ミニセット配信から間を置かず、新拡張の情報が公開されました。
それに加えて今回は、新拡張の中から事前に配布させるレジェンドカードが二者択一の選択式という特別仕様となっていて、かなりプレイヤーを悩ませるものとなっています(楽しい悩み)。
それから事前に予想はされていたものの、ついに公式にて姿を現した傭兵のヒーローカードの存在も楽しみです。
私はヒーローカードというと去年ガラクロンドに触れたくらいなので、全ヒーローに配られる新たなヒロパが結構楽しみです。デスナイトのハンターなど、今までは動画で見ることしかなかった面白いヒロパが来てくれると嬉しいですね。
さて、そんな各新カードについてそれぞれのクラスのレジェンド、環境で暴れそうなカード、個人的に好きなカードなどをピックアップして評価してみようと思います。
ちなみにまだまだカードは公開中なので、新カードが公開される度にちょこっとずつ追記していきます。
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目次
デーモンハンター
・魔斬士カートラス
デーモンハンターのヒーローカードは6マナと軽い部類で、かつヒロパも1マナのままでした。
それどころかヒロパの効果も通常ヒロパの完全なる強化版で、1コスト2点かつミニオンのアタックの度に再利用可能になるためまた新たなバーストダメージ源となるカードが誕生してしまいました。
なんならデモハンにはこういうカードも存在するため、今から悪さをしそうな気配が濃厚です……。
よし、これからはクエストOTKデモハンのことをクエストイルギノスOTKデモハンと呼びましょう! クエストカートラスOTKデモハンとか出てきそうなので……。
というか、生命奪取武器と一緒にクエストイルギノスOTKデモハンに入って、第二のバーストプランになる可能性も……?(枠がない)
とはいえ、幸いデモハンに関しては上記のカードはイルギノス含め来年にはスタン落ちするのでずっと大暴れすることはなさそうです。
カートラスが来年のイルギノス的ポジションに収まる可能性はありますけどね。
・カリア・フェルソウル
デモハンのレジェンドミニオンは悪魔のビッグデッキと相性が良さそうなカードです。
堕心拷問官でいきなり相手の呪文コストをハネ上げたり、古老ヴォイドハウンドで敵のパワーを奪って大型ミニオンに成長したりできます。
最高の当たりとしてはビットロード指揮官に変身してコピー元の大型悪魔を召喚してしまうことでしょう。
カリア自体は悪魔を持っていないためフェルスクリーマーでコストダウンはできないものの、ビットロード指揮官の外れとして場に出てしまうこともないのでプラスでしょう。
デモハンのビッグ悪魔は悪魔以外入れてはいけないなどの制約もありませんし。
一応、現在ビッグ悪魔とヴァンダル・ストームパイクを合わせた怪しいデッキが開発されているようなので、もしかしたら化けるかもしれませんね。
・鎖の番人
そこそこな数存在しつつも環境級にはなれない条件かデメリット持ち低コスト大型スタッツミニオンです。
それこそ断末魔デーモンハンターが活躍し始めたときにはダークスピアの狂戦士がデッキに入っていましたが、いつの間にか抜けていましたしね……。
ただ今回は挑発を持っているため、もしかしたらもしかするかも……? とも思っています。
努縛の暴れん坊は、強かったですね……。早期着地やフェル学を絡めた上振れもありましたし、ナーフされただけのことはあります。
鎖の番人は……、やっぱり無理っぽいかも。
・側面奇襲
破れない墓はねぇ(バタバタミイラ)?
