ストームウィンド環境の感想(新拡張発表後まで)「ハースストーン」

 ストームウィンド環境が始まったので、人気が出たデッキや環境、それらに対する感想なんかは思いついたらこのページにまとめていきます。
 とりあえず一番最初と、環境が落ち着いてきたくらいにもう一回更新したいですかね。


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目次

1日目(2021/8/4)

 今回、パックから欲しいレジェンドがあまり当たらなかったため、初日は当たったカードで作れるクエストドルイドやエレメンタルシャーマン、あとは遊びたかったクエストハンター辺りを使ってみました。

 過剰繁殖などは入れない自作のミニオンを出していくタイプのクエストドルイドを使ってみたのですが、思っていたよりもパワフルドルイドのクエストはパワフルでした。
 基本バーストダメージで勝ちを狙いにいく構成のため、クエスト報酬の装甲5にはかなり頼もしさを感じます。
 過剰繁殖を入れてマナを伸ばすタイプのデッキは速めの攻めに弱かったため、マナ加速タイプのクエストも試してみたいですね。

 エレメンタルシャーマンは事前予想通り「鍛冶場生まれの花崗岩」が半端じゃないです。


 これが早期に使えると盤面にえげつないほどパワーのあるミニオンが並んでくれるので、同じようなアグロデッキと比べても盤面の制圧力が凄まじかったです。
 単純に4/5というスタッツもテンポで出したら厄介ですしね。
 今後環境がどうなるかはともかく、やっぱりこのカードのパワー自体は他と一線を画していると感じました。
 そしてカードパワーが他と一線を画す……といえばドゥームハンマーですね。
 環境初期というのは武器破壊が少ないのもあって安定してえげつないダメージをたたき出してくれます。盤面のコントロール力が高いメイジに対しても、しっかり武器でダメージを出していけるのが偉いです。
 シャーマンは何年同じことやってるの? と呆れるくらいドゥームハンマーに捧げてまくってますが、メタられなければ今の時代でもトップクラスの活躍を見せてくれるというのは、ファイアボールともども見ていて安心感がありますね。

 そしてハンターは、ちょっとしか使ってません。
 達成条件は少ない枚数で済むとはいえ、ドローが弱いとなかなか思うように達成できませんね。
 そして後述しますが、初日は環境にメイジが多かったことでダメージの宛先がいなくて苦労しました。
 クエストハンターを使っていて思ったのは、「クエストの報酬に手札補充が含まれたクエストは優秀だな……」ということです。ドルイドのドローも優秀でした。
 
 
 そして環境の話ですが、メイジが多かったです。
 クエストメイジですね。


 
 事前予想では凍結呪文が少なく、達成に9枚も必要なため、かなり時間がかかるだろうと踏んでいました。
 しかし蓋を開けてみると「氷風」が0マナで使えるのもあってかなり達成のスピードは速く感じました。まあ自分で使ってはいないので事故とかも起こりうるんでしょうけど、まあ速い。
 速い上に、先ほど触れたようにクエストで手札補充を2回行えるのが優秀でしたね。敵に回すと軽い除去を使わせているはずなのに相手の手札が全然減りません……。
 コントロール力が強い上に後半はバーストダメージの威力がえげつなく、「火付け」という無限リソースもあるためメイジがやりたい放題できる時間帯に入る前に大体の勝負を決めておかないと待ち受けているのは「終わり」です。コントロールとか相当キツいでしょう。
 
 ただ最初こそ沢山のメイジと相まみえましたが、初日も終わる頃になると数はだいぶ減ったように感じました。
 理由は割と不利なマッチも明確だから、でしょう。
 私が使っていたドルイドやシャーマンなんかもメイジにはほぼほぼ勝ってました。ハンターは狩られましたが……。
 
 そんな感じで、メイジは回復がないためダメージを出してくるデッキには元から弱かったですが、今環境もそこは変わらないようです。
 ただ後半のバリューからゆっくりしたデッキにはめっぽう強くなったため、メイジのパワーが低いと見直された訳でもなさそう。
 しかしこうなってくると環境のジャンケン感が出て来そうで怖いです。
 メイジに8割方勝てるバーストデッキ、バーストデッキに8割方勝てるミニオン展開型のアグロ・ミッドレンジデッキ、ミニオン展開系デッキに8割方勝てるメイジ……みたいに、マッチアップが勝敗に大きく影響するのは避けてもらいたいものですからね。
 まあ、まだまだデッキの相性なども探り探り進んでいる状態ですから、最終的には落ち着いてくれると思います。
 最後までメイジは残るのか、シャーマンを超えるアグロは現れるのかなどなど、しばらくは新鮮な気持ちで対戦を楽しめそうです。

2日目

 2日目はデーモンハンターのクエストをクラフトし、クエストOTKと交換可クエストデッキを試してみました。
 
 クエストとOTKは合うかな~と思ったんですが、思ったほどのパワーは感じませんでしたね。従来の型に入れるなら「グルダンの髑髏」で十分ですし、ドロー強化型にすると盤面の除去が相当厳しい感じ。
 周りのパワーが高くて、正直難しかったです。
 ただOTKデモハンは元からデッキ難度が高く、新環境ではごく一部の人しか勝てないとの噂ですから、クエストを入れるのかどうかも含めて今後研究が進んでいきそうです。
 
