うご中ゲットでチュウ(深夜テンション)


 任天堂の方で配信されていた動画です。
 ウゴメモ(DSi)とは任天堂がブログサービスなどで有名なはてなとコンビを組んで運営していた動画投稿サービスです。と、まあこれだけ言ったらYouTubeなどと勘違いされてしまいそうですが、そのメモ(動画)は全てユーザーの手書きとなります。
 まあこれくらいならけっこう有名なサービスだったし知ってる人も多いと思います。
 私も毎日、毎日ウゴメモシアター(動画が集まるサーバー)にアクセスして動画を投稿したり、有名な人の作品を視聴したり、好きなジャンルの作品を視聴し回っていました。私の青春はウゴメモにあり、と言ってもいいくらいでした。
 私がカービィに深い思い入れがあるのも、このウゴメモが始まりです。
 
 かつてのウゴメモにはレベルの高い動画クリエイターが何人も集まりました。ウゴメモがなければ絵の上手い学生で終わっていたかもしれない人たちが、自身の作品を投稿し、質を高め、さらに動画の性質を理解し生かすことで素晴らしい作品を生み出していったのです。
 マリオ、カービィなどの各ジャンルごとに数人のカリスマ的人気を誇るクリエイターがいたのですが、私が中でも熱心に追い求めていたのがカービィのオリジナル漫画を描いていたタクーンという人物です。ついに完結を見ることができませんでしたが、70話近く(毎作品1分よりちょい短いくらい)に及ぶそれを私が忘れ去ってしまうことは、今後もあり得ないでしょう。
 他にもポロさんという方や、すごい人たちが本当にたくさんいたのですが、それはまたいつかの機会にまとめてみたいかもしれません。語り出したら止められない止まらない。でも、焦って適当に書きたくはないので、書ききるのは難しいかもしれません。
 現在ウゴメモ3Dでの活躍が確認できているのは日常漫画を描くレモンTさんと、マリオやカービィのバトル動画(クオリティ高し)やオリジナル漫画を描くマリルイという人しかいません。最近はウゴメモギャラリーに足を運んでいないので、もし他にもこんな有名人がいたよ、という報告があれば嬉しいです。
 そして、もうひとつのウゴメモが生んだ文化というのが、チャットです。いえ、チャット自体は任天堂が作ったものでは決してないのですが、作品のコメント欄で絵を使ったチャットをするというのはウゴメモ特有の現象でした。任天堂とはてなはただコメント機能を付けただけでしょうから、どこかの誰かがコメント欄でチャットをするというアイディアをひねり出したんでしょうけど、かなり画期的なアイディアですよね。と、私は思いました。
 現在、そういったメモに対してのコメントでチャットをするのはMiiverseの方に受け継がれています。誰かのコメントに返信して、それにまた本人がコメントを付けて、というように。やっているのはウゴメモ世代の人たちなんじゃないかなぁ、と私は密かに思っています。
 ウゴメモ3Dは月に100円が必要になり、さらにコメントをするにも月100枚もらえるコインが1枚必要になってきます。というわけでウゴメモでチャットをすることはそうとうリッチな人でないとできないでしょう。
 
 ……いや、DSiバージョンが無料で使えていたことの方が驚きなんですよ、本当なら。
 現在のウゴメモは普通にしていると人気のなかった作品は時間が経つとサーバーから消えてしまうようになっています。コメントの制限もコイン制という形でできあがりました。これはひとえに、サーバーの負荷を押さえるためだと思います。3DSで画素数が上がったことや、色も多く使えるようになったので、DSiと同じ使い方をしていてはサーバーがいくらあっても足りないのではないでしょうか。おそらくですがDSiで行われていたチャットというものも、サーバーの負荷になっていたと思います。みんなの投稿した作品は一から十まで全部そろっていました。きっと全世界で考えればすごい負荷がサーバーにかかっていたことでしょう。
 それが基本無料だって言うのですから、やっぱりすごいことです。
 話を戻しましょう。
 ウゴメモで私はカービィチャットなるものを作っていました。カービィ好きが集まって駄弁ろうというシンプルな内容です。そこにはそこそこの数の人が来ましたが、しかし結局は打ち解け合った4,5人が話すためだけの場所となりました。あまりにも仲間内で打ち解けすぎていたため、新しく人が入ってきにくかったのだと思います。また、DSiバージョン後期になると私たちも少し飽き始めていたのもあって、チャットがガラガラになる日が少なくなかったのも原因でしょう。
 しかしそれはそれで、居心地の良いものでした。大手のチャットは一分一秒、もの過ぎスピードでコメントが流れていくので、必死にならないと会話について行けないのがひどくストレスになるときがあったのです。私は集団で話をするのが苦手なので、数人グループでじっくり話し合えたのは結果的に良いことだったと言えるでしょう。
 ウゴメモDSiバージョンが終了するそのときまで、私たちはそこに集まって今まで楽しかったね、などと語り合っていました。サービス終了の時はとても悲しかったです。特に私は最後の日に向けて作品を作り上げたかったのでなかなかチャットに行くことができず、本当はもっとたくさん話したいことがあったのにそんなに話し合っている余裕はありませんでした。……いや、たぶん話していたらまた次に話したいことができて、結局言い足りないことだらけで終わってしまったんでしょうけどね。
 ウゴメモが終わったことは、ある種のトラウマのように今も心に刻まれています。楽しかったあの頃の証があまりにも少なすぎて、悲しくなります。ウゴメモの楽しかった思い出には、いつも冷たい影が射すんです。3DS版にのめり込めなかったのも、それが原因の一つなのかもしれません。
 そうして、私はウゴメモで知り合った友人たちと別れを告げました。
 
 ただ一人を除いて。
 いや、はい。一人だけチャットの最初期から付き合いが始まり、今もなぜかフレンドとして一緒にスプラトゥーンを遊んだりする仲なんですよね。本当に不思議なつながりだと思います。探せばいくらでも似たような例は出てくると思いますが、それでもネット上の付き合いがこれほど長く続くのも私の常識の中ではかなり珍しいことです。
 ネット上の付き合いは気をつけろ、とは言いますが、彼にならいくらか騙されても良いような気がしますしね。……たぶん、そうなったときは騙されたことよりも、今後の付き合いがなくなることが悲しくなると思います。
 ウゴメモを悲しみの記憶で終わらせない。
 友達でいることに理由を付ける必要はないですが、もしも彼がフレンドでなければ、私の中のウゴメモの記憶はもっと悲しいものになっていたのだと思います。
 
 あれ、なぜ私はこんなにも語っているのでしょうか。やっぱりウゴメモ関連のこととなると、自制が利かなくなるのかもしれません。
 そんなわけで(という一言でつなげられる話じゃなかったが)、ウゴメモ3Dで公式が発表した作品を眺めて感想でも書いていきたいと思います。


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 うご中は任天堂が公開している、「ほぼほぼ4コマ漫画」です。私もつい最近存在を知りました。ウゴメモのPRにしては再生回数が5000回と任天堂の動画にしては少なめなので、遊んでくれている人に向けたキャンペーンという意味合いが強いのかもしれません。……PRだったら、さすがに再生回数が少ない。スプラトゥーンのamiiboの動画なんて、一昨日くらいに公開されてもうすでに10万再生を超しています。

 日本よ、これが宣伝だ!
 とでも言いたくなる集客力ですね、スプラトゥーンは。なお、アオリとホタルのamiiboは私も欲しい模様。やや豪華なamiiboなので、コレクション用として欲しいですね。イカamiiboは完全にスプラトゥーン内のミニゲーム、「イカラジオ」を手に入れるために買いましたが、以外と造形も気に入っております。
 だけどコレクションとしての価値はシオカラーズの2人の方が高いでしょう。
 新楽曲付きフィギュアなんて、欲しくなるに決まってるじゃないですか。フィギュア自体もラメ入りで2人の衣装を再現していますし、傷つけないように額も買ってしまいそうですよ。
 今日は話が良く飛びますね。雨だからでしょうか。水の中にものを沈めたときや、気球が浮かぶ原理は浮力で説明ができます。浮力は周りの物質(水や空気)の密度が高いほど大きくなります。そして雨の日は冷えて空気の体積が減るためその密度が高くなるため、いつもより体に下からかかる力が大きくなるとかうんたらかんたら。
「失礼、逸れました」
「わざとだろ」
「そんなわけないじゃないですか、人聞きの悪い。そんなに人を疑ってばかりだと、逆に人から疑われることになってしまいますよ。深淵を覗くものはまた、深淵からも覗かれているのです。……で、あれ、何の話でしたっけ?」
「わざとじゃないっ!?」
 
