まんがタイムきららキャラット9月号の感想

 今月はなかなかに早く手に入れることができました。
 値段は460円と高めになっていますが、付録としてNEW GAMEのコミックス用クリアブックカバーが付いてきています。
 でもそのクリアカバーの使い道が全く分からないんですけどね! ……どこをどう折ればうまく使えるのか、というか本当にうまく使えるものなのかもよく分からないです。
 まあNEW GAMEは手に汗握る展開とかはないですから、紙が汗で湿る心配もないので、クリアブックカバーは観賞用ですね。

 さあ、付録だけでなくNEW GAMEは表紙も飾っています。
 背景が黄色というのと、青葉とひふみ先輩が寒冷色のコスプレをしているからでしょうか、いつもの得能先生の画風とはちょっぴり違っているように見えます。とりあえず普段こういうカラーは使ってないなー、という印象は受けました。
 まあ、表紙の出来は素晴らしいのですがね。

 
 そしていつもの吹き出しさんは「夏休みの宿題より大事なことがある!」とのこと。
 仕事のことですね、いつもお疲れ様です。

 なお、「Center color」が字体の関係でCがGに見えてしまい、更に勘違いして「Gender color」と読んでしまいました。
「性……色?」と、ちょっとの間混乱してしまったことは内緒です。(言ってる言ってる)
 


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NEW GAME(得能正太郎)

 コンペ大会のことで青葉に対してちょっと引け目を感じているクリスティーナさんのお話。八神さんに雑誌の書き下ろしをお願いしたいそうですが、キャラ班に会いに行くのはちょっと……と渋っているところに葉月さんが「助っ人を用意している」と救いの手を差し出します。

 いや、もう、扉絵からネタバレしてるんですけど、ついにマンガにももずく(ネコ)が登場です
 アニメ版にて先に登場していて「あれ、こんな猫いたっけ?」と私を悩ませていた猫のもずくがマンガ版にも逆輸入されたようです。……というか、たぶん作者たちで裏打ちして登場タイミングを合わせたって話でしょうね。
 
 

すわっぷすわっぷ+NEW GAMEアフレコ取材(とめきち)

 前回の伊藤いづも先生に続き、とめきち先生が取材に行ってきました。
 ……けど、絵の方にはかなり違和感が。まあ、一番の問題は目ですね。NEW GAMEのキャラにぱっちりキラキラ目ばかりなのは似合わないというか何というか。
 すわっぷすわっぷのキャラに違和感はないので、単にキャラの描き慣れの問題だと思いますけどね(あと、2作仕上げなきゃいけない時間の問題)。
 それにしても、異なる人物4人が並んで立つコマがあるのですが、顔の輪郭、目の光り加減、顔と首の位置関係、前髪の毛先の描き方が全員一緒なのでこの構図だけは一際違和感が目立つんですよね……。挨拶の振り付けを連取するシーンなのでポーズが同じなのは仕方ないですが、それ以外にも似たところばかりだと判子絵という単語が頭をよぎってしまいます。

 コマ割の大きさは人に寄るでしょうが、前回のいづも先生の書き込みっぷりを見ると、どうしても見劣りしてしまいます。……まあ、先月号の取材レポートは私が見てきた取材レポートの中でぶっちぎりの完成度だったので、それと比べるのはいけないと思うのですがね。こっちはアフレコ取材ですし。
   
 
 ……とまあ、取材レポートに関しては批判気味ですが、本編はとめきち先生が描き慣れている夏子ちゃんたちの表情が生き生きと描かれています。
 体力テストなのに体操着を忘れてしまって悩む夏子ちゃんですが、春子と入れ替わって違うクラスのあゆに体操着を借りに行きます。入れ替わり事情を知らない人に対しては、春子と夏子がスワップすると関係性まで入れ替わってしまうのが面白いですよね。
 最近は周りに入れ替わりを知っている人しかいないので、久々にこういう展開を見た気がします。

 そして時間がなくて入れ替わったままテストを迎えてしまった二人。……まあ、きちんとやる気さえ出すのなら、体が入れ替わっていても成績には違いはないですよね。
 冬美さんは秋保さんと入れ替わらずに学校に来てしまったそうですが、やる気の問題で言えば秋保さんの方が成績は上がりそうな気がしますね。まあ、本人の成績をきちんと出すべきでしょうから、これでよいのかと。
 そして春子の得意分野は柔軟。夏子は持久走が得意だそうです。
 いつもどおり長座体前屈をやった春子ですが、夏子の体が予想以上に固くて痛い目に遭ってしまいました。
 私も昔は体が軟らかかったのですが、固くなってからとは感覚が全然違うので気持ちは分かるかも……? 軟らかい時の感覚で伸ばそうとすると激痛にもだえますからね、ホント。
 そう考えると歳を取って体が衰えているのにそうとは思わず若いときの感覚で運動してしまう中年世代とスワップした後の感覚は似ているのかも。
 春子の体で持久走に挑んだ夏子は元の体のペースで挑んだせいか、いまにも死にそうなほど息切れしてしまいました。春子は元のペースが頭の中にあるため、もしかしたらタイムは落ちているかもしれませんね。
 こういう部分を考えると、やっぱり元の体のまま体力テストに挑んだ方が良さそうです。
 今回は入れ替わりにちょっと振り回された一日だったかもしれませんね、珍しく。
 
