逆転裁判6、第二話感想

逆転裁判6の第二話感想です。

 最初に言っておきます。

 このお話ではナユタ検事の登場だったり、みぬきちゃんの隠してきた想いだったり、そういうストーリー面で大事な部分も多く登場するのですが、そんなことはともかく裁判パート最後の「考えルート」からの流れが最高でした! 
 もう、これぞ法廷バトルって感じで、ようやく判明した真実を証明するために証拠品を次々にたたきつけていく様はもう最高の一言しかありません。
 そんなわけで、ストーリー面や裁判パート前半の内容に関しては微妙に記憶が薄れている部分もありますが、ご容赦ください。

 第二話はみぬきのマジックショーのお話ですね。
 ですがそこで事故が起こり、さらにそれは事故ではなく殺人事件だという話になり、みぬきちゃんが逮捕されてしまいました。4で出てきた「あるまじき一族」の新たなしこりが生んだ事件でした。
 とはいえ前作に登場したあるまじきメンバーはみぬきちゃんしか登場しませんし(きいろい人、確かバランも出ません)、4の設定を基に新たに話を膨らませたものとなっていました。新魔術師のミスターメンヨーの真実にはびっくりさせられましたけどね。

 実は今作、このあとも「今までの登場人物に関係する新たな設定を含む事件」ばかり起きているんですよね。ユガミ検事の行きつけのそば屋だったりなんだったり。
 それがいいのかはともかく、黒歴史的に扱われる4の設定を使ってみぬきちゃんに救いを与えることができたのは、まあ、ほっとする思いではあります。

 そして裁判。
 私が5をあまり好きではない理由って、事件の全容が把握しにくいところなんですよね、たぶん。それは私個人の力不足によるものかもしれませんが、ちょくちょく論点がずれていくのも、その流れで考えルートを出されてこれまでの話をひっくり返されるのも、なんだか乗れない部分がありました。
 それにどう考えても微妙な証言や反論を弁護側にとって絶体絶命の発言であるかのように、法廷中のみんなが「えー、そんなー!」といった感じに反応するのもあまり好きではありませんでした。
 そういう微妙な反論はこちらが矛盾を見破ったときに相手が苦し紛れに吐くくらいでちょうどよくて、それをすぐさま証拠品で打ち破るのが巧舟さんのシナリオで面白いと感じられる部分だったので……。
 懐古好きのようで申し訳ないのですが、1~3などではその場その場で「今はこうこうこういう理由でピンチ」で、「こうこうこういうことを明らかにすればいい」もしくは「証言から手がかりを見つけなきゃ負ける」というのがはっきりしていたように思えました。逆に5ではいろんなところに話が行ったり来たりする感じで、テンポの悪さを生み、そして私個人が感じる全体の把握のしにくさを生み出しているのだと思いました。
 たぶん私は、自分たちがすでになんとなくわかっている真実を証明するために戦うというのが好きだったのでしょうね。今でこそ裁判の途中で犯人を見つけるようになっていますが、前は「あの人が犯人! だから絶対にどこかに矛盾があるし、証拠品はあいつの有罪を絶対に示している」というのが前提にありましたからね。
 まあ、犯人がわかってれば事件の全体像だってそこそこ把握できますよね。

 そんなわけで考えルート。
 思い返せば裁判パート前半にも私的に文句をつけたい部分はあったような気もしますが(全体像の把握しにくさは未だある)、絶体絶命の状況で考えルートによって導き出した答えは、1~3までの犯人があらかじめわかっている状態に非常に近い状態を生み出しました。法廷中のみんながある間違った答えにたどり着きそうになっている中、考えルートによって自分だけが本当の真実にたどり着いた状態、です。
 そこから真実にたどり着くために証拠品をぶつけ続けていく様は、私の大好きな逆転裁判そのもので、ものすごく興奮しました。
 
 気がついたら思わず叫んでいた! ……”異議あり”って……。
    それもハラの底から、大声で。人さし指までつきつけて!

 ってぐらいに、です。
 いやー、これが遊べただけで満足ってくらいに楽しいひとときでした。巧さんのシナリオが好きだった人はけっこう同じ感想を抱いてくれるんじゃないかと期待しています。そんなわけでおすすめです。
 第三話も面白かったですよ。……けれど個人的には二話が今のところ一番。


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