ようやくたどり着いた事前評価中立編です。
ただ、ストームウィンドの配信までこの前文を書いている時点で6時間を切ってしまったため、間に合うように巻きでいきます。
特筆すべきことが無ければ一言くらいに済ませようと思います。
ではいきましょう。
デーモンハンター編・ドルイド編・ハンター編・メイジ編・パラディン編・プリースト編・ローグ編・シャーマン編・ウォーロック編・ウォリアー編・中立編
ミニセット編
スポンサードリンク
目次
レジェンド
競売人ジャクソン
何かしら登場しそうだった交換可とシナジーを持つレジェンドです。
ただ、レジェンドと言ってもちょっとテクニカルというか地味というか、交換可を「追跡術」に変える2/2/3となっています。序盤にテンポプレイしても悪くないスタッツなのですが、わざわざ交換可とセットでデッキに入れるほどでもない効果なのでまあコレクションの観賞用でしょう。
レディ・プレスター
前回のマンクリック枠の配布カードです。
ただし性能はマンクリックとは比較にならないほど汎用性が低いものに。
コストの減ったアレクストラーザなんかを何枚も引ければそりゃ強いですが、挑発のみのミニオンやデスウィングみたいなクセの強いものもあるので、デメリット持ちでスタッツの良いミニオンを変化させたとしてもそんなに強くはならないでしょう。
ギャンブルがしたい人へ。
コーネリアス・ローム
今弾の当たり枠と言われています(たぶん)。
中立で2枚以上手札補充できるカードは少なく、その中でもデッキ内カードのドロー、そして無条件というのがドローの弱いクラスから希望の星として注目されています。
1ターン分のドローだけを見ると「サーカス団長ワットリー」などの5マナ3枚ドローミニオンと比べて、コストとドロー枚数(とコストに対するスタッツ)で劣りますが、生き残ることでさらなる大量ドローを見込める点で、中立といえどもクラスカードに劣っているとは言い切れない性能です。
コストが重いとはいえ、まあ順当に使われるカードになると思われます。
ストームウィンド王ヴァリアン
こちらは雄叫びでドローできる中立ミニオン。
最大3ドローながら、聖なる盾枠が厳しいため2ドローになることも多い、あるいは採用できるデッキが限られるカードになるでしょう。
コーネリアス共々中立に手札を増やせる選択肢が増えたことは、良くも悪くも引いたカードを使っていくだけになりがちだったヒーローにとってプレイングの幅が広がり、デッキ構築やプレイに幅が生まれる結果に繋がりそうです。
まあ8マナと重いのでコーネリアスより入るデッキはだいぶ少なくなるでしょうけどね。
エピック
エルウィンのイノシシ
面白枠。
変身は相変わらず嫌ですが、最初にやられる6体に関しては沈黙されても関係ないのが楽な点ですね。
結局盤面で負けていると剣を握ってもそのまま負けてしまうので(思い出ソード)、コンボの他にある程度戦える手段を有したデッキを作らなければいけないのが大変そうです。
ファンデッカーは多く現れそう。
監獄の囚人
なんだかよく分からない休眠カード。
もちろんデメリット効果持ちの両スタッツミニオンというデザインですが、まるでデッキに採用したいと思えません。
2マナ5/4と言えばハンターのフェルモーですが、最低でもあちらのように起きた瞬間殴ってくれるくらいじゃないと先に盤面を取られてしまうデメリットに見合わなさそうです。
勤勉な銀行家
一応これも、中立で複数枚ドローできる可能性があるカードになります。
しかし基本的には1ターンで破壊されてしまうでしょうし、断末魔1ドローと変わりませんね。
もちろん上手くいったときの強みがあるためスタッツは高くできませんが、3/2/3断末魔1ドローはちょっと弱いでしょう。
何かしら、このミニオンを守る手段が(自然と)用意できるならデッキに入るかもしれませんね。
貴族さま
こちらも単純に考えたら3/2/3雄叫び1ドローなのでそんなに強い動きではありませんね。
もちろん断末魔よりは雄叫びの方が強力ですが。
ただ、このカードはドローではなく手札のコピーであるため結構面白いことができそうです。
このカードのみ手札に2枚、片方のコストが2下がっていれば毎ターン7マナで盤面を2/3で埋め尽くせるという一番簡単なループでも割と実現しそうなネタデッキが組めるので、煮詰めていけば実戦級のデッキも現れるかもしれません。
ちょっと楽しみです。
チーズ屋さん
チーズ屋さんはオーガに勝てない。
