私はボイスロイド(やCevio)のゲーム実況や劇場動画が好きです。
もちろん全部の作品が全て楽しめるというわけではありません。しかし琴葉姉妹や結月ゆかりといったキャラクターを通して動画制作者がどんな物語や世界観を作るのか、という興味深さにいつも新しい動画を開く前はワクワクさせられるものです。
そんな折にこんな作品を見つけました。
この作品を見るとき、最初は「劇場動画かな?」と思ったのですが、実際は『琴葉ダークサイド動画をを特徴別に分類しながら紹介していく』というものでした。
中には私の知らなかった劇場動画や実況動画も紹介されていて、今後視聴する作品を探す足掛かりとして大きな助けになりそうです。だから即マイリス登録していつでも確認できるようにしましたね。
それと同時に、私はこの動画に対して「ただ面白い作品を紹介する」以上の価値を感じました。
いや、やってることに関しては間違いないのですが、「面白くて人気な動画」だけではなく「面白いが日の目の当たっていない動画」の紹介がされていることに価値を感じたんですよね。ぶっちゃけ言えば、この動画の再生数が4000くらいなのですが、その中で紹介されている作品には再生数1000台の作品とかもありましたし、そういう動画にとって宣伝効果は大きいなぁと。
昔、うごメモ3Dにも「動画を作る人を評価するシステム」だけでなく「今後伸びる動画を評価した人を評価する」システムがあったことを思い出しました。
動画サイトに投稿された作品は、どんなにいい動画でも初めは数ある作品の1つとして埋もれがちです。再生数やコメント数の少ない作品はランキングにはもちろん登場しませんし、評価されないまま時間が経ってしまえば間違いなく埋もれてしまいます。
そんな状況で、再生数の少ない作品を視聴し、面白いと思えばコメントしたり宣伝して少しでも目立つようにしてくれる視聴者というのは貴重な存在だと思います。私がうごメモ時代投稿者として活動していた時の実感含め、そんな風な考え方があることを思い出しました。
ということで、私も影響を受けて好きなものの紹介なんかをしていきたいと思います。
ひとまずは私が最近視聴して面白かったボイスロイド動画という枠組みでいくつかの作品を紹介したいと思います。元から好きだった動画についてはその中に混ぜ込みながら、小出しにして紹介していけたらいいな、とも。
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目次
実況動画
だるだる工場経営葵ちゃん
シリーズ3回目で最終回を迎えました。
雰囲気としては落ち着いた感じの実況動画です。無理にテンションを上げたりしない、自然体の会話を楽しめます。ただしそれはつまらないということとはノットイコールで、小さいながらも確かな感情の機微の表現、聞き心地の良い言葉選びなんかが魅力的に感じました。
そのような特徴はこの作者さんの作品全般に当てはまるものであり、過去シリーズ「水の中で生き残る葵ちゃん」なんかでも似たような雰囲気で楽しむことができます。
作品ごとに雰囲気が全く異なるより、全体を通した作風がある方が個人的には新作が出たときに「やったぜ〇〇さんの葵ちゃんだ!」などと無邪気に喜べるため嬉しかったりします(笑)。
作者である騙し擬きさんの作品はこれからも追いかけたいですね。
ちなみに投稿間隔はシリーズ投稿中は1~2週間ごとですが、シリーズ間の空白が大きい感じです。
琴葉茜、マジョの世界を侵略す!
実況動画枠でさっそく前々から応援していたシリーズを紹介したいと思います。
このシリーズはバンジョーとカズーイの大冒険の実況動画ですね。現在は2の実況ですが、1から数えてすでに20パート位投稿されているので、時間がある方はがっつり楽しめると思います。
1と2では立ち絵が変わっていて、やや雰囲気が違って見えるかもしれません。しかしキャラクター間の関係性などはそのまま陸続きのシリーズとなっています。これも私が好きなタイプの作風ですね。
このシリーズの魅力はまさにそこ、キャラクター間の関係性かと思います。人見知りの茜と、その周囲のキャラクターとの関わりが、シリーズが進むごとに増えたり深くなっていったりというのが見ていて楽しいところです。
実際これは動画内の設定でもあるのですが、「学校の友達や知り合いが集まってゲーム実況をしていく」雰囲気自体が他の動画ではなかなか見られない特徴であり、面白さだと思います。
投稿頻度は月1くらい、かな?
