野良でダイヤモンドランクになるために意識した3つのポイント「レインボーシックスシージ」


 
 前回ダイアモンドランクに行ったことが嬉しくて深夜テンションの自分語りを披露しましたが、基本的にこういう記事を探している人の需要は「ダイヤモンドのなり方」の方にあるでしょう。
 そんなわけで、ランクを上げるに当たって自分が意識していたことを3ポイント挙げていこうと思います。

 私は3年間ゴールドで停滞してから約2シーズンで一気にダイヤまで伸ばしたので、同じく停滞している人で参考になる方もいるのではないでしょうか。
 ちなみに細かいテクニックとかエイム力とか定石とか、そういう経験で身につくスキルについては触れません。
 あくまで「ここを勘違いしてたらドツボにはまってプレイしててもランクを上げられないかもよ」という点。そしてスキルと違って意識することですぐに変えられる点について述べていきます。


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目次

基本となる立ち回りを重視する

 まず一つ目。
 マップや状況に合わせてきちんと強い立ち回りをすることが大事です。
 より厳密に言うならば、youtubeの動画で出てくるような小技をいきなり使おうとしちゃダメです。
 
 まあ面白い技、例えば変なグレネードだったりハイドポジション、ものすごい射線は使っていて楽しいし場合によっては刺さるのでそれ自体が悪い訳ではないのですが、そういう小技を意識してしまって基本の立ち回りが歪んでしまうと試合に勝ちにくくなります。
 フラググレネードでドカンと大当たりを狙うのも良いですが、ちゃんと拠点周りのガジェットは壊しましたか? 進行の際にフラグ無しで強ポジはつぶせそうですか? 
 強射線をロックしていますが、そこに敵は来そうですか? 味方のサポートはできる位置ですか?
 
 というか小技じゃなくて普通に強そうな立ち回りでも、変に固執してしまうと味方や敵の動きについていけず取り残されたりします。
 この射線が強い! この行動が強い! などと視野を狭めて一辺倒になってしまうのではなく、その場その場で有効そうな行動を選んでいく、考えていくことが上達には必須だと思います。
 まあ、動画などで「この立ち回りが強い!」という類の情報を受けて実戦しようとしたらむしろ今までより上手く行かない……というのはよく聞く話ですからね。あくまでそういうのは知識として受け取り、ゆっくりプレイの中で消化していくのが良いのでしょう。
 
 これは受け取った知識だけでなく、自分でマップ研究する際にも大事なことです。
 強い射線などを見つけて興奮するのは良いですが、あんまり固執しても良いことないです。

 
 例えばクラブハウスの階段を2階から押さえられる射線。撃ち合いになれば強力です。
 パーティの方針として階段上がりを押さえていればいいのなら、ここを押さえているのも良いプレイでしょう。
 しかしソロの場合、試合の序盤で軽く射線を作って覗くだけならともかく、この射線に気を取られて時間を食ってしまえば試合の流れを決めるターニングポイントを逃してしまいがちです。
 特に自分のいる位置がボムから遠ければ遠いほど、いざ戦闘が始まったときにカバーに時間が難しくなります。

 突き下げ、突き上げ射線に関してもこのことが言えます。上下の構造を理解するのはシージにおいて大事ですが、ソロランクでは特に、ボムに圧をかけやすい平面攻めの方が大事です。
 スレッジで工事するぞ、工事するぞ! と一人で張り切るよりも、味方と一緒に平面の重要拠点を攻めてあげた方が良い場合も多いでしょう。

 
 まあ、ここまで全部私が体験した話なんですけどね。動画で見た立ち回りを意識しすぎて周りが見えてなかったり、勝つことより小技成功に熱を注いだり……。
 というかカフェ1階攻めに関してはつい最近まで突き下げに固執していたため勝率がメチャクチャ悪いです。正直未だに攻め方の正攻法が分かってないので勉強中です。突き下げの知識があると、最悪割り職一人でも補強壁裏のショックワイヤーを壊せるのでやっぱり大切だったとは思いますが。

 シージはゲームの性質上面白い小技が沢山あって、探したり試したりしているだけで楽しいですが、上達のためにはシンプルな立ち回りを意識することが大事だと思います。
 攻撃も防衛も、まずは爆弾を攻める・守ることが目的だということを念頭に攻めも守りも組み立てていきましょう。

撃ち合いに対してフラットな気持ちを持つ

 二つ目です。
 一つ目は変なことばかりやっていると味方運ゲーだよ、取り残されるよって感じなのですが、今度は撃ち合いへの意気込みによっては孤立して不利になったり取り残されるよって話です。

 撃ち合いに対してフラットな気持ちを持つ。
 要は撃ち合いに関して過剰に自信を持ったり、消極的になってはいけないということを言いたい訳です。
 試合の行動で言えば、撃ち合いだけで全てを解決しようとするべきではないが、撃ち合いで解決できることは撃ち合いで解決すれば良いといった感じでしょうか。

 
 攻撃で言えば、過剰な自信を持つと何の根拠もないスニークインや、重要拠点への甘い進行でラウンド序盤でのオープニングデスという結果になるでしょう。
 そしてあまりに消極的だと、ドローンを回しているだけでエントリーもせず残り1人取り残されたりします。

 まあスニークインやアマル突をするタイプのプレイヤーの多くは、勝ちたいというより突っ込んで撃ち合いをしたいというプレイヤーが多いのでしょうが、もしも「自分が突っ込んで全員倒さなきゃ勝てない……!」みたいな思考に陥っているのなら気をつけた方が良いです。それはポーカーなどでよく言われるティルトという状態で、勝つために必要な、根拠のある行動を取りにくくなってしまっています。
 もし相手も自分も同じくらいのランク帯なら、単純な撃ち合いの勝率は50%と考えた方が良いです。
 勘だよりのスニークインは味方の編成や前ラウンドまでの結果などから有効な場合もありますが、防衛側のガジェットの存在なども考えると「繰り返していけば勝てる、勝率50%以上の博打」とは思えません(本人の撃ち合い・索敵スキルがプロレベルなら話は変わるが)。
 