普通に優秀だったバタバタミイラの、更に1点ずつ多く与えられるようになった除去カードと考えると強いです。インフレが加速しています。
4点除去は現状数が少ないのでかなり重宝しそうです。
ドルイド
・野生の心のガフ
マナ上限のルールを変えてしまう効果を持つ、とてもインパクトのあるヒーローカードです。
コストは5とヒーローカードの中では軽く、さらに雄叫びで空ではないマナクリスタルを手に入れられるため、実質4マナで使えることになります。
マナ上限解放を除いてもドロー、装甲獲得、マナ加速ということで一応4マナかつ1枚のカードでできることとしては充分でしょうが、盤面には一切干渉しないため盤面デッキに対して5ターン目に速攻使うというのは難しいでしょうね。
盤面に干渉しない点では星界配列も同じですが、あちらは一応次のターンの相手の動きを阻害でき、加えて返しのターンに勝負を決めるほどの展開をすることができます。
それと比べると、コストの違いはあれどこのカードを使って何がしたいのか、その明確なビジョンがないと星界配列デッキに動きの大きさも速さも勝てないデッキになってしまいそうですね。
……まあ、その星界配列に入る可能性もありますけど。
とはいえヒロパは実質1マナでマナ加速でき、必要なければドローできるという優れもの。マナ加速を絡めるタイプのトークンドルイドなどにはやっぱり必要な存在かもしれません。
実は「金銀財宝」は呪文以外を捨てるのではなく、ミニオンを捨てるため、このカードも問題なく手札に加えられますしね。
・ウィングコマンダー・マルベリック
新キーワード、武勲関連のレジェンドです。
味方ミニオン全員に「武勲:急襲2/2を召喚」を付与できるため、上手いこと盤面が噛み合えば相手のミニオンを壊滅させつつこちらはミニオンを並べることができます。
まあ、最初は本体のスタッツと4コストという微妙な重さから弱いと感じたんですが、武勲で呼び出したワイバーンにも武勲を付与できるのに気づいてから改めて考えてみると、強そうだと感じました。
本体もスタッツはともかく急襲を持っているのは偉いと思います。
今あるデッキだと偶数体力が並びやすいクエストウォリアー相手にはめっぽう強いと思うのですが、武勲がどれだけ発動できるか未知数なのでちょっと予想しにくいですね。
あと、ミニオンを出してくるデッキがどれだけあるかにも依るでしょう。
しかし今後1年以上あるので、最低限「エースハンター・クリーン」程度には活躍してくれるカードだと思います。
ハンター
・獣の追跡者ダビッシュ
ハンターのヒーローカードは6マナ、雄叫びで強化秘策を2枚張り、ヒロパが「獣の相棒」になります。
というか今気が付きましたけど、獣の相棒って呪文はもうスタンダードになかったんですね……。
リンリングのライフルから出てくるから気が付きませんでした……。
強化ヒロパは爆発の罠だけ全体3点になり、他は数値かスタッツが2倍されています。
他のヒーローカードと比べると、爆発の罠を引ければウォーロックの全体3点と遜色ない盤面干渉力を持てるため割と使いやすいと思います。
新カードの氷の罠(強化版は増えるコストが2)についてもここで触れますが、パラディンに知恵の聖典でも使われない限り2コスト分の遅延はしてくれるため遅めのデッキでは弱くないと思います。
ただし普通に手札から使用する分には2コストとカード1枚使って2,3コスト相手に多く払わせるだけなので弱いと思います。
リンリングのライフルやヒーローカードで自分の動きと並列に張る分には悪くないと思うんですけどね。
ヒーローカードの話に戻りますが、ヒーローパワーが不安定なのが強いと言い切れないポイントです。
獣の相棒を選んで召喚できるなら毎ターン4点出し続けることができるため間違いなく強いのですが、攻めっ気の強いデッキなら元のヒロパの方がハンターにとっては大切でしょうね。
6マナということもあり、採用されるならじっくり攻めるデッキやコントロールでしょう。
他のヒーローカードのヒロパと比較すると、ウォーロックのヒロパが実質3/3を出しつつ1ドローなのに比べるとコストも重く見劣る気もしますが、今回のヒーローカード全体で見ても安定して盤面にミニオンを広げ続けられるヒロパが他にないため活躍のしどころはあると思います。
・ウィングコマンダー・アイクマン
