今日、任天堂から俳優の神木隆之介を司会(というか、ナレーターですね)に据えたミートピアダイレクトが公開されました。
ミートピアダイレクトはその名の通り、12月8日発売のミートピアという3DSのゲームソフトの情報を公開する動画です。
ミートピアダイレクトは若手OLのショートドラマから始まり、そこに出てくる登場人物をゲームの中で登場させる……という方法を持ってミートピアの魅力を伝えようとしています。
ミートピアは自分や知り合いのMiiを使って、自分が選んだ登場人物たちが送る冒険の行方を見守るシミュレーションです。(シミュレーションというのはeショップに書いてあったそのままです。まあ、RPGなんじゃないかとは思いますが)
登場人物というのは冒険の主人公だけでなく、そのお供や、果ては魔王までを含めています。
ショートドラマの登場人物は、スカッとジャパンで有名になった課長の木下ほうかさんなどの有名人も登場し、なんだかとってもお金がかかっていそうでした、神木くんの起用も含めて。
だから映像の出来としては良いものに仕上がっていることでしょう。一般の人の感性からすれば。
ただ、ニンテンドーダイレクトという広告形式は、決して一般向けの広告じゃないんですよね……。
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目次
広告の目的
広告とは、それを見てくれた人に商品を買ってもらうために作ります。
だからあの手この手で人の気を引くような内容を作ったり、有名人を起用したりもします。
しかし、広告は作品とは違います。
広告は、人に商品の魅力を伝え、手にとってもらうための手段であるべきだと思います。
広告大賞を取ったCMが、広告として一番優れているのでしょうか?
いえ、違います。(と、私は考えます。)雑誌裏や巻末の簡素な広告にも、大賞を取ったCMより費用に対して効果が現れているものもあるでしょう。
まあ、費用がかかるから神木くんや木下さんを起用したのが悪いというわけではありません。
ゲーマーが買うようなゲームに嵐などの有名アイドルを起用しても費用に見合った請求力は生まれませんが、例えばWiiなどの家族で遊ぶようなゲーム、ライトゲーマー層(普段ゲームをあまりしない人)向けのゲームであればその注目度を生かしてゲームを売っていくことも可能でしょう。(だからゼノブレイドのCMにアイドルを使ったって仕方ないんですよ)
ミートピアも、ターゲットにしているのがライトゲーマー(映像ではOLでしたね)や子供である以上、有名俳優を起用して注目度を上げるのは悪い手ではありません。
ではなぜ、ミートピアダイレクトがいけないと思うのか。
それは、広告の形式というもっと大きな枠で考えればすぐにわかります。
そもそもニンテンドーダイレクトって、すでにゲーマー向けの広告なんですよ
もはや見だしにすべて書いてありますが、ニンテンドーダイレクトを見に来るような人はそもそもゲーム好きです。
ゲームの情報を調べたりするようなゲーマーたちがニンテンドーダイレクト視聴者の多くを占めていて、そこにeショップで公開されているのを見かけて視聴してみたような人が入ってきます。
eショップを確認するような人も、実際にはそれほど多数派ではないことでしょう。情報を集めるほどではないにせよほどほどにゲームが好きだったり、あとは子供がいくらか見に来るくらいだと思います。
ニンテンドーダイレクトはCMとは違います。
CMは受動的に見ることがありますが、ニンテンドーダイレクトは能動的に情報を集めた結果見ることができる広告なのです。
つまりもうその時点で視聴者厳選は済んでいて、そこに集まったゲーマーに対して一般層向けのショートドラマなんて流しているのはナンセンスなんですよ。絶対的に!(たぶん)
というわけで、あんなにお金かけてダイレクトをやるくらいなら、ダイレクトはほどほどにして、CMにお金をもっと回すべきだったろうと思います。
CMであのドラマのシーンを一部使うのかもしれませんが、それでも5,6分のショートドラマを作るのは結構費用がかかりそうですからね。ニンテンドーダイレクトは、ゲーマーに「直接」ゲームの情報を教えてくれるために始まったわけですから、森本さんの紹介で良かったと私は思います。
まあ、広告として優れているのは費用対効果が良いものだと思っていますが、作品としての広告を否定しているわけではありません。あれもスカッとジャパンのパロディ的な映像になっていたり、映像単体では面白いところがないわけではありません。
けど、広告としてみたら、私はあまり良い評価を下せそうにありません。
昔から(というほど昔からでもないけど)任天堂の広報には個人的に多少不安な部分がありますし(WiiUとWiiの違いの周知だったり)、大丈夫かなぁなんて思ったらしながら勝手にブログで愚痴らせてもらっています。
広告云々を抜きにして、結局ミートピアがどういうゲームなのか分からなかったんですけどそれはどうしたら……。
まあ、私は購入は見送りですね。
トモダチコレクションを楽しんだ人はこっちも楽しめそうですが、女性も大きなターゲットである以上、わざわざバトルものにしなくても良かったんじゃないかなぁとも。
さて、これで心置きなく年末はポケモンだぁ!
……VITAほしくなってきたのは内緒。