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のどかは売れないアイドルということで麻衣さんがアイドルに、のどかが女優となるのですが、幸運だったのは女優としての仕事はしばらく入っていないということ。
逆に麻衣さんは歌や踊りの練習に忙しくて全然咲太にかまってくれません。まあ、姉妹で離ればなれになるために麻衣さんが咲太の家に泊まるということで絡みは多分にあるのですがね。
というか前巻から引き続き、咲太は女性を家に上げ過ぎですね。しかも皆それを受け入れてますし……。
思春期症候群を通して姉妹の溝というテーマが明らかになりましたが、それを第三者である咲太の視点から見守っていくのは実体験として語られるよりもわかりやすいですね。これが麻衣さん視点で描かれていたら、ケンカして妹ののどかとはほとんど接触しないままストーリーが進んでしまいますから。
しかし思春期症候群にもだいぶこなれてきたのか、咲太も麻衣さんもこの異常現象に冷静に対処していました。安定感が出てきて頼もしい反面、ちょっとマンネリ気味かもなーという感想も抱きました。……というかなんだろう、ココロコネクトで超常現象に慣れて全然困らなくなったシーンを思い出してしまいました。
マンネリ気味、でも読んでいて面白いのはキャラクターや文章の魅力があるからだと思いました。
毎巻350ページはある、そこそこ分厚い本なのですが、ついつい一気に読んでしまいますからね。1巻が気に入った人はたぶんどの巻も楽しめるんじゃないかなぁと思っています。