盤面一掃しつつ展開できる可能性があるため9マナでも問題ないとは思いますが、これを軸にしてデッキ構築しなければいけない割には扱いにくいためファンデッキ用だと思っています。
ミニオンを倒さなければいけないのもマイナス点ですね。キングクラッシュとも合わせられないので派手なOTKも狙えませんしね……。
・ブラッドシーカー
アルタラックの新キーワード能力、武勲を持った武器です。
武勲は丁度体力を0にするダメージでミニオンを倒したときに発動する能力で、このカードの場合は+1/+1されます。
最初は攻撃力が上がるだけと勘違いして弱いと思いましたが、耐久値も上がると分かり「まあまあ使えるか……」と思い、最終的によく考えると武勲を何度も発動できれば無限に殴れる強武器だと理解しました。
もちろん実際の武勲の発動難易度が分からないため机上の空論ですが、例えばクエストハンターでは呪文で1~3点を出せますしミニオンを出してくるデッキ相手に武勲が発動できないことはないでしょう。
場にドラゴンが入れば永遠に殴れる武器(顔殴ってもOK)ほどの強さではないでしょうが、2マナとしてはかなり破格のスペックをしていると思います。
メイジ
・魔道師ドーングラスプ
メイジのヒーローカードは8マナ、雄叫びで試合中に使用した各呪文系統カードを1枚ずつ使います。
ヒロパは普通のメイジのヒロパに、武勲によるパワーアップが付きました。
雄叫びに関してはフレイムストライクや今拡張で追加される集団動物変身と相性がよく、反面軽いカードを使うクエストやモザキOTKのようなデッキではバリューも低くどこを対象に使用されるかもランダムなため8マナの価値があるとは思えません。
ついでにヒーローパワーに関しても武勲を発動できれば強いものの、8マナから徐々にパワーアップさせていくのはかなり大変そうですね。
火炎か魔力、どちらかを先ほど挙げた2種類のAOEに絞れるデッキなら隙なくアドバンテージを稼げる強力なカードとなるんじゃないでしょうか。
・バリンダ・ストーンハース
ビッグデッキ用のレジェンドミニオンです。
5マナより高コストの呪文を引っ張ってくることで自身のスタッツを上げながら呪文のコストを下げることが可能です。
本体スタッツが悪くない2ドローミニオンなので大抵は仕事をしてくれるでしょう。
バリンダから持ってくる外れとはなりますが幻影ポーションと併用すると、1コスト2ドロー9/10の引いたカードのコストを1にする化け物ミニオンを作れます。
面白いですね。
・大魔術師のルーン
対象を敵に向けて撃つパズルボックス!?
あ。
パラディン
・ライトフォージのキャリエル
ハンターの武器は上手く使えばずっと殴れる……などと話していたら、普通にずっと殴れる武器が同弾に収録されていました。
キャリエルのヒーローカードは雄叫びで聖別を放ち、攻撃力2のずっと殴れる武器を装備します。
加えてその武器を装備中は、相手から受けるダメージを半減するという絶大な効果を持ちます。
これは体力30なら一気に体力が60まで増えたようなものですからね。
普通の殴り合いや、そうじゃないOTKなど相手にもかなりのアドバンテージを得られるはずです。
それに加えて武器の無限打点が長期戦で効いてきます。パラディンには聖典という無限リソースもあるため、体力2倍と合わせて長期戦では負けなし何じゃないでしょうか。
しかし明確な弱点として、武器破壊されると悲惨です。
悲惨、過ぎる……。
ドゥームハンマーを折られたスロールと一緒に泣きながらお酒飲んでそう……。
加えてヒロパが強力なハンドバフになるものの、元々のミニオンを生み出す無限リソースヒロパが消滅するため、聖典デッキとの相性の悪さが挙げられます。
この弱点を克服するならクエストと合わせるという選択肢もありますが、そこまでする価値があるとも思えないんですよね。
まあデッキ切れになるような試合ではヒーローカードを使わないなど、プレイングで回避できる部分もありますから一概に聖典デッキで使えないとは言いませんけどね。
・サイダン・ザ・スカーレット
3/2/2急襲で、自らに受けたバフの効果を(ハンドバフ含め)2倍にするというレジェンドミニオン。
弱そう……。
何というか、単体で作用しない3コストミニオンを採用している枠はどのパラディンにもないと思うんですよね……。
「権威の祝福を当てたら+16/+16だー!! 最強ぉー!!」みたいなネタにしか使わない気がします。
