ニンテンドーswitchオンライン+追加パックが低評価な理由と個人的な感想

 
 3日ほど前に発表されたスイッチオンラインの追加パックですが、現在の反応はというと低評価が多いようです。
 具体的に公式が出したYouTube動画の高評価数と低評価数を比較してみると、

  • 日本語版は高評価8915、低評価5934
  • 英語版は高評価1.6万、低評価7.2万

 となっています。

 海外の評価がメチャクチャ低いですね……。

 わざわざ評価を付けた人だけ見ても、日本の場合はまだ高評価の方が多数派となっています。
 これについては値段の問題もそうですが、海賊版という海外独自の事情もあるようで……。
 まあ、日本の低評価数も相当多いですけどね。

 というわけで、今回はスイッチオンラインの低評価が多い理由、そして特に海外で多い理由についてもまとめていこうと思います。


スポンサードリンク

(日本で)低評価が多い理由

コンテンツ内容と値段、プランの不自由さ

 まず、追加パックのないスイッチオンラインのコンテンツは以下の5つです。

  • オンラインプレイ
  • ファミコン&スーパーファミコンonline
  • セーブデータ預かり
  • スマホアプリ
  • 加入者特典


 このうちメインとなるものは3つで、第一にスプラトゥーンやスマブラでオンライン対戦を遊ぶのに必要な点です。これはオンライン対戦ゲーを遊ぶならもう当たり前になった必要経費ですね。

 第二に今回の追加パックの前身とも言える、ファミコン、スーファミソフト。友達とオンラインで遊べるように改良されているため、私はこれを遊ぶ機会も多かったです。
 
 第三にいろいろ含まれた加入者特典です。
 ここには任天堂のダウンロード版ソフトが安く買えるカタログチケットや、対象となったソフトが一定期間無料で遊べる一斉トライアル、マリオ35やテトリス99などのオマケソフトが含まれます。
 
 通常のスイッチオンラインは、基本はオンラインを利用するためのサーバー代。そしてレトロゲーやオマケソフトに興味を持った人が都度課金して遊べるサブスクリプションとしての側面も持ったサービスだと私は認識していました。
 そして値段は12ヶ月で2400円。月換算で200円とかなり安く抑えられています。
 加えてサブスクリプションとして利用する顧客には月当たりの料金こそ高くなるものの1ヶ月306円、3ヶ月815円という試しやすいプランも用意されています。
 
 
 一方で追加パックのコンテンツは以下の通りです。

  • ニンテンドー64online
  • メガドライブonline
  • あつめてどうぶつの森DLC


 スイッチオンラインで遊べたファミコン、スーパーファミコンに続き、64とメガドライブのソフトが遊べるようになるのが追加パックのメイン内容です。
 どうぶつの森のDLCは単品2500円で購入することもできるため、これだけを目当てにするなら単品で購入した方が無難でしょう。DLCは追加パックの契約期間のみ遊ぶことができるため、1年以上先にも遊ぶ可能性があって64、メガドライブを遊ぶ気が無いなら追加パックの旨みは少ないです。

 そして値段設定は通常の倍以上となる12ヶ月4900円。1ヶ月当たり409円となっています。
 正直ここは任天堂の見せ方が悪かったような気がするんですが、4900円といきなり言われると高く感じます。
 実際は通常のスイッチオンラインの2400円に加えて、64などのコンテンツが2500円です。
 まあ12ヶ月分一括でしか購入できない関係上、結果的にどうあがいても4900円なんですけど……。
 
 この2500円ですが、64とメガドライブのソフトを実際に実機やバーチャルコンソールで買って遊ぼうと思ったら本当はお得です。ただそれは買い切り(一度所有したら一生遊べる)の話との比較なのでサブスクリプションとしては当然の条件です。
 極端な話をしますが、netflixで見られる全作品を普通にダウンロード購入した方が安く見られるのだとしたら、だれもnetflixに加入なんてしませんからね(何兆円かかるのやら)。
 それを踏まえて遊べるコンテンツを見ても、正直、大半の人にとって数と魅力が足りないでしょう。
 メガドライブのソフトは割と数が揃っていますが、そもそもメガドライブに大きく興味があるのは当時遊んでいた人かレトロゲーマニアくらいです。たぶん多くの人は、64とメガドライブで遊んでみたいソフトなんて1,2本に限られてくるんじゃないでしょうか。

