 | ガヴリールドロップアウト (1) (電撃コミックスNEXT) うかみ KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-12-19
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来年１月からアニメ化という、ガヴリールドロップアウトを読んでみました。
koboのクーポンを使うため、１，２巻を同時購入。しかし暇つぶし程度にこそなれど、個人的にはそこまで熱中して楽しめる作品ではありませんでした。
まあ好みは人によりけりですが、私としては悪魔のヴィーネは可愛いという長所と、キャラクターの掘り下げの甘さなどの短所では、短所の方がもやもやーっと心に残ってしまいました。
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目次
ガヴリールの設定
主人公のガヴリールは天使の学校を主席で卒業するくらいの優秀な天使でしたが、地上の娯楽に触れて、堕落した毎日を送るようになってしまう……という設定で話は進みます。
別にガヴリールたちには特に目的などないため、いわゆる不思議系日常マンガですね。
ただ、個人的にはいきなりガヴリールが堕落している姿を見せられて付いていけなくなってしまいました。
というのも、元はすばらしい天使だったという話でありながら、作中のガヴリールは常にサブカル趣味にいそしみ、時には人間に対する悪口を言う姿しか見せないからです。
そこに至るまでの過程があれば納得して読み進めて行けたと思うのです。
しかし「すごい天使だったよ」と冒頭で言われてから「数ヶ月後、そこには堕落したガヴリールの姿があった」みたいな流れに飛んでいるため、ガヴリールの性格の悪さにどうしても納得できないまま、それが頭にもやもやと残ってしまいました。
だって作中のガヴリールはまさに「人の不幸は蜜の味」といった様子で、明らかにゲームやマンガに触れたぐらいじゃこうはならないってぐらいの変化をしているんですもの……。
展開の一本調子さ
ガヴリールの設定については私だけが引っかかったわけではないでしょうが、こちらに関しては人それぞれ意見が分かれると思います。アニメ化されるくらいですから、人気なわけです。人気ということは、それだけ多くの人に愛されているわけで、まあ私の意見が少数派なのは間違いないでしょう。
が、書いていきます。
私はシンプルな展開が、たぶんあまり好きではないのだと思います。
ポイズンガール（Kindle）
ポイズンガールでは、主人公の薬丸桃子が謎の蜘蛛の毒を受けて、毒のある言葉しか言えなくなってしまった……という設定の元に桃子の学校生活の様子が描かれます。
色々な展開こそあれど、オチはほとんどの場合、桃子の毒舌で終わります。
面白くないわけでないですが、どうにも飽きてしまうのです。ソシャゲとかも続けられない私としては、もっと違うパターンが見たかったですね。
ガヴリールドロップアウトでは、天使や悪魔という存在に絡めた会話なども行われますが、多くはガヴリールの毒吐きや、悪魔のサターニャをいじることをオチとしています。
１個１個のネタが面白いかどうかは別として、何度も同じパターンを続けられると個人的にはやはり飽きがきてしまいます。
上で上げた設定を飲み込めなかったのと合わせて、もやもやがたまってしまうパターンでした。
アニメは動画工房
アニメ制作は動画工房さんです。
NEW GMAMEやら三者三葉やら、安定のアニメ製作所ですね。
というか実は、ガヴリールドロップアウトを買ったのは動画工房さんのPVが面白そうなのが大きな理由だったんですよね。「面白そうだな……」と思って買ったのですが、残念ながらマンガの方は個人的な好みではありませんでした。
じゃあアニメはどうなのか……という所ですね。
三者三葉、NEW GAMEなどは基本的にマンガを読んでいた状態からアニメを見始めました。三者三葉はお気に入りの作品だったのでひいき目で見ていたところもありましたが、NEW GAMEもアニメなりの面白さを感じることができる作りになっていました。
日常系のアニメはそんなに失敗することがない……というのは持論ですが、マンガを楽しめなかった場合もアニメは楽しく見ることができるのかもしれません。雰囲気とか結構変わる作品も多いですからね。
そんなわけで、PVが面白そうだと思ったのもある以上、アニメの方はまだチェックしていきたいです。
しかし今回、本当に短所ばかり言っていたような……。
いや、まあまあ面白くはあったんですよ。