こちらは素の状態で標準スタッツを持ちますが、呪文を抑える効果がオーガ術師と比べて著しく落ち込みます。
呪文メタとして使うならオーガや「魔封じの魔法!」辺りを使えば良いと思います。
レア
重荷運びラバ
最低限2/2/3挑発を持ちながら、引いたときに手札で分裂します。
手札を減らさずテンポで強いミニオンを出せる点は評価したいですね。
この効果が役に立つのは「調整」を使うウォリアーだったり、獣をサーチしつつバフできるハンターだったりでしょう。ただ、ハンターはバフしたこのカードを4マナ使って出すより強化されたヴォルパーティンガーを1マナ盤面に並べていくのがアグロの動きとして強いですから、採用されるにしてももっと長期戦を見据えたデッキになりそうです。
使うデッキもあると思います。
ポスト乗り乗りダンサー
コインを獲得するタイプのカードですが、なんやかや今まで悪用されることは少なかったです。
ただ中立に渡されたことで、もしかしたらどこかのクラスがとんでもないOTKを決めてくる可能性はあります。
ありますが……。
単純に強いデッキを作ろうとだけ考えるなら、まあ無視しても構わないカードでしょう。
囚われの女魔術師
クエストデッキで使う、という前提なら今拡張最強カードレベルとなりそうですね。
前のクエストでも2/2/3雄叫び1ドローは大活躍でしたし、今回も3/3/4という、テンポで出してとても強力なミニオンに呪文発見が付いてくるので明らかに汎用性が高いです。
まあクエストデッキ自体がいつまでも使われるようなものではないでしょうから、次第に見かけなくなってくると思いますが、それでもクエストデッキだったら十中八九入ってくる定番カードになるでしょうね。
双頭の投資家
拡張ごとに1枚存在するランダム要素を持ったオーガです。
特にコメントすることもないですが、退化の矢などから現れてドラマを見せてくれるかもしれません。
ヨグサロン11マナ!!
ゴールドシャイアのノール
マナコスト相当以上のパワーを発揮するためには、このカード含め手札が7枚以上ないといけません。
正直8枚を保てないならこのカードを使う意味は無いですね。
つまりはまあ、ほぼウォーロック専用カードということです。
今弾はハンドロック(手札いっぱいウォーロック)を押していますが、まあこのカード自体はハンドロックでも使われないかもしれません。
手札がキープできないとあっという間に使いにくくなっちゃうので、そのように予想します。
コモン
監獄の衛兵
中立1/1/3。
今のカードプールには1/1/3こそあれど、テンポで使うには厳しい効果を持ったものしかなかったため、メリット効果まで持ったこのカードは十分強いです。
いやホント、ようやく中立にテンポデッキで使える1マナが来たか。って感じです。
土木作業員
体力が1と貧弱ながら1マナとしては破格のドロー効果を持っています。
ただ後攻スタートであまりに弱く、デモハン相手なら先攻でも弱い……。
採用するにしても、あくまで攻撃力2とアグロ向きのスタッツなのを活かし、ドローはオマケ程度に考えておくのが良さそうです。
上手くいったときの強みは明確ですが、弱い場面があまりに多いのでミニオンの性能としてはその他1/2/1ミニオンと同じく低めでしょうね。
パンダレンの輸入業者
影プリ御用達。
そうじゃなくとも、ヒーローによっては十分強い選択肢を持ってこられるカードとなりそうです。
発見なので、最低限使いうるカードを持ってこられるのは2コストミニオンとしては十分強い動きだと思います。
まあ、あとは1/3というプレッシャーのなさがどこまで足を引っ張るかでしょうね。
サソリは猛毒持ちという3マナ呪文発見としては完璧なプレッシャーを備えていましたから……。
攻撃力のなさ、デッキに採用されている呪文などの関係から、ワンド職人の枠が完全にこちらに置き換わるようなことは起こらないでしょう。
SI:7密偵
盤面への適切なプレッシャーと後の強ムーブに繋がるコストダウンを兼ね備えた良いカードだと思います。
まあ安易にコストを下げるな、と言いたいところではありますが……。
現在主流な2コストミニオンは2/2でリソースを失わずに召喚できるミニオンだったり、パレードのリーダーや番所みたいな標準スタッツ持ちのシステムミニオンが多いです。
このカードはそれらとは違って、隠れ身で後々盤面で適切にダメージを出せるようにしつつ、手札リソースの確保とは違うパターンの後に繋がる行動を取れるのが面白い所です。
