正当派な小さな冒険物語「すみれの空」の感想

 すみれの空、気になっていたので発売日に買いました。
 事前の情報はINGJapanさんの方で体験版のレビューが書かれていたためそれで興味を引かれた感じです。

 ただこちらの記事ではすみれの空の優しそうな世界観に隠れた不安、不吉な描写に対する期待感を前面に出しすぎていて、実際に「どんな結末が待っているのだろう」という思いでゲームを遊んでみるとかなり肩透かしを食らわされました。
 もちろん先行プレイでは全編通してプレイできなかったため仕方ないかもしれませんが、ちょっと個人の趣味嗜好が反映されすぎていたのかな、とも。実際、ニンテンドーeショップに並ぶ紹介画像には不穏な描写は挙げられていませんしね。

 個人的な結論としてはクオリティは高いけれど趣味には合わない作品でした。
 実際のゲーム内容、ストーリーはサムネイル画像から想像できるような、幼い子供にとっての大きくて小さな冒険といった感じです。


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面白かった点

優しいタッチで描かれた世界

 このゲームは絵画のようなグラフィックと、心温まる童話のようなストーリーから成ります。
 ストーリーに関しては色々な現象に細かく説明があるような綿密なものではありませんが、すみれにとっての最高の一日をテーマに美しい世界を彩る一要素として存在しています。

 グラフィックは言わずもがなで、(2Dですが)どうぶつの森のようなドラムロール型のフィールドを流れていく背景はゆったりとしていて見ている人の心を癒やしてくれるでしょう。
 まあ、これは実際に商品ページに行って見てもらうのが良いと思います。
 それとBGMなどの楽曲もストーリーやグラフィックの雰囲気にマッチした優しい音色を響かせていたので良い印象です。

 
 そもそもゲーム、特に日本人向けのインディーゲームにおいてはすみれの空のような童話みたいな作品って数が少ないです。他に思い当たるものと言えば、未プレイではありますが「タケシとヒロシ」や「A Short Hike」くらいしか有名なものは思い当たりません。
 そんな中でグラフィック、ストーリー、BGMと妥協せず美しく仕上げた「すみれの空」は一定の評価を受けるに値する作品だと思っています。

エンディングの演出

 エンディングに関してはネタバレになるので言いませんが、選択肢のあるゲームならではの演出で会話が進んでいくので面白かったです。
 

気になった点

ボリュームの少なさ(と周回のめんどくささ)

 最初の一周は2時間ほど、異なるエンディングなど求めてスキップ多めにプレイして一周1時間弱くらいでしょうか。
 移動なども含めてややゆったりと時間が流れていくゲームなので、ちょっとボリュームは少ないかなと感じました。
 特にストーリーですね。選択肢によって花の曇り具合などが変わっていきますが、その曇り度合いがストーリーにはほとんど影響しないため物足りなさがあったかな、と。

 一方で違うエンディングを見ようとすると、また最初から同じ流れを繰り返させられるので逆に長いな……と感じてしまいました。コンプリートとかはあんまりこだわらない人の方が楽しめるかな?

おわりに

 発売後、IGNJapanでは本編のレビュー記事が挙がっていました。
 先行プレイの時とはライターが異なりますが、不穏な要素についての言及が多く、私と同じく先行プレイの記事を先に読んで変な先入観を持ってしまっていたのかもしれませんね。
 ただ、そう言った先入観がなければタイトルのイメージ通り、心が温まるような体験に重きを置いたクオリティの高い作品だったと思います。

 あと、その、これはゲームレビューとしては不適切な、完全に個人の趣味嗜好の発言なので面白かった部分とかそういうのには含めなかったのですが……、
 本来心優しいはずの女の子に恋敵の悪口を言わせたり小動物に対して「死んじゃえ!」とか叫ばせる選択肢ってなんかちょっと興奮しますね。
 いや、そういう選択肢を選んでもすみれはそこまでひどいことを実行したりしないんですけど。
 はい、心の汚い人にはちょっと眩しすぎる作品だったようです

 まあ最終的に、全体的なイメージを見て「面白そう!」と思ったら買いです。
 やや興味があるという程度であればストーリー単体として「読ませる力」みたいなものはないので一度スルーが安定かもしれません。
 短めのボリュームで1500円というのも確かですからね、セールを待つというのも手でしょう。

 それでは。


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