バフカードと合わせてようやく活躍できるカードとしては、全体除去ができるサムローや条件の緩いインコくらいのパワーがないと流石に難しいんじゃないでしょうか。
プリースト
・敬虔なるザイレラ
プリーストのヒーローカードは8マナ、雄叫びで死亡したミニオンの断末魔を発動し、ヒロパが5回復・5ダメージに変化します。
プリーストの断末魔カードには回復や全体除去が揃っているので、序盤を挑発断末魔で凌ぎつつ8マナのこのヒーローカードに繋げる動きは割と戦えるんじゃないかと思います。
クエストと合わせて普通すぎるテンポデッキが生まれそう……。
・ナジャク・ヘクセン
リリース前から借りパクというあだ名が付いてしまったレジェンドミニオン。
挑発を奪うだけでドルイドなどの盤面デッキはもうほぼほぼ借りパク成立します。
コントロールプリーストが好きな嫌がらせ戦術の極みみたいなミニオンですね。
プリーストのレジェンドミニオンには低コストで普通に採用される強いミニオンが度々登場しているので、これもその類になると思います。
ローグ
・影業師スキャブス
メチャクチャ強い雄叫びを持ったヒーローカードが来ました。ヒロパも0コストで次に使うカードのコストを2下げるという強力なものです。
7マナとローグのカードとしては重いですが、それでも確定で全体除去した上で自分だけ盤面展開できるこの雄叫びはあまりに強いです。これだけで十分なほど強い。
他にそんな全体除去なんてないですからね。ロードバロフ+サムローみたいな動きは盤面展開と全体除去を兼ねていると言えますが、断末魔なんかまでは処理できません。
加えてヒロパは色々と悪いことができそうですし、最低限毎ターン2マナ多く使えるようになるので十分すぎるほどにデッキの動きを助けてくれるでしょう。
まあ他のデッキがどれだけ強力な動きをしてくるか未知数なため環境での活躍について確かなことは言えませんが、このカードが弱い訳ないです。
ヒロパのこと考えたら実質5マナで全体除去+盤面展開してるんですから、なんか色々とおかしくないですか?
タコロボでコストも下げられますし、このカードが使われないとしたらよっぽどのアグロ環境か盤面無視のOTK環境かしかないでしょう。
絶対おかしい…………ブツクサブツクサ。
・セラシーン・フリートランナー
ローグのおもちゃレジェンド。
まともに使うには運ゲーが過ぎると思いますが、クラスカードのパワーは割と高いので来年のスタン落ち後はもしかしたら狂気のデッキのように使われる可能性もあります。
でも狂気のデッキは2コストだったから強い部分もあったので、5コストのこのカードは流石に無理でしょうね。変化先もランダムですしね。
・隠し禁制品
カードパワー自体はものすごく高いです。
特に別のクラスのミニオンを召喚できていた場合は5マナで最大5体の盤面展開できるのが強力ですね。
下手に呪文を使うより、3体や4体でもいいからミニオンを召喚できた方が強いと思います。
他のクラスのカードをランダムに持ってきて戦うというコンセプト自体は弱いため、これくらいのパワーカードがあってようやく戦えると判断されて作られたんでしょうね。
ちなみに相手がローグでも他のクラスのカードを手に入れられるのは1コストの「怪盗紳士」、「ワンド泥棒」、2マナの「偵察(新カード)」と前述のレジェンド、セラシーンしかないため最大バリューを出すのはかなり難しそう……。
けどカードパワーの高さを考えると……と、かなり可能性を感じさせるカードではあります。
シャーマン
・精霊翁ブルカン
ブルカンのヒーローカードは8マナと高コストで、雄叫び効果もヒロパ4つの内から2つ使うという地味なものになっています。
ただしその分ヒロパは強力なものになっていて、3.5コスト相当のパワーを持ったものが揃っています。
ちなみに雄叫びで使うヒロパは自分で選べると元ツイートに書かれていたので、最低でも挑発を2体出しながら敵ヒーローに6打点入れられるようにはなっています。
Bru’kan of the Elements is an incredibly cool card with many elements 😏. It is very versatile giving options for defense, board control, healing or face damage.