 

おちこぼれフルーツタルト(浜弓場双)

 てっきり今回はステージに立ってあたふたする回かと思っていましたが、まさかのその様子をテレビで見て恥ずかしがって反省する会でした。主に恥ずかしがったのはロコ先輩。
 そこからだんだんと話はずれて、結局グループ内の雑談と化していました。
 次回はいよいよCDのレコーディングでしょうか、はゆちゃんの明日はどっちだ。
 
 

ひだまりスケッチ(蒼樹うめ)
 
 今月はひだまりスケッチが一番面白かったかなぁ、と思いました。ゆのがイカ焼きを売る話です(夢の中で)。
 センターカラーなのですが、暗がりの中に立つ茉理ちゃんの絵は結構好きな構図ですね。蒼樹うめ先生はカラーページの色彩が独特(というか、背景のトーンも独特)なのでそういう部分も含めて面白いなぁと思います。

 深夜にひょんなことからゆの、宮子、茉理の三人でお話しすることになったのですが、そこで茉理ちゃんの美大に向けた取り組みが明かされます。……一年生なのにゆの達よりちゃんと大学の情報集めてるって、茉里ちゃんはすごいですよね。乃莉ちゃんはパソコン触ってても、あんまりそういうことは調べそうにないですし。
 そして茉里ちゃんの集めた情報から、徐々に彼女の裏情報が明らかになってきます。大学の話を聞くっていう体だったのに、ゆのも宮子も茉里ちゃんの個人情報の方ばかり気にするんですもの。ちょっと微笑ましい……。

 そして最後の一コマは秀逸で、宮子ちゃんの思わぬ行動に吹き出してしまいました。
 
 

キルミーベイベー(カヅホ)

 今月のやすなの発言は、個人的に最もセンスにあふれたセリフだと思いました。一本目の4コマ目の発言です。どこからこんな秀逸な文章が思い浮かぶのか、思わず感心してしまいます。
 あとはいつも通り。本当に安定したクオリティ。
 
 

ブレンドS(中山幸)

 今月は2本立てでした。
 1話目はメイクの話。寝不足の夏帆の隈を隠すため、スタイリスト真冬さんが大活躍します。
 ……そしてそのまま大暴れ。被害者は秋月さん。
 最終的に夏帆はこれまで通り、メイクはしない方向で行くそうですが、きっとあれですね。今はゲームにお金を費やしたいからですね。
 
 2話目はオーナーの散歩をしに、店長と苺香がお出かけするお話。店長以上、恋人未満な感じですよね。意識してあたふたするのは店長だけですけど。
 公園ではオーナーが偶然であった犬に恋してしまうのですが、果たしてこの話に続きはあるのでしょうか……?
 
 

まちカドまぞく(伊藤いづも)

 前回シャミ子にまつわる真実が明らかになり、負い目を感じて出て行ってしまった桃を追いかけてシャミ子は家を飛び出しました。
 ……が、どこに行けば桃と出会えるのかも分からず、桃より先にご先祖の姿を見かけます。
 ご先祖、ずっとひどい目ばかりに遭っていますが、シャミ子母にも日常的にひどい目に遭わされてるみたいですね。出てくる登場人物の中で一番性根は正しくない人ですが、やっぱりかわいそうに思えてしまいます。

 ミカンから桃の居場所に関する情報を得たシャミ子は、町を一望できる丘へとたどり着きます。
 そして桃を一体どう説得するかと思ったら、急に「ドキドキ闇墜ちプロジェクト」なるものが始まりました。……ああ、ご先祖の好きそうなセンスだ。
 これからは魔法少女をやめて、一緒に桜さんを探そう。と説得するシャミ子ですが、その結果やいかに!?

 ……まあ、いつもどおりご先祖がひどい目に遭う。とだけ言っておきましょうかね。

 前回は、もうすぐ最終回なのか!? という位に緊迫した展開でしたが、新たな目的を得て、再び日常生活が始まりそうで安心しています。
 さあ、次回はどんなお話でしょうかね。今から来月号が楽しみです。
 
 
 今月号はこんなところで。
 次回はカスタムメイドとぱわーおぶすまいる。が最終回。そしてへんてこバスと飴玉くるりも来月休載で、11月号には最終回となります。
 それぞれここまで読んできた作品なので、一気に終わってしまうのは悲しいです。ごきチャが最終回を迎えて、更に続けてのことですからね。新たな作品を期待しつつも、それぞれ最終回の内容を楽しもうと思います。

 次回の表紙はNEW GAME。付録も第二段目のクリアファイルです。第三弾はなんでしょうね。下敷きとかかなぁ、と予想しています。
 それでは。
 
 


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