最近とあるゲーム屋業界の人が書くブログを覗いてみて「NXの性能が高くたって、値段が高ければ3DSの時みたいに大変になる。ターゲットを考えてお手頃製品にするべきなのでは?」という言葉と出会いました。
ゲーム屋目線から多くの記事を書かれているようなので、ある意味これも予想と言うよりは願望なのでしょうが、確かに最近「NXの生産が遅れるのはVR機能を付けるから」なんていう噂が広まったりもしたので、NXにあまりに高性能を求めすぎている流れはあるのかもしれません。
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まあ、ゲーム屋からすれば買いやすい(売り買いが頻繁)ゲームの方が良いですよね。
それに性能を上げようとしてもプレイする人が直感的に理解できる性能の上昇というのはグラフィックスの向上くらいで、それならすでにPS4あたりで十分のはずですし。
というか、普通のゲームをプレイするに当たって、今の時点でゲーム機の性能はもう十分なんだとは思いますけどね。
大事なのはソフトであって、WiiUが弱かったのは開発部分の弱さが大きかったのではないでしょうか。
ただ、そんなことを言ってもゼノブレイドクロスでは「WiiUであの世界を表現するためにはいろいろな試行錯誤が必要だった」と語られているわけですし、やはりWiiUにはグラフィックス以外で向上させるべき点がまだあるのでしょうね……。
まあ、ゼノブレイドクロスの世界はある意味ゲームとして過剰なもの(広大すぎるかつオープンワールド)ですし、普通のゲームと表現するには難しいかもしれませんが。
ですから、性能がいくら低性能で価格を安くしてもWiiU以上にゲーム機の内側はパワフルになっています。というか、そうでなければ次世代機として発売する意味がありません。
でもじゃあどこまでパワフルなのかと言われると、そもそも素人には性能の良し悪しを数値的に語る術がありませんし、PS4の性能だってユーザー側からすれば知り得るものではありません。
個人的には画質面で大きな向上はないと思っています。(あくまでテレビで遊べるゲーム機だという予想が前提です)
グラフィックスでPS4などと並ぶためには価格を高くしなければいけませんし、WiiUでフルHDのゲームがほとんどでなかったことを思えば上げてくるはずがないとすら思います。
だからこそ任天堂のフルHDゲームはこれから出始めることとなり、ソフト単位で見れば画質の向上は感じられるのではないかと思っています。
特に発売が仄めかされているピクミン4に期待ですね。
ピクミンシリーズは任天堂のゲームの中でも特にグラフィックスが重視されているゲームです。ゲームキューブのピクミンで、ピクミン一匹ごとにマリオ64のマリオ以上のポリゴンが使われていたことは有名ですよね。
ピクミン3ではフルHDが期待されていましたが、1080p出力、720p相当の映像だったそうです。とはいえ十分すぎるほどに綺麗だったし、画面では原生生物など、色々なものが動いていました(処理されていました)。
であればNXは最大HD画質で、かつ最大まで使ってくるソフトが増えるゲーム機になるのではないでしょうか。
HD画質はWiiUですでに達成しています。
4年間の技術的進歩の成果があれば、比較的安価に、ゼノブレイドクロスレベルのマップもそこまで試行錯誤せずとも表示できる性能を発揮できるのではないでしょうか。
……というか、任天堂は別に性能でPSシリーズを超えようとは思っていないでしょう。これから大事になってくるのは開発や移植のしやすさだと思います。
私はPS4を持っていませんが、PS4の有名なゲームの多くがPS4の性能を完全に使い切ったゲームだとは思いません。であればWiiUの次世代機レベルの性能があれば、お金をかけた性能アップがなくとも移植も楽になるのではないかと想像しています。
まあ、なんだかんだ言って私も低価格そこそこの性能というのを望んでいるのかもしれません。
いくらだとしても買いますけど、ローンチタイトルをたくさん購入するのなら、本体は安い方が嬉しいに決まってます。
でも同時に、性能についてもやはり思うところはあります。
……私自身はWiiUを遊んでいて性能不足だなんて一度も思ったことはありません。
しかし新ハードの性能についてWiiUからの成長が明らかになったら、きっとわくわくするだろうなぁとの予想はつきます。大事なのはそこで、なんだかんだファミコンからスーパーファミコンになればその変化に驚きますし、なんとなくわくわくします。
3Dだって今はそこまで使っていませんが(一時期から目の関係か、newでもぶれることが多くなってしまい……)発売当初はものすごく興奮したものです。そういう、遊び。性能のアップだって、ゲーム機なんだから(極論実用的なものではないのだから)遊びとしか捉えられません。
実際性能が低くたって、ソフトが出てくれればいいですからね。
だから性能は遊ぶときに重要になるのではなくて、ゲーム機が出るとき、ゲーム機を買うときに重要なのだと思っています。
「こういうゲーム機は面白そう!」と、そう思わせることができれば、それが性能アップが要因だろうと、ソフトラインナップだろうと、はたまたWiiのようなギミックだろうとかまいません。
現在私の中での最高技術はWiiUですから、これ以上のものが出てくるのは間違いないNXは性能面でのわくわくは保証されているようなものです。
あとはその見せ方ですね。「スーパーになったWii、WiiU」と、滝川クリステルさんが紹介している映像ではそこまでわくわくできる気がしません。それ以外に、もっとスタイリッシュなプロモーションビデオが欲しいものです。
それさえあれば私は2週間はそれを見返してはワクワクし続けられる自信があります。
なんだか熱くなってぐちゃぐちゃと書いてしまいましたが(ここまで読みにくい文章はゼノブレイドクロスについて語ったとき以来な気が……)、性能がPS4以上!? と予想する人の気持ちはよく分かるということです。