(2/6 descriptive collage) pic.twitter.com/HPojO01sud— Ben Hearthstone (@ben_heathstone) November 20, 2021
しかしまあ、やっぱり地味ですしヒロパがランダムに変化するのは弱いと思います。
ランダム変化ヒロパには狂気の天才ドクターブームという前例がありましたが、そちらは雄叫び効果で以降場に出したメカが全て急襲を持つというのが強みの大きな部分を占めていました。
それに比べるとブルカンは雄叫びで発動する効果が地味です。しかも1マナ重いです。
ならジャラクサスと比較するとどうかというと、今度はヒロパが弱いです。
ジャラクサスは毎ターン6/6を出して圧殺していくスタイルが強いですが、ブルカンは毎ターンヒロパが変わるため土の精霊の力で毎ターン展開していくという動きもできません。
しかしそれらにない強みとしては、火の精霊の力の攻撃性能が高いです。
ヒロパ1発で相手の体力を6も詰められるというのはあまりに破格の性能と言え、これをもし毎ターン連打できたとしたら間違いなくクエストメイジのようなヘイトを集める対象になっていたでしょう。
同時に、これが存在するからヒロパがランダム式になった気もしますけどね……。これがなかったら、ヒロパを毎ターン4択から1つ発見していく方式になっていた気がします。
(追記:火の精霊の力とザイレラのヒロパを比べたら普通にザイレラの方が強いですね……。全体的に見てやっぱりブルカンは弱い……)
まあ結論を言うと、シャーマンのヒロパをアップグレードするという意味で、使用さえできれば長期にわたってアドバンテージを稼いでくれるものの、雄叫び効果も他と比べて盤面に影響しにくいためそもそも使うタイミングがなさそう(使えるほどの余裕があるなら既に勝ってそう)なカードだと思います。
もしかしたらコントロールではなくアグロに電光石火と共に入って、最後の詰め役として活躍する可能性はあるかもしれません。
・ベアロン・グラッシアー
この試合で使用した凍気呪文の数だけ3/4の凍結持ちエレメンタルを召喚する7コストミニオンです。
7コスト帯にたまにいる、欠片だったり番所だったりの数を参照して横並び展開する類のカードですね。いやー、こういうのでいいですよ。
……しかしシャーマンに凍結カードなんてありましたっけ?
ヒェエエエエ!! フロストノヴァだー!!!!
という茶番は抜きにして、雪合戦だ!がコントロールで使われるとしてもベアロン・グラッシアーまでセットで使われるかは怪しいでしょうね。
欠片デーモンハンターのマリシアが強かったのは呼び出すのが急襲持ちミニオンということですぐに盤面に干渉できたからです。凍結持ちミニオンでスタッツがやや良くても、それこそ雪合戦だ!みたいなカードが揃ってくる年末のカードセットの環境でベアロンが活躍できるかというと、厳しいでしょうね。
ただしもう2枚くらい優秀な凍気カードが増えたら盤面展開用の一手としてベアロンもバリューカードとしてデッキに入ってきそうとは思うんですけどね。
(追記:残りの凍結呪文はかなり強かったですね。これならベアロンも使えそうな気がします)
・ワイルドポーの洞窟
3ターン継続系としてはかなり強い気がします。
流石に3/4という良いスタッツを3体、4マナで出せるのは強力そうです。しかも凍結付いてる訳ですし。
惜しむらくはこれが凍気呪文じゃないことでしょうね。
ウォーロック
・ドレッドリッチ・タムシン
雄叫びでミニオン全員に3ダメージを与え、3ドローできるヒーローカードです。まあ1枚の働きとしては充分でしょう。
また雄叫び時、そして変更されたヒロパ(2コスト1ドロー)を使ったときに「フェルの亀裂」という自動詠唱呪文を山札に混ぜます。フェルの亀裂は引かれると3/3の悪魔を召喚するので、まあまあ盤面強化が狙えるでしょう。
見た目のインパクトこそ凄いですが、他のヒーローカードと比べると効果は地味です。
マナ上限解放のドルイド、武器を破壊しないとものすごいアドバンテージのパラディン、除去と展開とOTK補助ができるローグあたりと比べて、「当たりくじ混ぜまーす」は何というか……。
もちろんヒロパを使う度に、恒久的に3/3を生み出せるため長期戦になるほど活躍してくれるとは思います。しかしそんな余裕のある試合展開が、クエストもあるカードプールで果たして実現するでしょうかね……?
