タイトルからもわかるように、なんちゃって医療ものです。
でもその魔法を使った治療も、バトルシーンも結構面白いかったです。
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なお私がこの本を買った理由は下記のブログにておすすめされていたからです。
リンク先のブログ主さんは2巻を強くおすすめしていますね。ということで今、私は2巻を読み進めているさなかであります。
上記のサイトでおすすめされている本は結構な確率で面白いと思えるので、私はよく拝見させてもらっています。
さて、物語は魔法医師のクリミアと、看護師のヴィクターがある目的を持って旅をする傍ら、人々の病気を治して回っているというものです。
ただ、この作品の世界では、魔法医師は悪しき妖術を使うものとして教会から狙われています。
さらに彼らにしか助けられない妖病(かかると吸血鬼になったり、テレキネシスを発動させてしまったりする)にかかった人も、悪しきものと交わったから妖病にかかるのだとして処刑されてしまいます。
ですから彼らは堂々と人を助けて回ることはできないし、助けたからと言っても相手は教会の教えを受けた身ですから、その患者からも時に疎まれ、感謝されることはありません。
ですが「私は医者だから、人を治さなきゃいけない」とクリミアは言って聞きません。それでヴィクターも渋々それに付き合っていると、そういう関係です。
彼らの目的とは、ヴィクターのある病を治すために必要なガマスという宝石を集めることです。
ただガマスとはそうそう見つかるものでもなく、1巻ではガマスを持つという大物人物を治療するために四苦八苦するという内容になっています。
というのも相手は教会の神父で、魔法医師の治療など素直に受けてくれません。
またそれでいながら教会の偉い人から狙われているという大物なので、その追っ手との戦いだったり、魅力はたくさんです。
というか、その戦いこそがこの本の大部分を占めていると言っても過言ではないでしょう。
ヴィクターはある病によって常人以上の力を有しています。また敵は人工的な改造を受け、訳のわからない能力を使ってきたりします。
立派な異能バトルですね。
その能力に一応の理屈はつけられているのですが、「いやいやいやいや」とツッコミを入れたくなるような内容だったり、バトルの締め方が微妙にギャグみたいだったり、緩急のある物語構成となっていました。
きっちり締める部分は締めてくれるので、そこまで気分が削がれることもなかったですね。
始めから終わりまできっちりお話が作られていて、中堅以上の実力はあるように思えます。
2巻が面白かったら、お進めしたい作品かもしれません。