事前カード評価メイジ編です。
思ったより……、思ったより135枚について書くのって大変ですね。
まだ30枚しか終わってなかったのか、って感じです。1枚1枚見ていくのは面白いけれど、ドンドン時間が無くなっていきます。
ただ、それほどに大量のカードをきっちり四ヶ月ごとにリリースしてくれるブリザードさんには頭が上がりません。
今年は毎拡張ごとにミニセットも作ってくれるというのだから嬉しい限りです。
ではいきましょう。
デーモンハンター編・ドルイド編・ハンター編・メイジ編・パラディン編・プリースト編・ローグ編・シャーマン編・ウォーロック編・ウォリアー編・中立編
ミニセット編
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目次
レジェンド
魔法使いの策
最初に公開されたクエストです。
発表当初は火炎呪文のプールが危ぶまれていましたが、蓋を開けてみると凍結呪文がない。
えーっと、はい。
火炎呪文には「ファイアボール」というメイジ最強格の呪文が存在するのはもちろん、除去で「燃焼」や新登場の「一の炎」、「焼け残り特売」、他には面白い火力として「火付け」も登場しました。
魔力呪文はまずデッキに入るであろう「ルーンオーブ」を筆頭に、「詠唱者の循環」や「退化の矢」、「根源学の予習」などなどいっぱいあります。
一方で凍結呪文は?
「頭を冷やせ」は入るでしょう。
なら他は?
………………強いて2番目に上げるなら「オアシスの味方」でしょうか。もしくは「極低温」か「アイスバリア」。
それくらいにカードプールが狭いです。
残りは「粉砕破」、「冷気の放射」、「瞬間凍結」、「氷風」だけ。粉砕破とか覚えてる人いますか? っていうレベルのカードです。発見で取った人も少ないでしょう。
カードプールが狭いというか、パワーの足りないカードが多いですね……。
そんなわけでストームウィンド前半の環境では早く達成しようと思うとデッキパワー序盤中盤のデッキパワーが落ち、デッキをパワーの高いカードで固めようとすると達成が難しくなるというジレンマを抱えるクエストとなりそうです。
達成報酬は間違いなく強いですが、周りのデッキパワーの上昇により、そこまで悠長にクエストを進められないことが予想されます。
また、呪文メイジはマリガンで「詠唱者の循環」を探すのが強いので、手札が一枚固定されるクエストと恐らく相性が悪いであろうことも懸念点です。
サイクロンメイジみたいに、一気に軽い呪文を手札に溜め込む術が生まれれば将来的に話は変わるでしょうが、今はまだ活躍しないと踏んでいます。
大魔導士アントニダス
ロマンこそありますが難しいカードですね。
なおロマンだけをとっても、実は元のアントニダスの方が強力だった説もあります。
エレメンタルの効果で発動が難しい難しいと言われていた「前のターンに〇〇を使っていた場合」というテキストですが、このカードは過去3ターンまで遡って条件を要求してきます。
流石に3ターンもこのカードのために動きを縛ってはいられないので、使うとしたら火炎呪文をふんだんに利用した新たなデッキタイプと言うことになるでしょうね。
今拡張では「火付け」などのコンセプトになり得るカードが追加されていますが、形になるのはまだ先の話な気がします。
ついでに、達成しても1/1にファイアボールが飛んでいく可能性のあるカードは使いにくいでしょうね……。
エピック
火付け
実用枠か、面白枠か判断に困っています。
正直、顔に撃てるダメージスペルはドンドン増えてくれれば助かります(使う側としては)。
それは良いのですが、普通に使うとルーンオーブの劣化です。デッキに強力になったこのカードが埋まるというのは面白いですが、それがどれほど役に立つのかが未知数なため判断に困りますね。
とはいえこれ一枚でファティーグ対策になるというのはとても偉いです。
現在の呪文メイジもデッキ切れまで戦う可能性はあるため、リストに1枚忍ばせておくという選択肢は広く取られそうな気がします。
ふらついた配達人
面白枠なのか、いつか壊れる枠なのか判断に困っています。
現状は高コストスペルが最大でも8コストなため大した影響はありませんが、10コストのスペルなど出てきた際にはどうなるか分かりませんね。
とはいえしばらくは使われることもないでしょう。