・タムシンの魂壺
カードプールによっては暴れるかも……と言い続けてスタン落ちが近づいてきた「混沌のデッキ」というカードがありましてね……。
と言いつつも、混沌のデッキよりは実用性のありそうな挙動をするカードだとは思います。
混沌のデッキは早期に手札に引きつつ5マナ払って使用し、更にコストダウンしたカードを引き込む必要がありますが、タムシンの魂壺はあらかじめ断末魔を発動させておけば後は盤面にミニオンがいる状態で使うだけでOKなのですから。
ただ、こちらも4マナと軽いカードではないため使う断末魔の選択は難しいところです。
前のめりなデッキでネルビアンの卵の断末魔を付与するとしたら3体には付与したいところですし、そうなると使うタイミングが難しそうです。
重いカードと組み合わせて使うのも、現在のウォーロックだと難しそうな気がしますしね……。
まあ、このカードについてはアイディア溢れるデッキビルダーにお任せしたいところです。
ウォリアー
・勇者ロカラ
最初見たときあんまり強くないと思ったんですが、なんか感覚がバグってた気がします。
効果持ちの5/2武器を装備しつつ顔面の詰めにもコントロールにも使える優秀なヒロパが手に入る7コストカードが弱いというのは、ちょっとおかしいですよね。装甲5も手に入りますし。
しかし他のヒーローカードに比べると変身するターンの隙は大きめですね。
攻めるデッキならこのカードよりもすぐに打点が出るカードは他にもあるでしょうし、やっぱりコントロールで余裕ができたときに使う運用が強いのかもしれません。
・ガルヴァンガー隊長
試合中に装甲を15獲得していれば9/9突撃になれるミニオンです。
これが6マナなのでなんか色々悪さしそうなんですよね……。
何か組み合わせて悪さできそうな呪文も登場しましたし、そのうちウォリアーもOTKをしてくるのかもしれません……。
まあ下準備が必要な点、アグロでは使いにくい条件な点などがネックとなるので、凶悪なデッキにはならない気はします。
来年のOTKの種になりそうな予感。
・雪埋め
ヒェエエエエ!! フロストノヴァだー!!!!
終わり。
正直シャーマンの雪合戦だ!よりも1体破壊しつつ相手の動きを止められるのでコントロールの使うカードとしてはこちらの方が強いと思います。
まあフロストノヴァは相手の盤面7体をロックすることができるのも強みなので、1体破壊してしまうのはメリットともデメリットとも取れますけどね。
しかし基本はメリットと言えるでしょう。強いと思います。
中立
・森の王アイヴァス
うーーーーーーーん、弱い。
8マナ払えばストームウィンド王ヴァリアンを超えるスタッツになれますが、だったらドローもできるヴァリアンを使います。
マナが貯まっていない状態で出すなら、+2/+2と聖なる盾を引けるならまだしも(引いたからと言って強いか?)挑発も選択肢にあるので3/1/1聖なる盾挑発が誕生する可能性があります。有徳の守護者でいいですよそれ。
ドルイドのヒーローカードと合わせて20コスト33/33聖なる盾急襲挑発を出す遊びにしか使われない気がします。
というか、絶対その類の実績が導入されそう……。
・氷の王ロコラー
正直、かなり強力なミニオンに思えます。
急襲、疾風という組み合わせの強さはカニライダーや乾かしの嵐で実証済みですし、能力発動後の5/8/8というスタッツでそれを出せたら危ない状況での除去としても、返しのターンのリーサル狙いとしても非常に強力な1枚となるでしょう。
ワイヤーローグ弱体化後、少し勢力を伸ばしたズー型の自傷ウォーロックにおいての強力な上振れ札として機能してくれそうな気がします。
・血こうのコラック
ピッタリのダメージでやられない限り復活し続ける面白い断末魔を持ったミニオンです。
相手としても最優先でダメージを調整してくるでしょうしそんなに復活し続けることはないと思いますが、ローグやハンターでこのカードを増やしまくったら相当面倒くさそうなのが面白そうです。
特にローグは2ターン目に新カードのフォーセイクンの将校、3ターン目にスノーフォール墓地と繋いでコラックを出せば特攻していきなりコラックが3体並ぶので面白そうです。