 以下のような人は現状の追加パックのコンテンツと価格設定でお得に楽しめると思います。

  • どうぶつの森DLCを1年も続けはしないだろうが遊びたく、64などのソフトにも興味がある人
  • 64やメガドライブのソフトがとにかく遊びたい人


 上記の方はもちろんDLCと同じ2500円で64ソフトなどを追加で遊べるため、値段的にお得に遊べるでしょう。
 下記のように、コンテンツに大きな魅力を感じている人もお得に遊べるはずです。64ソフトなんかは特にオンライン対戦にも対応している訳ですから、人によってはかなり嬉しいでしょう。
 
 ただしほとんどの人は上記の2パターンに当てはまらないため、今回の追加パックは魅力的に思えず、低評価の増加に繋がったのでしょう。
「64ソフト1本遊びたいだけなのに、4900円も払ってられない」という気持ちは私もわかるので……。

無駄が多い

 64ソフト1本のために4900円は高い、と言いましたが、そこにはまた違った問題をはらみます。
 というのも今回の追加パックは、購入する側にとって「余計な金を払っている」と思わせるポイントを含んでいるからです。
 具体的に列挙すると、

  • 12ヶ月分の契約しかない
  • どうぶつの森DLCとレトロゲーの客層は一致しない
  • 通常のスイッチオンライン分の料金も必要


 こんな感じです。
 まず12ヶ月一括契約ですが、完全にサブスクリプション的なコンテンツ内容となった追加パックそもそも12ヶ月も入っていたいサービスじゃありません
 netflixとかもそうですが、普段から時間のある限りドラマやアニメを見ている人でなければ、加入した期間中に沢山のコンテンツを消費すればするほどお得になるのがサブスクリプションの基本です。

 しかしスイッチオンラインの追加パックは12ヶ月加入しなければいけない。
「いや、そんな長い期間64ばっか遊んでないでしょ……」
 でも料金は発生し続けます。
「いやいや、じゃあ解約させてくれよ!

 とまあ、こうなるとあんまり愉快じゃありませんよね。
 バーチャルコンソールみたいに買い切りができたなら話は違いましたけど、そういった選択肢も与えられていないのが今の状況です。

 
 そしてどうぶつの森DLCとの抱き合わせについて。
 これはDLCを1年以上遊ばず64にも興味を持つ人にとってはお得と評しましたが、一方追加パックのメイン客層であるレトロゲーファンからすると、自分は遊ばないどうぶつの森DLCを加えられたせいで追加パックの値段が上がったと感じてしまうかもしれません。
 個人的な意見としては、DLCを追加したのは今後もDLCを追加パックに含める意思がある、もしくはサービス最初だからマリオ35みたいな客寄せとして追加しただけで値段は当初の予定から変わっていないと思うのですが、実際のところは分かりませんからね。前者だったとしたらロードマップとまでは言わずとも今後のサービス拡張について一言触れていたら話は変わったでしょう。
 なんにせよ使わないものになるべくお金をかけたくないと感じるのは当然でしょうから、追加パックの内容をごちゃ混ぜにしたのはまずかったかもしれません。

 Amazonビデオには通常見られるコンテンツに加えて、特定のチャンネルに加入しなければ見られない作品があります。ただ、このチャンネルの料金は1つ1つはそこまで高くないし内容もアニメに限定されていたりするので、自分の見たいチャンネルだけ追加登録すればいいです。
 そういう自分が使う分だけ料金を支払うシステムが広く出回っているのと比べると、スイッチオンラインの追加パックは抱き合わせ販売感を出してしまっていたのかもしれません。
 
 それと同じように、追加パックの内容だけを目当てにしている人からしたらオンライン対戦料としてのswitchオンラインの料金も、なんだか余計に付いてきたように感じてしまいますね。
 やっぱりこれも1ヶ月だけ加入できるのであればあまり意識されなかった点でしょうし、12ヶ月分の契約というのがかなり使いづらさに繋がっていそうです。
 
 
 以上のような「欲しいものに、やりたいことにお金を払っている感覚が薄い」点が、コンテンツ内容と値段以上に、感情的な部分を原因として低評価が増えている理由かと思います。

海外で低評価が多い理由

値段

 もう値段の話は分かったよ……と思われるかもしれませんが、ちょっと海外では事情が異なるんです。
 というのも、海外では元のスイッチオンライン12ヶ月分の料金は19.99USD、日本円にして2284円です。
 じゃあ追加パックの値段も安めなの? と思うでしょうが、ところがどっこい追加パック込みの値段は49.99USD、日本円で5712円です。