 さて、登場キャラクターは3人。ブチョーとマロンとぽにこです。
ブチョーはしっかり者なのか、ただ頭が固いだけなのかはわかりませんが、三つ編みのしっかりタイプの女の子です。
マロンは……うーん、「僕のヒーローアカデミア」のうららかさんに似てるなぁ、髪型だけかもしれませんが。性格はちょっと自分に甘めな女の子。ノリは良さげ。バッジとれーるセンターの常連さんみたいですね。バイトのキャラに惹かれたか。ただ「バッジとれーるセンターは日課」とあるので、おそらくはほぼ無料プレイをしているようです。中学生で大量課金を覚えるのも健全とは言えませんし、いいんじゃないでしょうか。
ぽにこは普通の女の子って感じですかね。見た目は少し派手だけど、どうぶつの森で遊んでいたり、楽しいことにはやる気を出す等身大のキャラクター。
 うごうご中学校に在籍する3人がウゴメモ部として緩ーく活動していく様を描いていくようです。……そんなウゴメモのためだけにあるような名前のうごうご中学校で、ウゴメモ部が3人しかいないってどういうことなんですか。
第一話
 うごうご中学校のウゴメモ部では、今日も3人の女の子たちが活動していた。マロンとぽにこは特に熱心に3DSと向き合っている。だが2人ともタッチペンを使っていない。
 先週作業中だろうか? ブチョーはそう思って自分の作業に戻る。
「やったぁー」
 マロンが声を上げる。ついに作品ができあがったのだろうか、喜ばしいことだ。完成した作品を見せてもらおうと、ブチョーは腰を上げる。
「とれた♡ ネコマリオバッジ♡」
 どてっ。立ち上がりかけたブチョーは思わず足を滑らせる。
 続いてぽにこも顔を上げた。
「見て見て、すっごくいい部屋できた!!」
 彼女が見せてくるのは作品ではなく、いや、作品といえば作品なのだけど、それはどうぶつの森ハッピーホームデザイナーのコーディネートでしょ? 私たちが作らなきゃいけないのはそうじゃないでしょう?
 ブチョーは思わず声を張り上げた。
「コラ―!! ウゴメモ部なんだからウゴメモしなさいっ!!」
 しかし読者たちはまだ知らない。そもそもブチョーはウゴメモが描けないという悲しい事実を……。
 to be continued.
 深夜テンションというのは怖いものです。一話の内容をなぜか文章に起こしてしまいましたが、こんな無駄なことはなかったのではないでしょうか。動画を見ましょう、動画を。
 
 しかしネコマリオバッジをとれたときの効果音がにゃおーす! って、にゃにゃにゃネコマリオタイム押しはウゴメモにまで進出していましたか。最初は一発ネタと思っていたネコマリオタイムも、もう60回以上更新されているんですもんね。不思議です。
 しかしブチョーが最初に登場したとき、三つ編みや制服をよく見ていなかったため男の子だと思ってしまいました。そのため「うわ、ハーレム状態だよ。ライトノベルの主人公かよ」と思ってしまいましたが、第2話でブチョーが女の子だとようやくわかって反省しました。
 
第2話
 ただ、実を言うとこの時点でもブチョーが女の子だと私はわかっていませんでした。いや、ブチョーという女の子が部長なのはわかったのですが、先ほど怒っていた人とは違う人だと思ったのです。であるからして、ブチョーが現れたときには「だれ、この子?」と、話の流れに完全に置いていかれていました。
 最後まで見て登場人物が三人しかいないとわかってようやく、部長と怒っていた人が同一人物だと理解できたのです。……ブチョー、出会い系のような使い方をしてるって言われてるのに、否定しないんですね。いや、実際にはそんな出会いはなかなか起きないのですが、なんだか心配だなぁ。
 まあ、本当のところはウゴメモユーザー同士の交流を楽しみたいっていう意味でとらえていいんでしょうが、マロンやぽにこの茶化しが完全に恋愛系のノリに見えます。
 そんなこんなで、ゆるーく活動が始まっていくのでした。
 しかしマロンの言っていることは、絵があまり得意ではないユーザーにとっては大抵当てはまる悩みだと思います。せっかく作品をネット上に発表しても、誰も評価してくれない、更にはそのまましばらくするとデータが消されてしまうというのは、ちょっと残念ですよね。ウゴメモを遊ぶユーザー層は基本的にパソコンなどで行うチャットなどよりも年齢層が低いですから、そういう人たちにとっては特に面白くないと思います。
 各種お絵かきサイトやマリオメーカーなんかも、最後に人気になるのはその道に打ち込んで技術を磨いた人だけです。けれどそんな人は全体のごく一部です。下手な人でも気軽に楽しめる仕組みがなければ、投稿者が減っていくのは目に見えています。
 そういったサイトでは、絵が得意ではない人は基本的に作品作りそのものを楽しむか、コミュニケーションを楽しむほかありません。作り続ければいずれは評価されるような作品を作れるようになると思いますが、 そこまで楽しくもないのに続ける人もいないでしょう。
 