・連縛の魔術師
冒涜です。
しかし冒涜と違うのはコストとミニオンであることと、中立という3点です。
正直、普通に全体除去として使うならコストが小さく使った後に自分の動きをしやすい冒涜の方が強いでしょう。連縛はそこにバニラ3コストミニオンが付いただけですしね。
ただし現在の環境に冒涜はすでにありませんし、除去の弱いヒーローにも全体除去の芽が出た点は侮れません。
私は冒涜を使ったことがありませんしそもそも現在の環境、そんなに体力が階段状にミニオンが並ぶことがあるのか……? などといった疑問はありますが、冒涜自体は非常に強力なカードだと聞いていますしこのカードが活躍することもあり得るでしょうね。
断末魔デーモンハンターなどがまた活躍し始めたらカウンターになりそうな気がします。
・アイアンディープのトログ
バフの得意なヒーローが呪文の得意なヒーローと対峙したとき、非常に強力な1マナミニオンとなる気がします。
特にパラディンで聖なる盾を付与してあげると2体に、それが除去できなければ4体……と倍々になるのが恐ろしいですね。
1ターン目に出しても、手札に抱えてコンボするのでも強い良いカードだと思います。
・ギャンクスター
このカード、実はものすごい注目していました。新カードで一番注目していたと言っても過言ではありません。……過去形ですが。
というのも、このカードと衝角の乗騎を合わせたハンターが非常にコンセプトとして面白いからですね。
私は最初、「5マナでこの2枚を使えば一生相手は手札から体力6以下のミニオンを出せないじゃん」と思っていました。
実際無敵を付与できた場合はこのミニオンが場にいる限り相手が出したミニオンを破壊し続けることが可能です。
それ自体はとても強力で、除去呪文をあまり採用していないデッキ相手に一度盤面を取ってしまえばもうそのまま勝ちを狙えるでしょう。
そして過去の私は、これをOTK対策として使えると思っていました。
ワイヤーローグでは呪文ダメージミニオンを、OTKデモハンではモアーグの加工師を潰せるからです。モザキメイジやスマイト船長ドルイドなんかは隠れ身除去が強かったり体力が高かったりで厳しいですけどね。
そう、隠れ身です。
最初にこれを思いついたときは隠れ身だからワイヤーローグもOTKデモハンも対処に苦労するだろうと考えていました。隠れ身のまま相手のミニオンを倒し続けられると。
でもこのミニオンの効果、アタックしちゃうんですよね。
というわけで、最初の1体はともかくそれ以降は普通に呪文などで簡単に除去されてしまいます。
いやー、これを使ったハンターデッキがOTKの時代を終わらせてくれると思ったんですけどねー。そう上手くは行かないみたいです。
・雪目のハーピィ
これ普通に強いです。
3/3/4に5装甲付いてくるのはかなりデカい。回復じゃないのも偉い。
たぶんコントロールシャーマンをやるなら採用されるでしょうね。
・反射エンジニア
これ面白いです。
なんかよく分からないけど面白い。現状有用な使い道はなさそうですけど……。
強いデッキで使われるシステムミニオンは大抵体力が高かったりしますし、もしかしたら刺さるかもしれないですけどね。
でも普通に盤面に干渉できるイカレた錬金術師も現役なんですよね。
やっぱり使われることはなさそう。
終わりに
ヒーローカードは面白い効果だったり、一部本当にぶっ壊れとしか思えないものも混じってたりしますが、これが環境を変えてくれるなら楽しみですね。
新拡張、烈戦のアルタラックは12月8日発売です。
基本的に先行購入バンドルで買うのがお得なので、忘れずに予約しておきましょう。
ちなみにAmazonコインを使うとお得なので、私は毎回10000コインを8600円で買って、そのままメガバンドルを購入しています。まあそのためAndroidのハースストーンは正直Amazonコインを使うためだけに入れていて、一度アップデートしたらその後4ヶ月放置してるのが実情です……。
それでは、新拡張で。