日本より値上がり幅も、追加パック込みの値段も高いと来ました。
 64やメガドライブのために2.5倍の料金を支払うとなると、結構悩むでしょう。
 単純にこの値段が高いことも低評価の理由となっていると思われます。
 

海賊版


 
 日本では最近はそう言った話も少なくなりましたが、海外ではまだまだ海賊版の影響が大きいです。
 特にレトロゲームは手に入りにくいことや利便性、中古の売買ではどのみちソフトメーカーにお金が入らないこともあってか、海賊版のことが話題になります。
 
 そんな中、任天堂から64を公式に遊ぶための手段として用意されたのが追加パックです。
 だけどその実態はサブスクリプション制で5700円と、決して気軽に遊びやすいと言えるものではありませんでした。
 
 その結果、日本とは違って解放されているコメント欄にて
「任天堂は海賊版を推奨している」
「海賊版が出るのは任天堂自身に問題がある」
 などなど、軽く見ただけでも「pirate」という単語が入ったコメントが多く見られます。
 つまりまあ「値段が高いから海賊版使うわ」みたいなコメントが冗談も含めて多々見受けられる訳ですね。
 
 単純な各々の低評価以上に、炎上騒ぎの結果として低評価が増えてしまったのが、海外で高評価の何倍もの低評価を受けている大きな理由となります。
 まあ元は日本と同じ「お得か、損か」という部分が問題とはなってきますが、海外では違法とはいえより安い比較対象が存在してしまったのが厄介でしたね。

個人的な感想

 まあ説明の中でも軽く触れましたが、今後もどうぶつの森以外のDLCが追加パックの特典として遊べる可能性などもあります。そのため私としては現時点では割高ですが、将来的にはどうなるか分からないとしか言えません。
 そして大抵の高評価、低評価ともに押していない人が思っているように、「高いと思ったら買わないし、欲しいと思ったら買うだけ。特に文句はない」というスタンスです。何の面白味もありませんし、私の遊んでいるBFVなんかは偉い人が「嫌なら買うな」と発言して炎上しましたが、嫌なら買うなでいいと思うんですけどね、私は。
 海賊版についても、そりゃ身近に手に入れる手段があるなら個人個人が流されることにあれこれ言うつもりはありませんが、普通に違法でしょうから販売サイトが悪いのであって任天堂は別に海賊版に関して批判される立場にはないと思います。
 
 まあこれまで惰性で加入し続けてきたスイッチオンラインが来月切れ、それ以降はしばらく加入しなくてもいいかなと思っていたところですので、この新しいプランについてはちょっと考え所ですけど(せっかくだから来月分を割引して加入するか、しばらく様子見か)。
 ちなみに私がファミコンなどを一緒に遊んでいる友人は「ぼったくりだ」と言ってました。彼はスイッチオンラインも使うときだけ1ヶ月分加入するタイプなので、12ヶ月加入しなければいけない点など含めて納得いかなかったのでしょう。
 それでもどこかのタイミングで64のオンラインプレイはしてみたいそうなので、何だかんだ言いつついつか加入しそうな感じはありますけどね。コンテンツに魅力があれば、ちょっと高くても買うという例ですね、はい。

 
 私も今後追加されるソフトを思えば何だかんだ2,3本は遊びそうなので、64ソフト1本1000円と考えれば加入してもいいとは思ってるんです。
 ただそれでも割高と感じるのは、他のサービスとの比較によるものです。

 というのも、同じゲーム機のサブスクリプションとしてソニーのPSPlusがあります。
 これはオンラインプレイに必要で、オマケとして毎月ダウンロード版ソフトが無料で配布されます。
 配布されるソフトは古かったりフルプライスじゃなかったりしますが、去年で言えば「Fall guys」が配信開始と同時に配布されて大盛り上がりしたり、最近もオーバークックのDLC全部入りが配信されたりして1年間も加入していればそれなりに面白いソフトがもらえることが多いです。
 そしてスイッチオンラインと異なるのは加入期間を過ぎても遊び続けられる点。
 通常のスイッチオンラインと比較すると、値段が高い分オマケも豪華というのがPSPlusの印象です。
 