手札を使いつつも盤面の取り合いに強いミニオンを出せる訳ではないため使うデッキを選ぶでしょうが、このカードも今後の2コストミニオンの定番となりそうなパワーを感じます。
お花屋さん
えーっと、つい先ほど書いた2コストの標準スタッツシステムミニオンが出ちゃいました。こっちの方が使われそう……。
自然呪文ということで実質シャーマンかドルイドのカードとはなりますが、エルーンの巫女など強力なミニオンが登場し始めたドルイドは本当にミニオンで戦うデッキも作れそうな気がしてきましたね。
クエストシャーマンなどでもまあ使いやすそうなミニオンになりそうです。
さすがに書いてあることはメチャクチャ強いです。カードパワー高め。
ディープラン・エンジニア
スタッツといい、引けるミニオンがメカという制限といい、なんかちょっと弱そうなミニオンです。
でもコストダウンが付いてるのは何か怖いのでやめてもらいたい。
ま、ちょっと怖くはありますが引かれて怖いメカミニオンも特にないため、印象通りそこまでの強さはないカードだと思います。クレーンゲーム引かれたら嫌ですけどね。
ノースシャイアの農夫
イノシシのために生を受けた男。
これで7体まで増やして下さいね、という開発からの慈悲です。
慈悲。
イノシシ以外だとヴォルパーティンガーを3/3に増やしたりとかが強い動きなんでしょうが、まあこの例に限らずノースシャイアの農夫を使うこと自体が基本悠長です。
その悠長の極みがイノシシなわけですが……。
早飛脚
デメリット持ち高スタッツミニオン。
しかし珍しく(ウォーロックなら)そこそこ普通に動けそうな雰囲気を漂わせています。
でもこのカードを採用するほどハンドロックもカードには困らないんじゃないでしょうか。
短気な店主
流石に3/3/3急襲はコストを払って出すものじゃないと思います。
一応敵の2/3ミニオンに対して有利トレードできる唯一の3マナ急襲ミニオンですが、もう出会う相手のデッキ全てが番所を入れているくらいの勢いじゃないとこのミニオンが採用される可能性すらないでしょう。
腐り錆のクサリヘビ
結局これが一番優秀。
初日に発表されてからずっとこのカードのことが頭から離れません。
さすがにメタカードのためカードパワー云々言うつもりはありませんが、まあ頻繁に見ることになるでしょうね。
旅商人
味方ミニオンの数だけ雄叫びで自身をバフできるタイプのミニオン。
その中でもコストが軽く他のミニオンと合わせて召喚しやすく、使えない状況下で役立つ交換可まで備えているという、この手のカードの中ではかなりやる気を出しているミニオンです。
でもたぶん使いません。
そしてこのカードが使われないとしたらそれはつまり……。
自己バフ系ミニオンの明日はどっちだ!
スパイスブレッド職人
なんだか今回の中立、ウォーロック準専用カードみたいなのが多いですね。
ハンド系のデッキはメイジなんかにもありましたが、さすがにこれくらいの中立カードを渡されたくらいじゃウォーロック以外ハンドデッキは作れないでしょう。
回復の必要性と量を考えたら、このスタッツでも使われる可能性はあるんですかね?
さすがに使いにくそうなカードに思えます。
だんまりのチンピラ
シンプルな断末魔カードですが、デモハンの「しつこい商売人」と少し役割が被り気味です。
どちらもキーワード能力を持たないミニオンであり断末魔デーモンハンターへの採用も怪しいため、そこで使われなかったら一生活躍しなさそうな性能だと思います。
王立図書館の司書
さらっと公開されて、さらっと絶望しました。
沈黙が使いやすくなって中立に帰ってきました。殿堂入りとは一体、ウゴゴ。
まあこれもクサリヘビと同じくメタカードですから、見る時期と見ない時期が頻繁に入れ替わるような気がします。
プリーストはついに1コスト全体沈黙を手に入れましたが、1体沈黙でも中立なら使われるカードになってきそうです。
ギルドの商人
訊きたいのは、標準スタッツから1コスト分下がって呪文ダメージ2ってありなの? ということ。
まあ、ありだと言われたらそれまでですが……。
灰に舞う降魔の狩人では標準スタッツの呪文ダメージミニオンも登場しましたから、4マナで3コストスタッツなら呪文ダメージ2でも良いのかもしれませんね。
なんならブルカンとか色々おかしい前例もありましたし。
ローグ辺りでなにかできないか気になるところです。
さすがに呪文ダメージ目当てにミニオンがデッキに採用されることはほぼないので、一部デッキで強い動きが発見されないと採用はないでしょう。
バトルグラウンドのバトルマスター
