なんか急にいつもと違う話が始まったぞ……? と思われるでしょうが、NXに関する情報を集めていて画質、解像度、dpi、などという言葉が出てきて混乱し、その時まで分かっていたはずのことすらあやふやになってしまいました。
検索上位のページでdpiという言葉の説明をした後に、いきなり1800✕900みたいなもののことについて書き始められていたため、「え? この数字✕数字は解像度じゃなかったの? これがdpi? じゃあそうなるとインチ数が大きい画面は何ドットで構成されて……? え?」みたいになってしまったため、一度自分の中でまとめたいと思って書き始めてみます。
次の記事でNXの画質について予想していこうかなと思っているので、そのための下準備とも言えます。
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私が「NXはどれくらい綺麗な映像になるんだろう……?」と思ってまず調べようと思ったのは、これまでのゲームがそれぞれどれほど綺麗に映像を映せるのか、ということでした。
最近はNXが携帯メインのゲーム機になるという予想が出始めましたので、特に知りたかったのはVITAですね。
そこでまず私が最初に検索にかけたワードは「ゲーム 画質」だとかなんとかです。とりあえず「画質」と何かを組み合わせて調べていました。するとトップ近くには「画質=解像度だと思ってるやつwww」みたいなスレッドが表示されました。
ちょっと興味があったので覗いてみると、それに対して肯定、反対する人と、私のように「じゃあ画質ってどうやって決まるの?」と疑問を投げかけている人もいました。結局そのスレッドは「じゃあ画質は何によって決まるのか」については全く語られないまま幕が閉じられます。
こういうのは本当に嬉しくないですね。売り言葉と買い言葉だけがやりとりされる記事は人の気を引けはするでしょうが、結局時間だけ取られて疑問だけが残ってしまいました。
まあこの時点で「画質」と「解像度」は、きっと関係があるのは間違いないだろうが、それだけではないのだということが分かりました。
経緯はこれくらいでいいですね。そろそろ説明に入ります。
・画質
画質とは何でしょう。それは「映像の質」です。ここで言う映像には、コンピューター上の一枚の画像なんかも含まれます。
画面の細かさ、色の多彩さ、さらに見る人の価値観にさえ左右されてしまうのが画質というものなのです。
青が好きな人が、全体的に寒冷色で作られた神秘的なダンジョンを見たとしたらすごく画質がいいと思うかもしれません。赤色にこだわりを持つ画家が、最新ゲームの火山のダンジョンで火山の赤い色味が表現できていないと感じたら、それは画質が悪いと思うかもしれません。
数値による傾向はあれど、それだけには縛られない全体的なもの。と捉えることができるでしょう。
私はまず画面の綺麗さには、画質という言葉が根元にあり、そこから解像度や色の多彩さなどに派生していくのだと今は考えています。
解像度
これが最も理解しにくいもの。というか誤解して使われることも多いため、ちゃんとした意思疎通のためにはどう誤解されることが多いのかも含めて理解しておかなくてはいけない面倒な存在。
解像度は本来、「面積あたりのドット数」のことを指します。
よく使われる、HDの1920×1080などという表記は「解像度」ではなくドット数を表します。
しかしドット数のことも今は「解像度」と表記されることが多いです。
そのため前者の面積あたりのドット数を「画素ピッチ」「ドットピッチ」などと呼び、
後者のドット数を「画面解像度」と呼ぶことがあります。
そして最も面倒くさい点は、現在は横✕縦の数字で表す表記が多く使われるため、単に「解像度」と言うと画面解像度の方を想像されることも多いというという点です。
これは「全然」という言葉が本来否定の前に来る言葉であるのに、現在は「全然」の一言で肯定を表す人が増えているのと似たような問題です。
・本来の解像度、画素ピッチ、ドットピッチ
これはつまり、画面のきめ細かさを表す数値です。単位には「dpi」というものが使われ、ドットperインチ、つまり1インチに対するドット数で表される数値なんですね。
インチ数は画面の大きさを表し、同じHD画質でも、インチ数が大きいテレビほど画面のきめ細かさは失われていく。ということです。
とはいえあんまり小さいテレビでHD画質のゲームを映しても、文字を構成するドットが小さくなりすぎて見えにくい、などという問題も起こるので「映画館のスクリーンほどのテレビをスクリーンから2メートルほど離れた所からプレイする」などという状況でもなければインチ数が大きくなったところで画質はさほど変わらないでしょう。
この数値が大事になってくるのは「据え置きゲームと携帯ゲームを比較する時」などでしょう。また、3DSとPSPを比較するのにも多少関わってきます。
据え置きゲーム機は綺麗で、携帯ゲーム機は綺麗じゃない。
そんなイメージは多少あるかもしれませんが、携帯ゲーム機はもちろんインチ数がとても小さいですから、その分dpiは大きくなってきます。
そう、携帯ゲーム機の方が画面はきめ細やかなんですよ!
もちろん小さい画面の中に多くの情報を入れなくてはいけませんから、そうなるのは当然のことなのですが……。
画面解像度
これはよく見かける「数値✕数値」で表されるものですね。
テレビゲーム同士で比べるならこれが大きい方が綺麗で、携帯ゲーム同士で比べたときも似たようなものです。
先ほどの話の続きになりますが、PSPと3DSでは、実は画面解像度ではPSPの方が数値は大きいんです。これにはちょっとびっくりしました。
けれど画面の単純な大きさでは3DSの方が小さくなる(はずの)ため、きめ細かさで言えば3DSの方が綺麗なのですが……。まあ画面解像度の数値が大きい方が、より多くの情報を画面に表示させることができるため、ゲームでは画面解像度が重要になってくるのが分かると思います。
綺麗か、綺麗じゃないかではなく、ゲームのために画面解像度はある程度欲しいものです。任天堂の宮本さんも、ピクミンを作る上では4Kも面白そうだという話をしていました。たくさんのピクミンを動かすにあたっては、画面解像度も重要になってくるのですね。
そんなわけで、画質と解像度のお話でした。タイトルは解像度に的を絞ったものになりましたが、これでいいでしょう。
それではこれをふまえて次のNX予想に参りたいと思います。