 しかし追加パックとPSPlusの比較となると、PSPlusは時折セールしており、12ヶ月分を20%オフくらいで買える機会が多いです。
 通常5143円のところ20%オフでは4114円で、こうなるとスイッチオンライン+追加パックとの逆転現象が起きます。
 PSPlusにおいて毎月PS4,PS5ソフトがもらえるのに対して比較すると、加入期間だけファミコン、スーパーファミコン、64、メガドライブが遊べるというのは個人的にはPSPlusに軍配が上がります。
 やはりずっと遊べるソフトがどんどん増えていくのは大きいですから……。

 オンライン利用料金として見るならシンプルなスイッチオンラインも良かったんですが、追加パック込みだとやっぱり割高かなと感じました。
 もちろんスイッチオンラインの利点として、いつ加入してもそれまでに追加されたソフトが遊べるという点はあります。ただそうなるとなおさら、最初の月から加入する理由は薄まるんですよね。
 
 
 以上から、他のサービスと比較して割高だけど独自の魅力はあるし、オンライン対戦をしたいだけなら買わない選択肢も用意されたファンアイテムと評します。
 ファンアイテムが割高なのはいつの時代も変わらないのですよ。

おわりに

 以上です。
 これで今後の追加パックの動向によっては評価が変わり、「しかしなんで追加パック発表の動画はこんなに低評価が多いんだろう?」みたいに思った人が現れても安心ですね。大体の事情はこの記事で把握できるはずです。
 一応、64ソフトは少ない少ない言ってましたが正式な数も残しておきましょうかね。サービス開始時は64ソフトが8本、メガドライブソフトが14本となっています。
 
 それでは。

2021/10/28追記
 どうやらサービス開始後、入力遅延やオンライン対戦時のカクつきなどが見つかっているようです。


 どうぶつの森DLCやオンライン対戦に興味のない層からすれば追加パックはやや贅沢なサービスだけあり(特にDLC配信前の現在加入している人は完全にレトロゲー目当てだし)、不満の声が拡散されています。
 ただ遅延に関してはファミコンon-lineなどにも存在していたことから64でも多少の遅延が存在するであろうことは予想できたでしょうし、RTAの競技プレイヤーでもない限り気になるようなものではないでしょう。


 RTA走者でも気にしてなかったりしますし……(後に遅延があることを認識したものの、プレイには支障なし)。
 
 一方で目玉のオンライン対戦でラグは残念かもしれません。
 ただこれに関してはカクついた瞬間の動画はあっても、ゲームに参加している人全員の通信環境が分かるものはなかったため、確かなことはなにも分からないんですよね。
 64のゲームの性質上、格闘ゲームみたいに誰か一人遅延していると全員遅延するシステムにしかできないと思います。それを踏まえると、オンライン対戦の遅延に関してスイッチオンライン側に問題があると言える明確な動画や画像などは見かけていません。
 4人対戦でもラグなしに快適に遊べている例もTwitterのFF内などに見かけていますので、これも実際はそこまで心配するような問題ではなさそうなんですよね……。

 大手のニュースサイトは何かニュースとして取り上げられる内容があったときにしか記事は作られませんし、Twitterでは見た目にインパクトのある内容が拡散されやすいです。
 特に追加パックは低評価が目に見えて多く、叩かれやすい土壌が出来上がっているのも大きいでしょう。
 
 しかし実際にスイッチで64ソフトを、特にオンライン対戦で遊べることに満足し、楽しんでいる人がいることも事実です。
 遊びたかったから買って、満足して感想を残す。これくらいでは特にニュースになったり拡散されることもありませんが、埋もれた好意的な意見というのは数多く存在します
 刺激的な悪評が回ってくるとそれだけを根拠に叩いたり悪いと決め込んだりしがちですが、周りに流され、少ない情報を頼りに批判するのは個人的に好ましいと思えません。
 
 入力遅延が酷いと聞いて追加パックを嫌煙しつつ、ファミコンon-lineやWiiUのバーチャルコンソールを楽しんでいる人がいたとしたら「その2つも遅延あるから、絶対64on-lineの遅延も気にならないよ」と思います。
 まあ遅延は少なくても気になるという人だったり、値段設計に不満を持っていたりする人が買わないという人は買わない方が良いんでしょうけど。
 ただ遅延やカクつきは他のサービスやゲームでも珍しくないのに必要以上に悪評が目立ち、それがきっかけで自分が楽しめるサービスに出会えなかったとしたらちょっと勿体ないだろうと感じました。

 スイッチオンラインの追加パックはまだまだ始まったばかりのサービスですし、個人的にはまだ様子見ですが、あくまで買う買わないの判断は自分で情報を集めてしたいですね。
追記終わり
 


記事一覧へ


スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA