魔法少女のカレイなる余生 (1) (まんがタイムKRコミックス) 晴瀬 ひろき 芳文社 2016-11-26
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魔法処女の華麗なる余生は、まんがタイムきららMAXで連載されているギャグ要素強めな萌え4コママンガです。
以前1度だけMAXを買った際に「この作品面白いなぁ」とチェックしていたものを買った形になりますね。
普段は電子書籍できらら系の単行本は買わないのですが(高い代わりに紙質が良いのが長所だから)、セールをしていたのも合って今回は電子書籍版を購入しました。ただ、カバー裏マンガなどが読みにくいためやっぱり紙媒体がオススメ。
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目次
インパクトの強いキャラと設定
この作品の1番の特徴は、なんと言っても魔法少女という題材でありながらもだれも魔法を使わない(使えない)し、表紙のような魔法少女姿にもほとんどならないことでしょう。
主人公のしじまは魔法少女としての素質はあるけど、まだ養成学校に通う身のため、1人前に魔法を使うことができません。
そしてしじまと同じ寮に住む人たちは全員魔法少女を引退したダメ人間達だったのです。
魔法を使うどころか健康的な生活すらままならない自堕落な先輩達を前にして、しじまは一体どうなっていくのでしょう……というお話。
先輩達はゲーム好きの引きこもりだったり、酒好きで楽してお金を手に入れたいと思っているダメ親父系だったり、女の子が好きな変態だったり、皆が想像するキラキラした魔法少女の姿からはかけ離れた性格をしています。
さらに寮の管理人である不思議な生物は、元は魔法少女に力を与えるそんざいだったものの、魔法少女へのセクハラでクビになったという前科持ち。
そんなクセの強い面々と、真面目なしじまが触れ合うことで起きる様々なやり取りがかなり笑える内容になっていました。
……こう、ツッコミ役が一人いるだけでも安心しますよね。
いろんな意味で力を増していくしじまの今後に期待
1巻の中で、しじまは「しじママ」と呼ばれるようになるくらいまで、自堕落な先輩達の面倒を見るようになります。それにつれて先輩達の言動に振り回されるだけだった初期よりも、食べ物や家事をエサに先輩達と交渉できる力を身につけていく……という変化がありました。
それもあって、先輩達の中でしじまの存在が大きなものになっていくのが面白いところです。
そしてしじまは魔法少女としても強大な才能を持っていそうな描写がされていました。
今後、養成学校の方でしじまがきちんとした魔法少女としての力を身につけて行くにつれて、先輩達との関係がどう変わっていくのかというのも楽しみの一つですね。
全体として笑えたし、楽しく読めた作品でした。
それでは。