性能アップはわくわくするから、どんどん今出ている情報よりも性能の高い予想が出てきてしまう。そういうことなんじゃないかと。
まあ、まだどんなゲーム機になるかは分かっていないのですけど。
あと最後に大穴の予想、というか妄想を。
現在新ハードのコードネームはNXですが、NetFront Browser NXというものをご存じでしょうか? これは3DSやWiiUに搭載されているブラウザーの名前です。
NXがWiiの開発コードネームだったレボリューションや、ゲームキューブのドルフィンと同じようなコードネームなら、まったく現実に存在する革命やイルカとは関係のないゲーム機になります。だからこの想像は、非常に意味のない妄想なのです。
しかしNXというコードネームからは、革命やイルカといった実物をイメージできる対象が存在しません。
またNXが多くの人が予想しているニンテンドークロスプラットフォームの略だった場合も関係ありません。
しかしもし、今回のNXが実在するものを指しているのだとしたらそれはブラウザーの名前ということになってしまいます。しかも今回は、今までのゲーム機に関係するブラウザーです。多少、気になっても仕方ないです。だからといってこの記事を信じて友達に訳知り顔で自慢したりしないでくださいね。公式発表の後で恥ずかしい目に遭いますから。
……するとどういう突拍子もない予想が立てられるかというと、ニンテンドーNXは機器自体にあまり多くの機能を持たせないクラウドゲームを基本にしたゲーム機である可能性が挙げられます。
……いや、ないな。とは思いつつもう少し話します。
クラウドゲームwikipedia シンクライアントWikipedia
この二つを参考にしてみると、クラウドゲームとはゲームの処理をネット上で行うことで本体の性能がそこまででなくともゲームをプレイすることができる仕組みだそうですね。ゲーム機本体の方では画像の処理だけを行う、と。
そして今やっと知りましたが、プレステはPSnowというサービスにおいてすでにクラウドゲームを使っているそうですね。
プレイステーションNow(PSNow)を実際遊んでみた評価。PS4値下げも ――冴えブロ!――
このブログでは遅延についての情報が書かれていますが、ソフトによっては問題なく遊べるものも多そうです。
ブラウザ名を指すNX。
もしかしたら、何らかのクラウドゲームのシステムを組み込んでくること可能性はゼロではないと思います。
……が、この妄想にはたくさんの問題点が。
- サーバーへの負荷
- 画質の低下
- 子供への普及
- パッケージ版の存在
1については、技術的な問題です。
PSnowはPS4の本質ではないため、サーバーに常に多くのアクセスがあることはありません。
しかしもしもNXが多くの動作をサーバー上で処理するとなれば、それは途方もない負荷になるのではないでしょうか。
スプラトゥーンというほとんどの時間をネットにつなぐゲームでも、毎日全員がスプラトゥーンを遊んでいるわけでもありませんし、たくさんの本数が売れていく間に止めた人も相当数いるはずです。またシステムのことは分かりませんが、クラウドゲームで画面に表示する映像をネット経由で受け取るのに対し、普通のネット対戦ゲームではネット上から受け取る情報はもっと少ないものと思われます。
それを考えると厳しいなぁ、と思ってしまいます。
2についてはそこまで重要ではありませんが、フルHDがどうのこうのさっき言ったばかりなので、ちょっと気にしてみました。
3についてはもちろんwifi環境などについてです。
現在日本のwifi普及率は9割を超えているそうですが、それでもまだ10人に1人はWi-Fi環境を持っていません。……まあ、高齢者世帯のことも考えると子供がいる家庭での普及率はもっと高いでしょうけど。
Wi-Fiがなければ遊べない、というのはスプラトゥーンですでに試されてはいますが、初めはミリオンを達成できるゲームだなんて任天堂も考えてはいなかったでしょう。けちったのか何なのか、試射会の時はサーバーの弱さが目に余りましたし。
だから本当に多くの人に普及させるものをWi-Fiある人限定にしてしまって良いのかどうかはまだあまり深く考え尽くされていない気がします。
4はもちろんクラウドゲームであってもパッケージ版を販売する必要があるのは明白なため。パッケージ版がなかったらゲーム屋さんが怒りますよ、もう。
ドラゴンクエストⅩのように中古でやりとりできないゲームもありますが、そういうのは現在のところ例外です。
パッケージ版がなければ中古市場もなくりますし、業界全体が衰退してしまいます。
というか、別にパッケージ版を買った後でネット上で遊べばいいのでしょうが、そんなことしてもサーバーの負荷ばかりがかさみそうですし、いよいよクラウドの可能性を残すための正当な理由が立てられなくなっている気が。
そもそもクラウドゲームだからといって普通に安価なゲーム機を出すよりも高性能な処理などを実現できるのかさえ、本当はよく分かっていませんしね。
NX、NX……。本当に気になるゲーム機です。
任天堂が株主との質疑応答で言っていたNXのギミックとは現在予想されている据え置きと携帯ゲーム機の融合ではないのでしょうかね。それ以外にオドロキのギミックがあるのか(他社に真似されるといけない、と言っているからには真似したくなるようなシステムなのだろう。タッチスクリーンなどのギミックは真似したいとは思わないから違うと思う)、噂通りだったとしても落ち込みはしませんけどね。
まあなんにせよ、焦らされれば焦らされるほどに知りたくなってきます。
もし9月に発表なら半年後にはもう発売してしまいますので、そろそろ情報を出すときが来ているのではないかと……。もう下半期ですしね。
はい、それでは今回はこれくらいで。