 一方デーモンハンターのクエストで面白いリストに、「交換可を入れまくってデッキを回しまくる」というコンセプトのものが生まれていました。

 正直、これには目から鱗です。
 上のリストのタスクピアサー1枚をイルギノスに差し替えて遊んでみましたが、「獅子奮刃」や「怒縛の暴れん坊」も実戦で活躍してくれたのでとても面白かったです。
 正直デッキが強いかと問われるとまだ分からない(勝ててるけどまだダイヤ5までも上げてない)ですが、発売前には全く予想できなかったデッキタイプだったので驚きましたね。
 
 事前予想では上記の新カード2枚も「そんなドローできないし」と全く評価しませんでしたが、案外どちらもパワフルです。
 怒縛の暴れん坊は2ターン目に秘印とタスクピアサー装備、3ターン目に1マナ1ドローして暴れん坊自身を引ければコストが下がってそのまま召喚することができます。
 さすがに3,4ターン目にこのサイズの挑発を出せたら強力でした。しかも結構安定します。遅めに出すにしても、手札交換という弱い動きのカバーをしてくれるのが非常に優秀でしたね。
 獅子奮刃に関してはデッキが少なくなってきた際に交換可カードを何枚もデッキに戻すと、交換可から交換可が引けるようになるためマナをそのまま攻撃力に変換することができます。途中で魂の欠片を挟むと更にダメージアップで、最大威力14くらいまでは出せました。
 
 そしてこのデッキ何よりの魅力は遊んでいて楽しいこと。
 序盤からドロー、ドローと進めて手札のコストが下がっていくのを見るのは相当気持ちが良いです。
 加えて後半になると、プレイしている側すら武器で何点出るのか把握できなくなるほどゴチャついてきます。あのワチャワチャ感はぜひ一度味わってみると良いでしょう。クセになりますよ。
 ぜひ環境が固まらず戦いやすいうちに遊んでみて欲しいですね。

3ヶ月後(ミニセット直前)

「ストームウィンド環境が始まって1週間くらいしたら強いデッキも安定してくるだろうし、そこでもう一回更新しようかなー」と思っていたのですが、面倒くさくて3ヶ月も経ってしまいました。
 ハースストーンのスタンダード自体は毎月レジェンドまで遊んでましたよ。
 一応これまでの強いデッキやナーフについて軽くおさらいしておきます。

・環境初期から8/16アプデまで
 クエストメイジ、クエストOTKデモハンといった、時間をかけると確実に30点以上のバーストダメージを出してくるデッキがまず環境の中心にあり、コントロールデッキは姿を消しました。
 この2デッキだけを比べると、OTKデモハンはミニオンを出さないためメイジはクエスト達成しにくく、デーモンハンターはのんびり(5~7ターンで済むが)準備を進められるのでデモハンの方が有利でした。

 そこに付けいるようにアグロパラディンとアグロシャーマンも頭角を現します。
 パラディンは「アライアンスの旗持ち」の強力なハンドバフや、呪文主体の2デッキに強い秘策、加えて信念とバトルマスターによりミニオンを残すと一気にバーストダメージを出してくる恐ろしさなどがありました(ケアを怠ると死)。
 シャーマンは安心安全安定のドゥームハンマーでメイジに強く、「鍛冶場生まれの花崗岩」が盤面の取り合いでの上振れ要素でしたね。

 クエストによるダメージでメイジに、肉の巨人の早期着地がデモハンに強いウォーロックも活躍していました。
 そして、このときは地に伏しながらも徐々に頭角を現し始めていたD6ウォーロックという悪魔のデッキも存在し……という感じでしたね。

・~8/31アプデまで
 もうメチャクチャです。
 ウォーロックが大暴れです。

 D6、D6、D6! たまに巨人!
 
 8/16アプデでは「詠唱者の循環」、「イルギノス」、「闇の睨視者」、「バトルグラウンドのバトルマスター」、「コルカーの群れ追い」(なぜ?)、「鍛冶場生まれの花崗岩」、「信念」、「肉の巨人」と、多くのカードがナーフされました。
 これにより主流のデッキの中でも特にOTKデモハンとパラディンが弱体化され、試合の決着スピードは落ち……るかと思いきや怪しいデッキがナーフの影響をあまり受けずに済んでしまったんですよね……。
 それがD6ウォーロック。
「闇の睨視者」、「魂の盗み魔」のコストを下げ、両方場に出した上でドローカードを使い、引いたカードを同一ターン中に使っていくことで1ターンのうちにクエスト達成を目指していくデッキです。
 1ターンにやることが多く難しいデッキではあったのですが、ナーフ前デモハンと同じく7ターン目くらいにはゲームが終わってしまうので、あの大量のナーフは何だったんだという話でした。
 