レア
一の炎
使いやすい火炎呪文です。
1枚で2回使えるため、クエストとの相性が良いですね。
1マナ2点を2回使えるという点は「二連斬」を思い出します。向こうは顔にもダメージを与えられるのが強かったですが、除去という意味ではこちらも重宝しそうです。
デーモンハンターの新カードよりも普通に強い気がします。
星界インクセット
今のメイジには重い呪文を大事に唱えていくより軽い呪文を連打する方が合っていると思われるため、すぐには活躍しないでしょう。
しかし最大バリューを出すと5ターン目に10マナの呪文が撃ててしまうというのが恐ろしいですね。
先ほども高コスト呪文とシナジーがあるミニオンが登場しましたが、いずれ出る高コスト呪文によってはゲームが壊れるので、慎重に開発してもらいたいものです……。
ただ普通に使うと低コスト呪文に効果が当たってガッカリするハメになるため、このカード自体はそんなに脅威にはならないと思われます。
聖域の灯火係
火炎呪文に反応して1ドローできます。
スタッツ的には2枚以上ドローしたいところですが。
後述の「余熱」との相性が良いです。しかし「余熱」は弱い「段取り」であり、恐らくはメイジとの相性もあまり良くないためあまり使われない気がするんですよね。
循環でコストの下がった「一の炎」や「火付け」と組み合わせてドローを狙っていくのが現状の強い動きと思われます。
ただ、コストダウンで呪文を連発できるドルイドやローグと異なり、「魔法使いの弟子」のいないメイジはこのミニオンをうまく使えるデッキを組みにくそうです。
「力の源」から出てきたら使いやすいとは思いました。
コモン
余熱
なぜか使用条件が付いてしまった「段取り」。
その段取りもがっつりアグロ寄りでドローが進むローグでないと採用されないため、メイジには手に余るカードな気がします。
加えて、コストダウンしてまで唱えたい火炎呪文というのが今のメイジにはないですしね。
火炎呪文シナジーのカードは、今後の呪文プールの拡大によって評価が変わってくると思います。
プレスターの火霊術師
火炎呪文シナジーのミニオンですが、これは単純に強いですね。
才ある魔術師が「このターン中」という制約を持った1/3ミニオンなのに対し、こちらは標準スタッツな上にターンを持ち越して使えます。
もちろん火炎呪文しか呪文ダメージが乗らない制約はありますが、逆にドロースペルなどに呪文ダメージが乗ってしまうことを回避できる点で優れています。
これは強いですね、本当に。「燃焼」や「焼け残り特売」と組み合わせたらかなり強力な全体除去として活躍してくれそうです。
前回のミニセットから今拡張の火炎シナジーに至るまで、数拡張前のハンターやシャーマンのような雰囲気が漂っていましたが、このカード単体はかなりパワー高めで安心しました。
焼け残り特売
なんやかや最初に公開されたこのカードがメイジの中では一番使われるかもしれないですね、っていう。
交換可が付いた4マナ3点全体ダメージ呪文です。
4マナ全体3点といえばミニオンに内蔵されていることが多いので見劣りしますが、メイジの場合は呪文であるメリットが大きいですね。
特に先ほどのプレスターの火霊術士と相性が良いです。
まあ、プレスターの火霊術士は呪文メイジには採用されないんですが……。
おわりに
最近のメイジは凍結や火炎などの謎シナジーをポンと渡されることが増えてきたため、呪文メイジで使うことを前提としたような評価をしてしまった感が否めません。
少し視野が狭くなっているな、とは思うものの、なかなかメイジの新カードから新デッキを考えるのは難しいんですよね。
顔に撃てるダメージスペルを新たにもらったので、既存の「ガーディアン・エイグウィン」を活かした呪文ダメージメイジがもう少し盛り上がるかな、というくらいでしょうか。プレスターの火霊術士も採用されるならこのデッキになりそうです。
メイジの新カードについて正直に思ったことを言うと、他のクラスの新カードに比べるとややカードパワーが見劣りするように感じますね。
現状一番使われているスペルメイジでも全体で見れば勝てていない方のデッキなため、ストームウィンド環境では見かける頻度が減るんじゃないかと予想します。
色々将来性はもらったのでミニセットで化ける可能性もあるとは思うんですけどね。
それでは。