恐竜島を経営しよう!
この動画も前々から追っていた動画です。そして上に紹介した動画に比べてかなり有名な実況者の動画であることを前置きします。
男勝りのマキちゃんと、ヘタレかつ男設定のゆっくり(ゆっくり霊夢ではない)による実況動画です。
今回の舞台はジュラシックパークの経営ゲームということで、マキちゃんの天才的(?)手腕が期待されます。まあ、二人が楽しくジュラシックパークを発展させてくれれば、それでもういいよね……ってくらいの安心感。
現状の投稿頻度は10日ごとですが、たぶん月1くらいになると思われます。
劇場動画
詞の縁を紲ぐ聲 など
可笑しい、より、面白い系の劇場投稿者。
この作品は現在前編のみですが、この先どうなるのだろう、結月ゆかりとはどんな人物なのだろう、というドキドキ感を味わえました。この動画自体は、ライトノベルで言えば野崎まど作品に出てくるヒロインのような、人外じみた魅力を持った結月ゆかりをどう扱うのかに注目したいですね。
この作者である白痴ーさんはつい先月から活動を開始した、いわゆる「期待の新人」というべき投稿者です。
投稿頻度が非常に高く、また初投稿シリーズにおいてもAviUtlの3D機能を使った表現を活用しているなど、動画内容以外にも、今後大成しそうな雰囲気などが期待を高めているのかもしれません。
動画技術の成長なども楽しみですが、そういった点は抜きにしても現状のボイスロイド劇場作者にはあまりいない面白い(interesting)系の投稿者であるため、今後も投稿を続けてほしいなぁと思ってしまいます。
きりたん、切り譚
心に来るタイプのまさにダークサイド動画。
もちろん人によって合う合わないはありますが、ボイスロイド劇場の中ではトップクラスに衝撃的なストーリーと、それを伝える演出が魅力的な動画です。
もうこの作品については語ることがないですね。
ボイスロイド劇場としての完成度が非常に高いので、あとはもう見てくれとしか言えないタイプの作品です。
……まあ、ボイロ劇場においては5000再生もあれば十分その界隈では有名な作品と言っていいのかもしれませんけどね。
ムー◯ン
今年度の読む1グランプリでの有力株です。
のす。さんは万再生を超える作品が多い、ベテランの投稿者です。
しかしこの作品は実況動画でないなどの特徴からか、あまり再生されていない印象です。とはいえその面白さはトップクラス。その一節一節で笑わずにはいられませんね。
のす。さんのアイちゃんマキちゃんコンビは本当にいつも面白いので、ぜひ見ていない動画があったら視聴してほしいですね。
そして今後もこの二人が出てくる動画が増えることを期待しちゃいます。
その他
歌うボイスロイドも、ボイロ動画としては一つのジャンルとして楽しませてもらっています。
この動画の葵ちゃんの調声は非常にクオリティが高いです。人間っぽさを出すタイプの調声ではありませんが、感情が歌声に乗っていて、聞いていると圧倒させられます。
葵ちゃんらしいとは言えませんが、琴葉葵というソフトの可能性を感じさせる良い動画だと思いました。
元々の曲も非常に気持ちいいので、ぜひ聞いてみてほしいですね。
おわりに
今回は再生数が少なめの動画について紹介しました。
また、冒頭にあげた紹介動画と被る作品はなるべく出さないようにしましたので、冒頭の動画で紹介されている作品からも面白い作品を探せると思います。
それでは。