 重要拠点への攻めでも、敵が隠れていて困るような場所をドローンで確認したり、爆発物で敵のガジェットを壊したり、フラッシュで撃ち合いのタイミングを作ったりと、勝率を上げるためにできることは多いはずです。

 一方で「この試合、撃ち合いに全く勝ててないから慎重に戦わないと……」という状態もまたティルトです。
 こうなると必要の無いロックやドローン回しで時間を使ってしまい、試合に何の関与もないまま一人取り残されたり試合が終わってしまいます。

 こんな感じのほぼ一本道であれば、ドローンを回しても壊されたら結局状況は何も動きません。ライブドローンなどできないソロランクであれば特にです。
 ハッチの開き具合や時間帯、相手のオペレーターにもよりますが、その場所を取れば強そうだと思う状況であれば最初から体でのクリアリングを積極的に行うのも有効な手だと思います。

 
 また他の例で言うと、味方が近くで倒されたのに撃ち合うのを恐れてカバーしないなど。
 単純に同じ場所からピークするだけにしても、1マガジンで2人倒すのは1人倒すよりも難しいためわずかに有利に立てます。CS機ならエイムアシストがないため弾を消費しやすく、より有効と言えるはずです。撃ち合い直後は音が聞こえにくいため、敵が違う場所を警戒している可能性もあります。
 シージは結局のところFPSですから、撃ち合いが勝利のための有効な手段になることが多々あります。カバーや、試合終盤の撃ち合いの勝率自体が50%でも、そこに勝てば試合の勝利に大きく繋がるなら迷わず勝負するべきです。

 
 まあそんなこと言っても、それまでのラウンドで2連続、3連続と撃ち負けていたら勝負をためらってしまうこともあると思います。もちろん実際にエイム力や反応速度で負けている可能性もあります。
 ただ、それでも正しい立ち回りを歪めてしまってはいけないのです。
 立ち回りやエイム力で勝っていて60%くらいで勝てる撃ち合いがあったとしても(キルレ1.5相当)、シージをそこそこ続けていればその撃ち合いで3連敗というのも珍しくありません。運による負けはあります。しかしそこで立ち回りまで崩してしまえばその勝率自体が50%や40%まで下がってしまいます。それがティルトの面倒なところです。
 
 そういう状態でティルトに陥る回数をなるべく減らすためには意識が必要だと思います。
 撃ち合いに負けている試合でも、それが単純な撃ち合いの結果であるなら、運だと割り切りましょう。
 ソロランクでは、試合のターニングポイントになる重要な撃ち合いを避けていては勝ち抜けません。
 一度負けても、次に同じシチュエーションでまた撃ち合いに行けるような心構えが必要です。

 あと、負けてるときの方が立ち回りを変えようと思いやすいでしょうが、連続で勝ち続けているときにも浮ついて迂闊なプレイをしないよう気をつけましょうね。

調子を整えて対戦に挑む

 撃ち合いの勝率は50%と考えておく……といいながらも、実際負け続けてしまう日もあると思います。
 あるいは立ち回りがまったく冴えないときなど。

 誰でも程度の差こそあれ調子の波はあります。
 しっかり寝たり、栄養のあるものを食べたり……という生活習慣で改善できる部分もあるでしょうが、それでもいつでも最高のパフォーマンスを出せる訳ではありません。

 肩慣らしや、その日のエイムの調子を見るためにテロハントをしてからランクに挑むのが良いと思います。
 テロハント中や実際のランク戦で「エイムの調子が悪いな」と感じたら、その日はクイックマッチや他のゲームを遊んだ方がランクを下げずに済むでしょう。
 
 立ち回りが冴えているか冴えていないかに関しては正直やっている本人としては判断がつきにくいところです。
 基本的にはいつも自分の考えた正解だと思うプレイをしているでしょうし、それが調子の良い日、悪い日には判断のスピードだったり処理できる情報の量だったりで差が出ているに過ぎません。
 なのでやけにキル数が伸びたり勝ちが続くようなら、なるべく時間の許す限りプレイしようと心がけていました。

 以上の2つを意識することで、ランクを無闇に下げずに済むと思います。
 まあ調子の波があって自分の実力が毎日変わる中、少しずつでも平均出力が上がるように腕を磨きたいものですね。
 そのためには考えてプレイすること、あるいは考えなくてもエイムやクリアリングができるように慣らしていくことが大切だと思います。

おわりに

 以上が私がダイヤ帯になるまでに意識していたことでした。
 特に私は3年近くゴールド帯にいた間、かなり撃ち合いを避ける傾向にありました。
 そんなにエイム力に自信が無い訳でもなかったのですが、「シージはドローンや上下の射線を使って戦うもの」という意識が強すぎたのだと思います。
 
 とはいえプラチナに上がってダイヤになるまで、根拠のないスニークインは1回もしていない程度には、今でも慎重な方のプレイヤーではあると思います。
 ただそれでも安全が確認できたなら早めにエントリーしたり、クリアリングが簡単にできる一本道などでは体を使って索敵したりなど、撃ち合いを辞さない積極的な姿勢も必要になると感じました。

 
 ランクを上げることだけが全てではありませんし、プラチナ、ダイヤというのは一つの区切りにしか過ぎませんが、ランクをできる限りあげてみたいと考えるなら上記のポイントを意識して挑むと良いと思いました。
 それでは。


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