 ただ使うとワチャワチャして面白かったので、私はこれでレジェンドラダーを回し1500くらいまで順位を上げました。
 ハースストーンを始めて長らく、レジェンド達成したらそれ以上ランク戦を遊ぶことはなかったため、それだけD6の魔力が凄かったってことですかね。
 環境がこれ一色に染まったこと、相手のコンボが始まったら見ているだけなので暇なことなど大きな問題を除けば楽しいデッキではありました。
 
 あと、肉の巨人は1コスト上がっただけじゃ大して変わらなかったので、ハンドロックも強いままでした。
 だからウォロばっかり。

・~9/21アプデまで
 8/31アプデは基本バトグラのアップデートだったのですが、ウォーロックの大暴れが問題視されたのか、「魂の盗み魔」と「肉の巨人」がナーフされました。
 魂の盗み魔はコストが大きく上がったことでD6ウォーロックは解散に追い込まれました。

 一方肉の巨人もコストがまた1上がって召喚できるターン自体は遅くなりました。
 しかし肉の巨人は、早期着地だけじゃなくそもそも0コストで8/8が出てくることにも大きな強みがあるため、結局死者蘇生で何度も簡単に8/8が並んだり「教団の新入会員」とセットで出てきたりとその後も活躍を続けました。
 
 ただまあ、環境のスピードがようやく遅くなったことは事実です。
 この辺りにはアグロプリーストや、OTKをサブプランとした暴れん坊デーモンハンター、そして除去と電光石火による上振れが強いクエストシャーマンなどが全盛期を迎えました。
 ワイヤーローグも頭角を現しつつありましたが、デーモンハンターがかなり強かった印象ですね。

・9/21アプデ~今
 ナーフはイルシアや暴れん坊、シャーマンクエスト、そして大打撃を受けたウォーロック。
 そして日の目の当たらなかったハンターとウォリアーにはバフが来ました。

 これによりクエストウォリアーもテンポデッキとしてはよく見かけるようになりましたね。
 ハンターにはヴォルパーティンガーをバフして増やして巨大なヴォルパーティンガーを並べる面白いデッキが登場します。これは搦め手がないためメイジなどには弱いものの、上手く回ったときはほぼほぼ返されない強力な盤面を形成できる爽快なデッキですね。
 あるいはクエストハンターなども、ようやく周りのやんちゃが落ち着いてきたので活躍できるようになりました。

 ただ環境の中心はクエストOTKデーモンハンターワイヤーローグですね。
 現在私はワイヤーローグを使っているのですが、これもまたデーモンハンターの「滑空」などに邪魔されなければ7~9ターン目にゲームを決めるOTKですので、まだまだコントロールが息苦しい環境となっています。
 というか、イルシアの効果が変わってしまったせいで本格的にOTKデッキを止める手段がなくなってしまったのもコントロールデッキにとっては向かい風でしょう。普通にアグロプリのパーツを弱体化するだけでも良かった説。

 まあ色々ナーフされた結果、アグロとして強いのは挑発ドルイド、シャーマン辺り。それを受けつつバーストを目指すクエストメイジ、ハンター。そしてOTKという3すくみに近い関係性が生まれています。
 ただOTKデッキは仕様難易度が高い反面ポテンシャルも非常に高いため、上級者のOTK(特にワイヤーローグ)はアグロデッキにも有利を取れるレベルの強デッキとなっていますね。

 まあそんな風に、去年の下半期からしばらくプレイ難易度が高いデッキばかりが強い状況が続いています(荒ぶる大地環境初期はパチンコ環境だったが)。
 1プレイ1プレイが疲れるので気力が続かない部分もありますが、同時にやる気があるときは簡単に習熟できない歯ごたえのある面白さがあるので一長一短ですね。
 なんやかや難易度は高くありつつも、個人的に一番疲れるコントロールデッキとの戦いをしなくていいので割とストームウィンド環境は楽しめてるかもしれません。

 二日後に訪れるミニセットでは既存のデッキの強化にとどまるのか、それとも新たなデッキが登場するのか。
 楽しみに待とうと思います。

新拡張発表後(11/22)

 ミニセットが導入されてパラディン当たりのパワーは強化されましたが、今回のミニセットは既存のデッキの強化だけで終わった感じが強かったですね。
 どちらかと言えば環境が変わったのは、その後入った絞殺ワイヤーの弱体化の要因が大きかったと思います。
 ワイヤーローグという7ターン目くらいにはゲームを終わらせるデッキ、そして同じく10ターン目くらいまでにはゲームが終わるクエストメイジも弱体化が入り、盤面で戦うクエストウォリアーなどのデッキがかなり活気づいてきました
 
 それからドレクサー、ヴァンダル・ストームパイクという2体のレジェンドミニオンが新拡張から先行参戦してきました。
 2枚の選択肢から1枚しか選べずもう一枚で遊べるようになるのはしばらく先というこの手の基本無料対戦ゲームではかなり挑戦的な仕様には驚かされつつも、どちらをもらうか楽しく悩ませてもらいました。
 かなりクセがあって環境の一線級で活躍こそしませんが、なかなかユニークな動きができるミニオンなので使っていて楽しかったですね。

 もう新拡張までアプデはないでしょうが、次の拡張でヒーローカードに環境をぶっ壊されるまでは久々の盤面環境を楽しむとしましょう。

 それでは。


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