作品作りの楽しさですが、こちらはウゴメモが他のお絵かきサイトより勝っている気がします。3DSを持っていればだれでも遊べるし、直感的で簡単なインターフェースは小中学生にも扱いやすいです。また、パラパラ漫画を作るというのは他のサイトではなかなかできませんからね。音も付けられるのを考えれば、手描きアニメとも言えます。アニメ作りを誰でも簡単に行えるというのは、ウゴメモならではの魅力でしょう。
 自分の描いた絵が動いているのを見るのは非常に楽しいです。……たとえ数年後に見て、あまりにもひどいできだったところで、ね。
 そしてコミュニケーションですが、DSi版では先に挙げた手書きのチャットで、他サイトに勝る魅力を持っていたと言えるでしょう。ですが今はその交流にもコインが必要です。それなら無料でコメントができる他サイトの方が楽しく気軽にコミュニケーションができると思います。
 そして第3話では、絵の上手くない人が手軽に評価を集めようとして(他人からの評価を集めるというのは、いつの時代でも人間の楽しみの一つである)行われた、ウゴメモの暗黒面が明らかになります。
第3話 
 って、おいおいマロンさん。いきなりあなたは何をやってるんですか……。ぽにこさんも一緒になって、止めてくださいよ。
 というような内容の第3話。初っぱなからブラックなネタを放り込んでくるなんて、作者のがまたろうさんは予想以上にシニカルな人ですね。
 
 DSi版では誰もが作品を評価するときにスターというものを使えました。そのときも「グリーンスター(特別な星。当時の課金要素だった。他人を評価するときや、マイページのテーマを買うのに使う)を増やす裏技教えてもらいたかったら☆1000個付けてこの作品をDLしてみな。他言無用だぜ。これを守らなかったら通報するぜ」みたいな作品が出回りました。
 もちろん嘘です。DLしても何も書いていなかったり(作品はロックされていなければDLした人も編集が行る。これを使ってレイヤー1を黒塗りしてレイヤー2に何が書かれているか、DLしなければわからないようにすることができる)、しょうもないことが書いていたりします。もちろん星を付けなくても通報なんて行えません。むしろアウトなのはそのメモの作者の方です。
 
 というような作品は、3DSでもあります。また評価のためのコインは月に限られた枚数しか手に入らないため、騙されたときのダメージは3DS版の方が基本は大きいでしょう。DLするのにもコインが必要なため、スターを付けずにDLすることができたDSi版よりもたちが悪いです。
 まあ、大事なコインですから騙される人の割合はだいぶ減ったと思いますがね。身を削らないと物事を深く考えないというのはよくあることです。
 みなさんはウゴメモでそういうメモを作ってはいけませんよ。評価を手っ取り早く得たいがために、より大きな悪評を呼ぶことになりますから。
 さて、第一回目は長々と書いてしまいましたが、次回からは気になった点をまとめて、2,3話一気にまとめていきましょうかね。
 ……これをきっかけにウゴメモに復帰できればいいのだけど、そこまでやる気がわかないなぁ。昔はカービィの絵もそこそこのクオリティが出せるようになったのだけど(中の下か中くらい)、今はもう手がなまっていますし、書くのに時間もかかることでしょう。3DS版の操作にも慣れていません。パソコンで新世代機が出ると旧世代機を使っていたプログラマーは、年のせいもあってついて行けなくなるという話があるそうですが、私はそうならないように気をつけたいですね。いつまでもDSi版に固執していないで、画素数も上がった3DSで再チャレンジしないとかな。……と、そんな風に思っては実行せずに忘れて、を繰り返してきたんですけどね。
 まあ、ゲームは楽しんでなんぼのものです。メモ作りも、気が向いたら手を付けようかなと思います。
 それでは。

うごくメモ帳 3D すごテク! 88

うごくメモ帳 3D すごテク! 88

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本

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