なんだか強そうです。バトグラで疾風はそんなに強くないですが。
一番相性が良さそうなのはやはりパラディンですかね。
信念や聖典でバフしまくった新兵が疾風を持つだけでゲームエンドまで持ち込める強ムーブと化すでしょう。
あるいは隠れ身ローグとの相性も良さそうです。
パラディンと違って隠れ身は場に残すのが容易なため、攻撃バフできずとも細かくダメージを増やしていけるかもしれません。
また、隠れ身と言えばドルイドのトワイライトランナーで4ドローできたら豪快で楽しそうですね。
効果に対してスタッツも優秀なため、これを切り札として採用するデッキも作られそうです。
まあロマンこそありますが負けている状況下で活躍するカードとは異なるため、複数のトップtierデッキに採用されるようなメジャーカードにはならないと思いますけど。
ローグにおける「大荒野の鍛冶屋」(逆上+2/+2)くらいは活躍するんじゃないかと踏んでいます。
獅子近衛兵
これ、またウォーロックの(以下略)。
実際体力が減っている状態で出せば6/10挑発を立てられるので、アグロどころかミッドレンジに対しても大きな壁として足止めしてくれそうです。
単体の大型ミニオンは除去や変身に弱いので、これが素で挑発を持っていて条件達成でコピーを召喚……とかだったらもっと強かったんですけどね。
いや、そしたら普通に強くて採用率も上がっちゃいそうなのでアグロを生かすならこれくらいの塩梅が良いのかもしれません。
「都市建設家」と比べたらまだ壁として採用できるカードだと思いますよ、私は。
ストームウィンドの衛兵
なんとなく時代が違うカードな気がしますが、まあ挑発を持ちつつバフ込みで標準スタッツ以上だから、カードパワーとしては現代ハースストーン級と言えるみたいですね。
……でもやっぱり2年前くらいのカードな気がします。
都市建築家
0/5の挑発は本当に時間稼ぎにしかならないため、6マナのカードとしてはちょっと力不足かと思います。
これで城壁のコストがもっと高ければ進化シャーマンの種になれたかもしれないのでちょっと残念です。
モアーグの鍛冶鬼
ラストカード。
今回もこれ以上コストが高くて強力なミニオンがいないため、ビッグウォリアーみたいなデッキにとっては寂しい拡張が続きますね。
そしてこのカードも8/8挑発に断末魔も装甲獲得のみとショボいです。
一応8マナの中では当たり枠のため、変身やセナリウスの結界で出る当たり枠ではあるでしょう。
おわりに
一度始めたからには最後までやろうと全カード事前評価しましたが、すごい分量でしたね。
そして誰かにお墨付きをもらった訳でもないカードの性能について考えると、「このカード、弱いって書きそうになったけど実は強い?」という現象がかなり頻繁に起こることが分かりました。
特にカードゲームはカード同士の組み合わせで強力な効果を発揮するものが多いため、「単体では弱そうだし試合中にコンボ相手を手札に引き込むのも難しそうだけど、実際にやってみたら思いの外成功する」可能性があることを考えると、明らかに弱いカード以外を弱いと評価するのにかなり精神力を使います。
明らかに弱いカードというのは、どんなに頑張っても大した動きができないカードのことですね。バニラミニオンとか、ショボいバフとか、コストが重いのにサイズが大きいだけのミニオンとか。
「旅商人」くらいのカードでも、「絶対に実戦でミニオン展開した後にこのカードを使うのは弱い。他にもっと強い動きがあるはずだ」と思うのに「でも3コストで交換可。1体でも場にいれば標準スタッツ」という部分に目がいってしまいました。
なんか、何でもかんでも「強い!」「最強!」というyoutuberの気持ちが少し分かってしまったような気がします……。
やはり予想は予想。
実際に戦わせてみて淘汰されたカードと生き残ったカードを比べ、「このカードは〇〇だから弱かった」「このカードは〇〇と合わせればテンポロスを挽回できるだけのパワーがあった」と分析することでしかカードの本当の評価は分からないんでしょうね。
でも事前評価という行動を通して全カードに対する想像を巡らせることができたのは楽しかったです。
もう1枚1枚のコメントを書く度にハースストーン公式のカードギャラリーとにらめっこして、最低限ミニオン種族や呪文属性についてのプール全部との相性を確認していったのでもうヘトヘトです。
ついにあと2時間で解禁。
遊ぶのは明日にせよ、クエストで大きく環境が変わりそうなハースストーンを遊ぶのがとても楽しみです。
それでは。